検索画面に戻る Go Research



(400Kb)

[B−7 北太平洋の海洋表層過程による二酸化炭素の吸収と生物生産に関する研究]

(1)海洋炭酸系測定の高度化に関する研究

②全炭酸・アルカリ度の測定間誤差要因の解明


[経済産業省 産業技術総合研究所資源環境技術総合研究所]

 環境影響予測部 海洋環境予測研究室

●原田 晃、渡辺 豊、鶴島 修夫

 環境影響予測部

●水野 光一


[平成8〜12年度合計予算額]

8,939千円

(うち、平成12年度予算額 4,553千円)


[要旨]

 主に太平洋の海水中の全炭酸とアルカリ度の測定を行っている研究機関の間で 1999 年と 2000 年の二回にわたって相互検定を行った。全炭酸は各研究機関とも高精度な分析を行っているが、初年度は報告値に系統的な差違があった。これは検定方法の問題とみられる。次年度には改善され、ほぼ目標の範囲内に収まった。アルカリ度については、初年度はばらつきが大きく測定方法に問題を残していたが、次年度には改善され、参照物質の保証値を用いて補正することでほぼ目標の範囲内に収まった。いずれの測定でも、変動要因をキャンセルするために、試料と同時に参照物質を随時測定することが推奨された。


[キーワード]

全炭酸、アルカリ度、海水、相互検定