米国の環境シンクタンクWRI(世界資源研究所)と、持続可能な発展を目指す企業連合体であるWBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)が共催するマルチステークホルダー方式のパートナーシップである「GHGプロトコル」が、開発及び発行の主体となっています。「GHGプロトコル」自体は公的機関ではないものの、海外の政府機関等がステークホルダーとして深く関与しています。
このGHG プロトコルでは、企業のバリューチェーンにおける排出量の算定や報告の方法を示す「GHG プロトコルScope3算定報告基準(Corporate Value Chain (Scope3) Accounting and Reporting Standard)」(以下「Scope3基準」)を策定しています。Scope3基準は2008年から運営委員会及び技術作業部会での検討が開始され、ステークホルダーの意見聴取や、60以上の企業が参加した試行テスト、ドラフト案に対するパブリックコメントなどを経て、平成23年10月に正式発行されました。
また、Scope3基準の付帯資料として、企業のバリューチェーンにおける排出量の算定に関する実践的ガイダンス「Scope3算定技術ガイダンス(Technical Guidance for Calculating Scope3 Emissions - Supplement to the Corporate Value Chain (Scope3) Accounting & Reporting Standard)」が発行されています。Scope3算定技術ガイダンスには、Scope3の15カテゴリそれぞれのGHG排出量算定手法や、データ源、事例など、Scope3基準には含まれていない情報が含まれています。
【参考URL】
>GHGプロトコル(英語)(Greenhouse Gas Protocol,外部リンク)
>Scope3基準(英語)(Greenhouse Gas Protocol,外部リンク)
>Scope3基準(日本語)(1,153KB)
>Scope3算定技術ガイダンス(英語)(Greenhouse Gas Protocol,外部リンク)
>Scope3算定技術ガイダンス(日本語)(1,346KB)
目次
(1)SBT概要資料
(2)SBT詳細資料
(3)SBT設定マニュアル(ドラフト版、Version3.0)
(4)SBTi認定基準および推奨事項(Version 3.0)
(5)SBT削減目標の手法(算定ツール)
SBTに関する参照先はこちら
SBT取組事例はこちら
「企業版2℃目標フォーラム(第1回)」
SBT(英語)(Science Based Targets、外部リンク)
RE100の認定要件や参加企業の状況等を8スライドにまとめたものです。
RE100に関する解説をはじめ、RE100に取組む理由、再エネ電力の調達手法、認定事例などを紹介しています。
【参考URL】
WMB(英語)(We Mean Business、外部リンク)
このガイダンス文書では、「算定結果の比較」を重視しています。従来の LCAの方法論では、算定条件の選択に際して複数の選択肢を提供するのに対し、本ガイダンス文書では算定結果の比較可能性を担保するため、製品カテゴリ/産業セクターごとの詳細な算定ルール(PEFCR/OEFSR)を作成し、算定条件を揃えることを求めています。
また、評価が必要となる環境影響領域は気候変動だけでなく、オゾン層破壊、毒性、酸性化、資源枯渇等14領域にも及ぶ他、データの品質は一定基準以上であることが求められています。フットプリント情報の表示義務化等が行われた場合には、製品間・組織間比較が可能になるなど、企業活動における影響が非常に大きいガイダンス文書となっています。
2013年11月よりPEFCR/OEFSRの開発へ向けたパイロットが行われています。2016年末にはパイロットの終了が予定されており、2017年からはパイロットの成果を基に政策への適用に関する議論が予定されています。
【参考URL】
(和訳)
>「製品および組織のライフサイクル環境性能の共通の測定・伝達手法の使用に関する、2013年4月9日付欧州委員会の勧告」(2,661KB)
製品の環境フットプリント(PEF)ガイド:上記文書の付属書Ⅱ
組織の環境フットプリント(OEF)ガイド:上記文書の付属書Ⅲ
「環境フットプリント」のパイロットへの参加募集について(第1次パイロットの募集は2013年7月26日に締め切られております)
(和訳)
>ボランティアの募集(238KB)
*当資料は、パイロット参加募集資料となっており、取組背景や目的、パイロットスケジュール等が記載されております。
>実施ガイダンス関連(PEF)(1,002KB)
>実施ガイダンス関連(OEF)(1,995KB)
>「環境フットプリント」ニュース(英語)(Environmental Footprint News、外部リンク)
【参考URL】
>化学部門算定ガイダンス(英語)(WBCSD,外部リンク)
>化学部門算定ガイダンス(日本語)(3,452KB)
【参考URL】
>ITU-T L.1420(英語)(ITU-T,外部リンク)
>ITU-T L.1420(日本語)(785KB)
カーボンから環境へ、製品から組織へ 工学院大学 稲葉敦教授 |
英語版
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企業のバリューチェーン評価に向けたGHGプロトコルの取組 WRI(世界資源研究所)Cynthia Cummis氏 |
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スコープ3金融セクターガイダンスの開発 ―ファイナンスのカーボンフットプリントを測る― UNEP金融イニシアチブ 安井友紀氏 |
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組織の環境フットプリント ―欧州委員会が勧告する方法論― JRC(ジョイントリサーチセンター) Rana Pant氏 |
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組織のLCAに関する新しいISO規格 その開発状況と概観 ISO TC207 SC5議長 Matthias Finkbeiner氏 |
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UNEP/SETACライフサイクルイニシアチブによる フラグシップ・プロジェクト 「組織のLCA」の概要 NEP/SETACライフサイクル Julia Martinez-Blanco氏 |
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企業の環境評価および報告に対するLCAの有用性 ―自動車業界の経験から フォルクスワーゲン Jens Warsen氏 |
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組織のバリューチェーンを通じたGHG排出と水消費の評価 株式会社資生堂 執行役員(CSR・環境担当) 岩井恒彦氏 株式会社資生堂 CSR部 環境企画室 大橋憲司氏 |
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GHGプロトコルに則った温室効果ガス排出量の公開 本田技研工業株式会社 経営企画部 環境安全企画室 篠原道雄氏 |
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