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独立行政法人森林総合研究所 |
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森林管理研究領域 |
資源解析研究室 |
家原敏郎・福田未来 |
森林管理研究領域 |
環境計画研究室 |
宮本麻子 |
東北支所 |
森林資源管理研究グループ |
粟屋善雄・西園朋広 |
関西支所 |
森林資源管理研究グループ |
田中邦宏 |
平成12〜14年度合計予算額 20,468千円
(うち、平成14年度予算額 5,940千円)
未利用バイオマス量算出モデルを作成しそれによって、日本の全森林について、伐採分のうち木材製品として使われなかった未利用バイオマス量(梢端、根株、樹皮、枝、葉、おが粉・端材)、及び禁伐林と京都議定書の3条4項分を除いた成長量余剰分全てを、木質系バイオマス資源として使うという仮定をおいて、その供給ポテンシャルを推計した。林業活動に伴う未利用バイオマス量は1995年に約6.7メガトン/年と推定され、樹種別ではスギが多かった。成長量余剰分を含む日本の森林からの木質系バイオマス資源の理論的な最大供給量は、1995年で約25メガトンと推計され、これは2000年度の日本の1次エネルギー消費量の約2.3%に相当すると推定された。また、岩手県遠野地域を対象として、地域むけのより詳細な未利用バイオマス量算出モデルを作成した。スギおよびカラマツについて林分測定データより直径・樹高分布の成長を求め、相対幹曲線と樹皮厚率、幹・枝・葉配分比、伐採現場での放置材の調査、製材工場での歩留まりの聞き取りなどによって、種類別に未利用バイオマスの予測表を作成した。スギの地位級3林齢50年では、ヘクタールあたり約150トンの未利用バイオマスが賦存し、おが粉・端材、根曲がり部、葉、中間部放置材の量が多いと推計された。カラマツの地位級3林齢50年では、約90トン/haであり、おが粉・端材、枝、根曲がり部が多いと推計された。広葉樹林では、林地残材量の調査から、伐採後の枝条バイオマス量は約25トン/haでほぼ一定であることが明らかになった。
バイオマス資源、供給ポテンシャル、梢端、枝葉、製材屑