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[D―1 陸域由来の環境負荷変動に対する東シナ海の物質循環応答に関する研究]
(3)東シナ海の海洋環境予測統合モデルの開発に関する研究
� …更称�域からの環境負荷量推定に関する国際共同研究
独立行政法人 国立環境研究所
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流域圏環境管理研究プロジェクト 流域環境管理研究チーム
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張 継群・徐 開欽
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水土壌圏環境研究領域 領域長
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渡辺正孝
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[平成14〜16年度合計予算額]
平成l4〜16年度合計予算額 6,682千円
(うち、平成16年度予算額 2,319千円)
[要旨]
東アジア地域、特に中国においては経済発展が急速に進展しており、水資源開発、エネ
ルギー開発等の増大、土地利用形態の変化、工業化さらには沿岸域への人口集中に伴い、汚濁物
質や有害物質の排出負荷量が著しく増大している。長江の流量は最小流量3,000m3/s(3月)から
最大流量90,000m3/s(洪水時)まで季節により大きく変動する。汚濁源としては都市域からの生
活排水、工業地帯からの工場排水、農村域や森林からの流出等が主要な汚濁負荷源である。東シ
ナ海への汚濁負荷フラックス推定が必要不可欠である。
本国際交流研究においては蓄積されてきた年間を通しての流量データベース及び気象データベ
ースをもとに長江流域における流量予測システムの検証を行うとともに、高分解能衛星データを
用いたリアルタイムの流量フラックス推定手法の開発を行う。具体的に長江流域本流の幾つかの
水文コントロールステーション、特に宜昌地点、大通地点に対し、既存の河床断面、水位、流量
等データの収集を行ううえで、水位―流量曲線を作成する。次に、高分解能衛星データ(QuickBird2、
最高リゾルーション61cm)を用いて、該当水文ステーションの衛星データより、河川水面の幅を確
定し、既存の水位―流量曲線と河川断面から、川幅と流量の関係を確立する。これによってリアル
タイム的な流量フラックスを衛星データから換算することができる。さらに、推定された流量を
用いて、過去に得られた流量と汚濁負荷濃度の相関関係式から、汚濁物質の濃度と負荷量を推定
する。
その結果、取得した2002年3月29日の長江上流の宜昌地点と2003年1月12日の長江最下流の大通
地点における解像度61cmのQuickBird2画像から、得られた流量と実測流量との誤差は5%以内で
あることが明らかになった。推定された流量から長江経由大通地点から東シナ海に流入するSS、
COD、DIN、TP、TNの汚濁負荷量はそれぞれ194,451.1ton、3,454ton、1,271.4ton、1,575.8ton、
193.2tonとなった。長江流域全体からの汚濁負荷量は大通からの負荷と大通より下流、特に上
海市からの汚濁負荷を加算することで求められる。したがって、異なる季節と年間通じて、高分
解能の衛星画像の取得が可能であれば、長江からの汚濁負荷の推定が可能であることがわかった。
今後、陸域―海域間の相互関係を明らかにするために、汚濁負荷フラックスの年間を通した流量
変動予測と各土地利用別の汚濁負荷原単位データベースの作成が必要である。
[キーワード]
東シナ海、長江流域、流量・水位、高分解能衛星画像、汚濁負荷量