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独立行政法人国立環境研究所 |
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環境研究基盤技術ラボラトリー長 |
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彼谷邦光 |
環境研究基盤技術ラボラトリー・環境分析化学研究室 |
佐野友春・高木博夫 |
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<研究協力者> 中国科学院水生生物研究所 |
劉 永定 |
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タイ国タイ科学技術研究所 |
Aparat Mahakhant |
平成13〜15年度合計予算額 25,033千円
(うち、平成15年度予算額 7,466千円)
�’�帯・亜熱帯地域で発生するアオコの優占種であるミクロキステスの増殖を選択的に
阻害する物質を酵母抽出物から単離した。増殖阻害物質ははマロン酸およびリジンであった。リ
ジンは1.Oppmの濃度でミクロキステスを死滅させたが、クロレラ等の緑藻類、魚類、バクテリア、
ミジンコ等に対しても0.1%の濃度まで全く影響を示さなかった。�▲潺�ロキステスの増殖を選択
的に阻害する物質をタイの自然発生Anabaena spiroidesから単離した。本物質はこれまで報告さ
れていないリポペプチドの一種であり、スピロイデシン(spiroidesin)と命名した。有毒ミクロ
キステスの増殖を1.6x10-6Mの濃度で阻害した。�M�毒アオコであるMicrocysits aeruginosaを
選択的に駆除するための隔離水界実験を中国科学院水生生物研究所と共同で中国雲南省昆明
市郊外の槙池(Dianchi Lake)に接した隔離水界実験施設施設(10mx10mx1.5m(深さ)3
基を用いて行った。隔離水界には槙池のアオコを含む湖水と水生植物種子などを含む湖の底
質を10〜15cmの厚さになるように入れた。隔離水界はリジン、リジン+マロン酸処理区およびコ
ントロールとした。リジン処理区、リジン+マロン酸処理区では、リジン(10g/m2)またはリジ
ン+マロン酸(10g/m2+10g/m2)散布語3日目でアオコは完全に沈殿し、隔離水界の底が見え
るもでになった。3週間後、リジン処理区では水面にヒシが繁茂し、水中にはエビモが繁茂し始
めた。しかし、Microcysitsの増殖が再び起こり始めた。一方、リジン+マロン酸処理区では、
水中にアオコ増殖抑制物質を産生するホザキノフサモが繁茂し、アオコの発生は観察されなかっ
た。また、pHは実験開始直後の9.2から3週間後には7.8まで低下した。この低下はアオコの炭
素源である炭酸水素イオン濃度が低下し、大型藻類の炭素源である二酸化炭素濃度が上昇してい
ることを意味している。これらの結果から、リジン+マロン酸処理は長期間にわたってアオコの
発生を制御できる方法であると考えられた。
アオコ、ミクロキステス、リジン、マロン酸、ホザキノフサモ