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[D―1 陸域由来の環境負荷変動に対する東シナ海の物質循環応答に関する研究]
(3)東シナ海の海洋環境予測統合モデルの開発に関する研究
�ぁ‥譽轡奮い砲�ける海洋生態系モデル開発に関する研究
独立行政法人国立環境研究所
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水土壌圏環境領域 領域長
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渡辺正孝
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流域圏環境管理研究プロジェクト 海域環境管理研究チーム
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越川 海・木幡邦男
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流域環境管理研究チーム
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徐 開欽・中山忠暢
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〈研究協力者〉 中国 華東師範大学
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陳 中原
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[平成14〜16年度合計予算額]
平成l4〜16年度合計予算額 52,061千円
(うち、平成16年度予算額 12,951千円)
[要旨]
長江からの供給される大量の汚濁物質を含む長江希釈水、栄養塩豊富な黒潮系水、低栄
養塩の黄海系水及び暖流系沿岸水が複雑に絡み合って東シナ海の海洋構造を形成している。この
結果、栄養塩分布はこの海洋構造に規定され、藻類分布は栄養塩分布と海洋構造に強く支配され
ていることが判明した。長江からの淡水及び土砂供給量の正確な把握、衛星TRMMを用いた東シナ
海海面への降雨量推定、大気大循環モデル(ECMWF)結果を用いて東シナ海海面上での風による応
力と気温・日射量・湿度分布を与え、東シナ海での長期海洋流動シミュレーションを行った。計
算結果は東シナ海において起源の異なる水塊が複雑に分布する海洋構造を再現していることが観
測結果との検証により判明した。
三峡ダム建設や南水北調計画のスタート、及び上海周辺での経済発展に伴う工場立地の増加は
長江からの取水量を飛躍的に増加させる可能性があり、これらを総合すると約3000m3/sの
水資源が長江から取水されることが推定された。本研究においては長江からの淡水供給量の正確
な把握をもとに、長期海洋流動計算結果を境界条件としてネスティングを行い、長江での小領域
における塩分遡上再現計算と今後の水資源需要増加に伴う塩分遡上シナリオ計算を行った。シナ
リオ計算結果は、長江河川流量が最小となる渇水期(11-4月)での塩分遡上は非常に大きく(最
大15‰)、上海市の生活用水・工業用水・農業用水に大きな影響を与えることが示唆された。
長期海洋流動計算結果と連立して、物質循環モデルを開発し東シナ海に適用した。計算されたク
ロロフィル濃度分布は衛星画像で観測されている濃度分布を定性的に説明しているものの、長江
以外の河川からの汚濁負荷の精度向上が不可欠であることが判明した。
[キーワード]
東シナ海、長江、南水北調、三峡ダム、海洋生態系モデル