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[B―54 アジア太平洋地域統合モデル(AIM)を基礎とした気候・経済発展統合政策の評価手法に関する途上国等共同研究]

(1)持続的発展に向けた地域詳細研究とモデルの普及

  -2 インドにおける温暖化対策と経済発展施策との統合評価に関する国際交流研究

独立行政法人国立環境研究所

EFFフェロー

Rajesh Nair

 社会環境システム研究領域

統合評価モデル研究室

甲斐沼美紀子・藤野純一

[平成14〜16年度合計予算額]

 平成l4〜16年度合計予算額 2,400千円
 (うち、平成16年度予算額 1,200千円)

[要旨]

  インドにおいて予想される経済成長、人口増大、エネルギー消費の拡大に対して、どの
ようなエネルギー政策をとるべきかを解析することは、インドのみならず世界における温室効果
ガス排出を制御する上で重要な課題である。そこで、今後のインドの経済活動の変化が温室効果
ガス排出に及ぼす因果関係を表現するために、エンドユースモデルと応用一般均衡モデルである
AIM/CGE(Asia)モデルを適用した。インドはエネルギー消費に伴う二酸化炭素の排出のみならず、
稲作や畜産などの農業生産や廃棄物処理により排出されるメタンや亜酸化窒素の排出量が多い。
このため、非二酸化炭素ガスの主な排出源である農業部門や廃棄物部門をモデル要素に追加し、
非二酸化炭素ガスに関する各排出源のデータ調査を行った。また、インドを対象に、市場の動向
(自由化、国際化など)および自治のあり方(中央集権か地方分権か)の2つを軸にした4つの将
来シナリオに基づいたメタンおよび亜酸化窒素の将来シナリオを構築した。メタンの主要な排出
源は畜産業と米作で、2000年の排出シェアは全体の約65%を占める。一方、都市ゴミによる排出
量は都市化に伴い将来増加すると予想される。亜酸化窒素は主に化学肥料の施肥(全体の約67%)
と農業残渣の耕作地での焼却によるものである。これらの温室効果ガス排出量の削減ポテンシャ
ルおよび限界削減費用を検討した。インドの温室効果ガス発生源は多様であることから、種々の
対策オプション組み合わせることは、対策の実行可能性を高める上で有用である。

[キーワード]

 インド、温室効果ガス、排出量削減対策、応用一般均衡モデル、限界削減費用