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[B−51 CH4、N2Oのインベントリーの精緻化と開発中核技術の内外への普及に関する研究]

(7)家畜及び家畜糞尿処理過程に由来す喬CH4、N2O排出量推定の精緻化と開発中核技術の内外への普及に関する研究


独立行政法人農業技術研究機構 畜産草地研究所

 家畜生理栄養部 反すう家畜代謝研究室

栗原光規・寺田文典・田鎖直澄

永西 修・竹中洋一

 畜産環境部 資源化研究室

長田 隆・田中康男・鈴木一好・和木美代子


[合計予算額]

 平成12〜14年度合計予算額 14,612千円
 (うち、平成14年度予算額 4,813千円)

[要旨]

 家畜由来メタン(CH4)排出量の簡易測定法として六フッ化イオウ(SF6)法を利用可能とするとともに、水牛からのメタン発生量を実測しインドネシア国の水牛からのメタン排出量の推定精度の精緻化を検討した。さらに、家畜排泄物の処理(汚水処理、堆肥化)過程から排出される温室効果ガス(GHG)の測定精度の精緻化と排出量削減技術について検討した。その結果、.船礇鵐弌舎,砲茲CH4の測定値(X)とSF6法による値(Y)との間には、Y=1.08X r=0.93との関係が認められ、SF6法によりCH4発生量を推定できることが示された。⊃綉蹐らのメタン発生に関する係数(EF)は10-12%と推定され、飼料構成により大きく異なることが示唆された。D禺疏道料(稲ワラ)を給与している水牛からのメタン発生量として34.2g/kgDMIを用いて、インドネシアの水牛からのメタン排出量を推定すると166Gg/yearであり、インドネシアからのメタン排出量の約3.5%と試算された。け水処理過程から発生するCH4は投入汚水中の全有機体炭素の0.2〜0.05%と極めて低かった。N2Oの放出は、20℃で従来法では処理窒素の約5%と高かったが、間欠曝気法では温度条件によらず投入汚水中の総窒素の0.04%に抑制され、間欠曝気法が温室効果ガス抑制に効果があることが確認された。ζ擇糧邂藾幹間中く8週間、20kg-80kgの増体期間)に畜舎内で発生するCH4およびN2O量を汚水浄化と堆肥化処理を基本として糞尿処理を行うケースで算定すると、それぞれ270〜438gCH4/頭および16.5〜49.7gN2O-N/頭となった。発生抑制には、N2Oについては間欠曝気法の適用、CH4については堆肥化を好気的条件で行うことが有効と考えられた。堆肥化過程から発生するN2Oは、現場で広く採用されている堆積型(投入窒素の3.9〜5.9%を放出)と比べて強制通気型(投入窒素の約0.5%)では大きく低減し、堆積規模や日照などの要因により発生係数が大きく変動することも確認された。CH4の発生も堆肥型(投入有機物の0.24〜0.28%)と比べて強制通気型(通気量大で0.001%)で大きく低減すると考えられた。


[キーワード]

 反芻家畜、豚、排泄物処理、メタン、亜酸化窒素