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厚生労働省 |
国立医薬品食品衛生研究所 |
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環境衛生化学部 |
安藤正典 |
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環境衛生化学部 |
第2室 |
徳永裕司・内野正・Taril Roy Chowdhury |
平成12年〜14年度合計予算額 25,850千円
(うち、平成14年度予算額 8,822千円)
平成12年〜14年度にかけて、地下永のヒ素汚染が大きなインド西ベンガルル洲及びバングラデシュ人民共和国ジョソール県を訪れ、ヒ素汚染の地下水を飲料に供する住民の尿、毛髪及び飲料水を採取した。これら地域で飲料水のヒ素許容基準50ppb以上を越えて長期間ヒ素汚染水を摂取した住民の尿からヒ素の代謝機能の低下により、多量の無機ヒ素が尿中に排出されることが分かった。体内でのヒ素の代謝は、As(V)→As(III)→MMA→DMAのpathwayで進むが、尿中の代謝物As(III)、MMA、DMAの量関係は有意な相関関係(P<0.05)が認められた。の尿中のヒ素のヒ素の代謝機能には、男女の差はなく、年齢的には小児の方が高齢者に比べて多くのヒ素化合物を尿中に排出していた。1回採取尿でのヒ素の平均値と24時間採取尿での平均値には、統計的に有意な差が観察されず、1回採取尿で24時間の値を類推できることが分かった。
ヒ素濃度の高い飲料水を摂取し、ヒ素被害が皮膚症状に現れている住民でも5年以上の長期間に渡りヒ素濃度の低い飲料水(ヒ素量10ppb以下)を摂取することにより皮膚症状の緩解が観察されるが、皮膚症状そのものは消失しなかった。
飲料水中のヒ素濃度と尿中のヒ素化合物あるいは毛髪中のヒ素濃度には関連性があり、飲料水中のヒ素濃度が高い場合には尿中あるいは毛髪中のヒ素化合物の濃度が高かった。年齢と毛髪中のヒ素濃度の間に関連性がなかった。飲料水中のヒ素濃度が高い場合、鉄及びマンガンの濃度が高いという両者の関連性が明らかになった。
ヒ素、地下水、飲料水、ヒ素代謝物、HPLC-ICP/MS