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農業技術研究機構近畿中国四国農業研究センター |
地域基盤研究部 気象資源研究室 |
(研究協力機関)島根大学生物資源科学部生命工学科 |
柴田 均・田中智之 |
平成11〜13年度合計予算額 12,478千円
(うち、平成13年度予算額 2,999千円)
オゾン層破壊に伴うB領域紫外線(UV-B)の増加がカリフラワー及びホウレンソウの収量に及ぼす影響を評価するために、圃場に自動調光型UV-B照射装置を設置して、植物の成長に必要な光を確保した条件で、UV-B照射実験を3年間にわたってくり返し行った。その結果、これらの野菜の収量に対する影響はほとんどないことがわかった。また、カリフラワー、ブロッコリ及びホウレンソウの4〜10品種をくり返し供試し、UV-BBEと日射量の比を、自然光の1倍、2倍、3倍、4倍に制御する4水準の処理で、UV-B増加に対する感受性の品種間差を調べた。その結果、カリフラワーでは、UV-B増加が試験期間中の乾物増加量に及ぼす影響について、供試した4品種に品種間差がみられ、この品種間差は、UV-B増加による紫外線吸光物質含量や抗酸化能の増加割合の違いにより生じることが示唆された。ブロッコリ及びホウレンソウでは、予想されるオゾン層破壊によるUV-B増加以上の処理を行った4倍区でも、乾物増加量に品種間差は生じなかった。UV-Bによる抗酸化能の増加については、UV-Bに暴露した部分に局所的に生じ、他の部分への抗酸化物質の移送はほとんどないことを明らかにした。
UV-B、カリフラワー、ホウレンソウ、収量、抗酸化能