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日本への影響その6

公害との複合影響
温暖化は公害を加速する


 毎年夏になると光化学オキシダント、いわゆる光化学スモッグにより、目や喉の痛みなどの被害が発生しています。気温上昇は大気中の光化学反応を加速するので、温暖化した場合、多くの都市で光化学オキシダント濃度が増加し、健康影響が拡大すると予想されます。この他にも、水質汚濁など、さまざまな公害の影響を助長するおそれがあると考えられます。


地球温暖化による
  光化学オキシダントの拡大  

 温暖化すると、大気の光化学反応を加速させ、対流圏におけるオキシダント濃度を増加させることが予想されます。東京湾周辺では、温暖化により気温が5oC上昇すると、光化学オキシダントの1時間値の最高値*1)180ppb以上が出現する地域が、北関東を中心に拡大すると予測されます。
*1) 光化学オキシダントの1時間値:環境基準では0.06ppm(60ppb)以下であ ることと定められています。

 
  地球温暖化が公害に及ぼす影響  

 河川や湖沼の水質悪化の他に、地盤沈下、土壌汚染、悪臭などが、間接的に増加する可能性が考えられます。