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独立行政法人国立環境研究所 |
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大気圏環境領域 |
大気反応研究室 |
畠山史郎 |
大気圏環境領域 |
村野健太郎 |
平成ll〜13年度合計予算額 50,890千円
(うち、平成13年度予算額 17,900千円)
東アジア地域全体をカバーするような、越境汚染・酸性雨の現象を解明するためにはリセプター地域である日本での観測とともに、ソース地域であるアジア大陸、特に大規模発生源たる中国における大気汚染物質の観測は必須である。従来政治体制などの問題から、中国における越境大気汚染に関連した観測調査は十分には行われていなかった。
本研究において我々は、平成11年度及び平成12年度には中国環境科学研究院の研究者と共同で、東シナ海・黄海を取り囲む3つの地点で、二酸化硫黄、窒素酸化物、オゾン、粒子状物質の測定を行った。観測サイトは遼寧省鳳凰山(Fenghuang Mountain、N40°30´、E124°高度〜450m)、山東省青島市田横島(Tianheng Island、N36°30´、E121°、高度〜30m)、および、浙江省乗泗県泗礁島(Shengsi Island、N30°、E122°、高度〜200m)の3カ所である。平成11年度の観測は2000年1月15日〜30日にかけて行われた。上海に近い泗礁島では、観測期間中概ねSO2濃度が低かった。一方、鳳凰山および田横島ではSO2濃度は高めで、時折両地点で同時にSO2や粒子濃度、硫酸塩濃度が高くなり、大規模な汚染気塊におおわれたことを示唆した。また平成12年度の観測は2001年2月16日〜3月2日にかけて行われた。上海に近い泗礁島では、観測期間中概ねSO2濃度が低かったが、150ppbに達する高濃度が現れたこともあった。一方、鳳凰山および田横島ではSO2濃度は全体的に低めであった。
地上観測と並んで平成12年度には環境省の委託研究と提携して東シナ海上空で航空機観測を行った。2001年3月19日〜22日に福江島南西沖の東シナ海上空で航空機観測を行い、高濃度の大気汚染や黄砂を観測した。さらに平成13年度には、外国との共同研究としては初めて中国国内における酸性雨原因物質の航空機観測を行った。
中国、越境大気汚染、SO2、粒子状物質、航空機観測