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川口順子環境大臣COP7ステートメント(仮訳)

2001年11月7日


議長、

日本政府代表団を代表し、エルヤズギ議長及び本会議を主催したモロッコ政府に対して心より感謝の意を表明します。日本は全力で貴議長に協力し、COP7の成功を確保するために建設的に協議に参加することを約束します。

議長、

ボン合意は、2002年の京都議定書の発効に我々を近づけた重要な躍進でした。ここマラケシュにおいて、私たちは前回会合から残された仕事を完結させねばなりません。問題は、私たち全員が柔軟性を発揮し、協力の精神の下に問題を解決できるかどうかということだけです。この目的のために、私は、ボンにおいて我々が成し遂げたように、これからの数日間―概ね56時間―を全て協議のために捧げる用意があります。現在及び将来世代の必要性は、我々の前にある問題に関して長々と議論することを待ってはくれません。日本政府代表団を代表し、私は本会合において合意を達成するために最善を尽くすことを誓います。

議長、

気候変動に対する我々の将来の行動が効果的で持続可能であることを確保するために、京都メカニズムのワーカブルなルールに合意できるかどうかが極めて重要です。我々は、様々な関係者が、創造的な活動に向けて、潜在的な力を発揮することができるよう、現実的で予見可能な、制約の小さいルールを追求すべきです。これらのルールは、京都メカニズムの運用に応じた調整を通じ、後に改善していくことができます。京都メカニズムに過度の制約を課すことは、メカニズムの円滑な機能を阻害し、全ての締約国が損失を被ることになりかねません。

我が国にとって、京都議定書の批准を検討するにあたり、COP7での合意が、国内の排出削減を完全に機能する京都メカニズムと結びつけ得るものであることが極めて重要です。これは、GDPあたりの二酸化炭素排出量が先進国の中で最も少ない日本にとって、特に当てはまります。我が国は、気候変動に取り組むための効果的でワーカブルなルールをCOP7で定めることに成功することを心から希望します。

今回の交渉において、我が国は、ボン合意に忠実に従います。我々は、全ての国がボン合意をリオープンしないよう呼びかけます。

議長、

京都議定書の発効の見込み及び「持続可能な開発に関する世界首脳会議」の開催は、地球温暖化に対する我々の共同の努力を押し進める更なるステップのための重要な機会です。我が国は、気候変動に対する効果的な行動は、全ての国が一つのルールの下で行動する地球規模での対応を必要としていることを強く信じています。我々は、COP7がこの問題の道筋をつけるべく、我々のパートナーとこの問題に関し議論することを期待しています。


(了)