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[C−3 東アジアにおける民生用燃料からの酸性雨原因物質排出対策技術の開発と様々な環境への影響評価とその手法に関する研究]
(2)バイオブリケット技術の民間移転と普及方策に関する研究
�◆.丱ぅ�ブリケットの普及による健康影響に関する研究
独立行政法人 国立環境研究所
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大気圏環境研究領域大気反応研究室
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畠山 史郎
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京都大学大学院工学研究科
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内山 巌雄、村山 留美子、平野 元康
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埼玉大学大学院理工学研究科
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坂本 和彦(平成12年〜14年度)
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仏教大学社会学部
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溝口 次夫
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〈研究協力者〉中国重慶医科大学
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周 燕栄
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〈研究協力機関〉中国重慶市環境保全局
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中国鞍山市衛生局 鞍山市防疫センター
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[平成14〜16年度合計予算額]
平成l4〜16年度合計予算額 36,182千円
(うち、平成16年度予算額 6,991千円)
[要旨]
中国では今後も石炭が主要なエネルギー源となるが、多くの石炭が未処理のまま使用され、大
気汚染や酸性雨の原因となっている。これに対し排出硫黄分を抑制するために効果的と期待され
るバイオブリケット(BB)の製造技術の民間移転と普及が重要であるが、BB普及のためには環境
汚染低減効果を汚染濃度のみでなく、健康の改善についても定量的に示す必要がある。本研究は
上記の目的のために重慶市南川地区、鞍山市を対象地域としBB使用群と原炭使用群を設定し、
環境汚染物質濃度の測定と共に健康影響の改善を調査する事を目的とした。またエアロゾル簡易
型サンプラーの実用化研究とBBの有効性、および中国学生の環境意識に関する研究を行った。
汚染物質濃度測定の結果より、BBの使用によって原炭使用よりも、SO2やフッ化物の有意な排
出抑制効果が確認されたが、多環芳香族炭化水素やVOC類は使用形態の影響が大きかった。
短期(1週間)の健康影響調査から鼻咽喉系の急性炎症症状が、原炭を使用する場合よりも有
意に少ない、または改善することが明らかとなった。長期(18か月)の健康影響調査では、BB
の使用により咳、疾、鼻水の耳鼻咽喉系自覚症状について有意に改善されることが示された。ま
た血液検査では、DNA損傷の改善、非特異的免疫能の改善などが示唆された。エアロゾル簡易
サンプラーは成分分析のためには、さらにろ紙の軽量化が必要であるが、十分実用性のあるもの
が開発できた。また、環境保全意識に関して中国の学生は他の国の学生とほとんど同様の認識を
持っているが、異なったところも見られた。中国は古くから「少欲知足」を重んじる国と聞いて
いるが、その思想を実行に移すべきであろう。
今回の調査は、過去の調査方法を改善し、バックグラウンド濃度が等しく、燃焼装置が同型で
ある同一地域にて対照群を設定したことにより、BB使用と原炭使用による健康影響について、
過去の報告よりも信頼できる結果を得ることができた。
[キーワード]
バイオブリケット、二酸化硫黄、個人暴露量、健康影響、血液検査