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[D―1 陸域由来の環境負荷変動に対する東シナ海の物質循環応答に関する研究]
(3)東シナ海の海洋環境予測統合モデルの開発に関する研究
�� 長江から東シナ海への溶存態ケイ酸塩フラックスの長期変化とその河口生態系への影響に関する国際共同研究
独立行政法人国立環境研究所研究所
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流域環境管理研究チーム EFフェロー
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李 茂田
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水土壌圏環境研究領域 領域長
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渡辺正孝
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流域環境管理研究チーム 主任研究員
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徐 開欽
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〈研究協力者〉
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独立行政法人国立環境研究所
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海域環境管理研究チーム 主任研究員
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越川 海
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水土壌圏環境研究領域 主任研究員
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林 誠二
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[平成14〜16年度合計予算額]
平成l4〜16年度合計予算額 6,682千円
(うち、平成16年度予算額 2,359千円)
[要旨]
本研究では、長江流域大通地点の溶存態ケイ酸塩(DSi)、およびその他の栄養塩について、1955年か
ら1985年までの月平均濃度と長江流域における空間分布データを収集し、解析を行った。その結果、
長江から海域へのDSiフラックスは過去数十年に亘って減少傾向にあった。DSi濃度の分布がケイ酸塩
岩分布によって左右され、上流のDSiが高く、重慶から宜昌にかけて減少し、中流から下流にかけて増
加することがわかった。DSiとフラックスの季節変動は流量変動に左右され、洪水期(5〜10月)に増
加し、乾期(11〜翌年の3月)に減少している。洪水期DSiフラックスは1.77×106tとなり、全年の74%
を占めている。DSiとフラックスの経年変化は、ダム建設や農業生産、肥料などの人為活動によって強
く支配されていることが示唆された。DSiフラックスは、1960、70、80年代にそれぞれ2.72、2.23、
2.13×106tとなっている。長江流域に建設されている162の大型ダムの全容積は155.07km3(年間総流
出量の16.14%に相当)に達し、モデル計算によると、31.4万tのDSi(年間DSiフラックスの13.08%に相
当)がこの162のダム貯水池の中の藻類・生物によって固定され、そのうち6.25万t(年間DSiフラック
スの2.64%に相当)がそのままダム貯水池に堆積されていることが分かった。DSiフラックスの減少お
よび東シナ海への窒素およびリンの急激な増加は、河口域・沿岸の富栄養化、赤潮発生と生態系構造
に悪影響を及ぼすことが示唆された。
[キーワード]
揚子江(長江)、東シナ海、溶存態シリカ、ケイ酸塩フラックス、赤潮、海洋生態系