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環境省国立環境研究所 |
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環境健康研究領域 |
兜真徳 |
(研究協力者) |
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中国疾病控制中心環境保健研究所 |
金銀龍 |
国連大学 |
Zafar Adee1 |
平成12〜14年度合計予算額 5,513千円
(うち、平成14年度予算額 1,308千円)
地下水の砒素汚染による健康被害が、バングラデシュ、インド西ベンガルあるいは中国国内や内モンゴル地域などで問題となっており、健康リスクの研究や対策技術あるいは政策のあり方などについての検討が緊急課題となっているため、それら汚染地域の関連研究者を招聘し、本研究班員や国内の関連研究者を含めたワークショップを開催して情報交換や対策の在り方等について議論した。
初年度の平成12年度に国立環境研究所が主催した国際ワークショップでは、インド、タイ、中国の研究者を招聘し、それぞれバングラデシュ、タイおよび中国における汚染や健康被害の状況と対策について現在の情報を集約した。平成13年度は国連大学と共催でワークショップを開催し、中国の汚染地域の1つである山西省で地域住民検診の担当医師や防疫センターの担当者およびバングラデシュの研究者を招聘し、より広範な視点からの情報収集と議論を深めた。なお、国際的な視点から対応を考えている国際保健機関(WHO)の南アジア地域(SEARO)の担当者や国内からは環境省・環境保健部長はじめ関連研究者にも参加してもらい、約100名の会となった。最終年度である、平成14年度は、平成15年3月に「国際ウォーターフォーラム」において、前年と同様国連大学と共催で、同テーマのシンポジウムを提案し、その中で同様な活動を行った。国立環境研究所からは中国CDC(前中国予防)医学科学院の環境保健研究所の金所長を招聘したほか、UNICEFやWHOなどの国際機関が調査しているデータや取り組みについても報告された。筆者は、金所長と共同で中国で最近行われた全国調査の結果や国立環境研究所における砒素中毒メカニズムに関する研究の動向について紹介した。
以上のうち、最初の2つのワークショップについてはプロシーディングにその成果をとりまとめた。
飲料水の砒素汚染、中国、バングラデシュ、タイ、インド西ベンガル