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[B-8有機エアロゾルの地域規模・地球規模の気候影響に関する研究]

(2)有機エアロゾルのキャラクタリゼーションに関する研究

  づ譽▲献△ら輸送される有機エアロゾルの化学成分に関する研究

独立行政法人国立環境研究所

 

 

  EFフェロー

 

李 紅(LIHong)

  大気圏環境研究領域

大気反応研究室

畠山 史郎・佐藤 圭

[平成14〜16年度合計予算額]

 平成l4〜16年度合計予算額 3,044千円
 (うち、平成16年度予算額 1,455千円)

[要旨]

  東アジア地域から口本へ輸送される有機エアロゾルの影響を明らかにするため、沖縄辺土1岬
において捕集したエアロゾルの有機化学組成を、フィルター捕集、分子レベル化学分析、及び後方流
跡線解析を組み合わせて研究した。2004年3月6Hから3月15日の間に沖縄でエアロゾルを捕集し
た。捕集されたエアロゾルに含まれる19種の多環芳香族炭化水素(PAH)類及び20種のモノカルボ
ン酸(MCA)類を、それぞれ高速液体クロマトグラフ紫外吸収法及び新たに確立された高速液体ク
ロマトグラフ電子スプレーイオン化質量分析法を用いて分析した。特定のPAH類の分析結果から、
検出されたPAH類は、燃焼によって大気へ放出された後に長距離輸送を経て観測されたものである
ことが明らかになった。MCA類の炭素数に対する濃度の分布から、検出されたMCA類が海洋微生物
叢及び陸生植物からの有機物に由来し、なかでも前者を主な発生源とすることが明らかになった。後
方流跡線解析の結果から、観測された有機エアロゾルの発生源は東アジア地域であると予想された。
春季に東アジアから沖縄に輸送された有機エアロゾル中の化学組成には、PAH類及び分子量が比較的
大きなMCA類(炭素数20〜31)が含まれると考えられる。

[キーワード]

 有機エアロゾル、化学組成分析、高速液体クロマトグラフ法、質量分析法、東アジア