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[B-8有機エアロゾルの地域規模・地球規模の気候影響に関する研究]

(2)有機エアロゾルのキャラクタリゼーションに関する研究

  ▲薀ぅ澄爾鰺僂い織┘▲蹈哨襪龍間分布に関する研究

独立行政法人国立環境研究所

 

 

  大気圏環境研究領域

遠隔計測研究室

杉本 伸夫

 

 

清水 厚

  〈研究協力者〉

 

 

  独立行政法人国立環壌研究所

大気圏環境研究領域

松井 一郎

  タイ王国チュプロンコン大学

 

橋爪 道郎

[平成14〜16年度合計予算額]

 平成l4〜16年度合計予算額 11,613千円
 (うち、平成16年度予算額 3,705千円)

[要旨]

  東南アジア域でのバイオマス燃焼などから生じると考えられる有機エアロゾルの鉛直分布や光学
特性について、タイ北部と南西諸島におけるライダー観測結果の解析を行った。まずタイにおけ
る観測では、乾季と雨季でエアロゾルの鉛直分布パターンに明瞭な差異が見られ、このうち乾季
には日周期変動が卓越していたg2波長データを用いて有機エアロゾルの光学特性を観測し、偏光
解消度からこの地点で北半球春に見られる砂塵を検出した。有機エアロゾルと砂塵は内部混合的
に存在している可能性がある.乾季におけるエアロゾル濃度の季節内変動も明瞭に見られ、下層
から徐々にエアロゾル濃度が高まっていく様子が毎年見られた。更にこれらの季節内変動の進み
方は連続観測を行った4回の乾季でそれぞれ異なっており、発生源の年々変動を反映しているもの
と考えることが出来る。一方南西諸島の宮古島においても、ライダーにより大気境界層高度付近
に有機エアロゾルと見られる弱い偏光解消度を示す空気塊が度々観測された。化学天気予報モデ
ルによる予報でもこの地域には東南アジアから有機エアロゾルが流入していることが示されてお
り、日本列島上空において東南アジア起源の有機エアロゾルの影響が無視できないことが明らか
になった。

[キーワード]

 ライダー、鉛直分布、光学特性、季節変化、偏光解消度