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独立行政法人国立環境研究所 |
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国際室 |
馮 延文(EFF)・清水英幸・大田伸之 |
[協力機関]東京農工大学農学部 |
伊豆田猛 |
平成12〜13年度合計予算額 3,145千円
(うち、平成13年度予算額 1,645千円)
奥日光の前白根山周辺ではダケカンバの衰退が観察されているが、その原因は解明されていない。本研究では、前白根山の南東斜面のダケカンバ衰退地と北西斜面の非衰退地に調査区を設定し、ダケカンバの衰退度や生長に関する毎木調査、簡易オゾン測定計によるオゾン濃度の計測や、気象・土壌環境の計測を行い、以下のことが明らかとなった。�‘酖貅侈未任牢袷瓦雰鯀缶擇離瀬吋�ンバが認められなかったが、北西斜面では健全木が優先し、ほぼ70%を占めた。ダケカンバの樹高と胸高直径は、南東斜面では各々4.4m、4.1cmで、相関関係は認められず、北西斜面では各々4.6m、5.Ocmで、正の相関関係が認められた。これらから計算した南東斜面のダケカンバの樹幹体積は北西斜面のそれのほぼ60%であった。立木密度は南東斜面で300本/ha、北西斜面で1500本/haであり、ダケカンバの生長状態は著しく異なっていた。�⇔昭侈未砲�ける土壌溶液の平均pHはどちらも5.7前後、ECも40〜45mS・cm-1であり、顕著な差は認められなかった。また、両斜面における硝酸、塩酸、硫酸、アンモニウムの各イオン濃度の比較では定常的な差は認められなかった。両斜面の表層/下層土壌および植物葉におけるCa、Mg、K、Naなどの水溶性/交換性元素濃度の計測から、南東斜面における植物衰退にはこれらの植物必須元素の欠乏が原因ではないことが示唆された。また、両斜面の表層/下層土壌におけるMn、Alの水溶性/交換性元素濃度は検出限界以下であり、影響はないと考えられた。なお、北西斜面に比べ、南東斜面の土壌の方が無機化可能な有機態窒素量は少ないことが示唆された。�K明昭侈未鉾罎戞�南東斜面の日平均気温は高く、気温の日較差も大きく、また、日平均大気飽差も高かった。また、北西斜面より南東斜面の方が、土壌含水率は有意に低かった。これらから、南東斜面のダケカンバ衰退地では大気や土壌が乾燥していることが示唆された。�ぅ�ゾン濃度に関しては、春6月には最大となり、次第に濃度が低下している傾向が認められ、両斜面でその季節変動パターンは一致した。しかし、北西斜面と比べると、南東斜面のオゾン濃度は若干ではあるが有意に高く、短期的には南東斜面のダケカンバは北西斜面のそれより、高濃度オゾンに暴露されている可能性が示唆された。�ニ槎邀按敢困篷熟�実験の結果から、前白根山南東斜面のダケカンバの衰退には、オゾンや水ストレス等が複合して影響している可能性が大きいと思われた。
奥日光、オゾン、水分環境、ダケカンバ、毎木調査