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独立行政法人 水産総合研究センター |
西海区水産研究所 |
東シナ海海洋環境部 生物環境研究室 |
岡村和麿・横内克巳・清本容子 |
平成ll〜13年度合計予算額 17,198千円
(うち、平成13年度予算額 5,495千円)
長江河口域における粒状物質の輸送過程を把握するために観測及び解析手法の開発を行った。濁度センサー付きSTDを用いた反復観測及び係留系を用いた時系列観測により水塊を把握するとともに、懸濁粒子、沈降粒子、表層堆積物の有機炭素・窒素およびその安定同位体比を測定した。長江の影響を最も大きく受けていると考えられる懸濁粒子の有機炭素安定同位体比(δ13C)は-28.2パーミルであり、河口から離れるにつれて増加する傾向にあった。濁度が急激に減少する長江希釈水と沖合水とのフロント域では、生物生産によるとみられる粒子の沈降が確認され、それらが堆積物のδ13Cに強い影響を及ぼしていると考えられた。フロント域の沖合側では、中・下層に濁度層が確認され、懸濁粒子のδ13Cから、海底付近において粒子が移流によって輸送されていることが示唆された。
長江河口域、東シナ海、粒状物質、安定同位体比