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森林総合研究所森林環境部森林災害研究室 |
岡野通明・吉武 孝 |
茨城大学農学部 |
児玉 治・長谷川守文・松田真菜・平野篤史 |
神戸女子大学教養部・家政学部 |
橋本 徹・辻 英夫・米原良子 |
信州大学農学部 |
鈴木純 |
千葉大学園芸学部 |
今 久・松岡延浩・岩見洋一・夏秋貴子 |
平成11〜13年度予算額 19,550千円
(うち、平成13年度予算5,001千円)
一般に、強いUV-B照射によっては樹木苗では生長阻害が引き起こされる。しかし、UV-Bがまったく与えられない環境下でも生長阻害が発現することや適度なUV-B付与によって樹木の生長が促進されることがいくつもの樹種で認められ、与えられるUV-Bの強度に対する植物の感受性の違いによって、有害であったり生長の昂進作用をもつことがあると示唆された。また、樹木では樹種別の反応を観察するには多様性に過ぎ、普遍的な反応曲線などを得るためには、他のストレス定量化手法の確立を待たなけれぱならないと考えられた。さらに、実験室レベルだけでなく屋外の自然環境に近い条件でも、UV-B遮断によるヒノキの生長阻害が発生することを明らかにした。UV-B照射がない環境下で植物の成長阻害が発現する例証は、非常に稀である。
新たな紫外線指標物質として、kaempferol-3-Ο-(3",6"-di-Ο-E-p-coumaroyl)-D-glucopyranoside(KCCG)とkaempferol-3-Ο-(3"-Ο-E-p-coumaroyl)-(6"-Ο-E-feruloyl)-D-glucopyranoside(KCFG)を樹木のUV-Bストレス誘導化合物として同定した。UV-B照射によって誘導される化合物としては、本研究で初めて見出されたものである。これらの化合物の紫外線吸収スペクトルを測定した結果、UV-B領域を効果的に吸収することがわかり、UV-Bに対する防御物質となっている可能性が示唆された。
大気中の可視光線を減少させる物質と紫外線を減少させる物質に厳密には違いがあるが、紫外線に関する混濁度が大きいと視程は小さいという関係から、視程すなわち可視光線への影響は紫外線の透過へも影響していることが示された。紫外線の予測を行う場合、紫外線に関する混濁度を考慮する必要があるが、紫外線に関する混濁度の代わりに視程を使えれば非常に簡便である。緯度別・高度別USR(日積算 UV-B/日積算日射量)を求める式を提案し、ここで得られた式から日射量のメッシュ図を用いて日本全国の紫外線メッシュ図を作成した。
UV-B、遺伝子損傷、紫外線指標物質、樹木ストレス、ハザードマップ