地球温暖化対策推進本部事務局だより
第9号
地球が発熱!あなたが止める温暖化
「エコライフ・100万人の誓い」現在の参加者18,046名 今すぐ参加しよう!
1997年(平成9年)9月10日(水)発行
発行:環境庁 地球温暖化対策推進本部事務局
〒100 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL 03-3581-3351(代表)03-3581-9479(直通)FAX 03-3581-9746
このニュースレターは、地球温暖化防止京都会議(COP3-UNFCCC)
に向けた様々な動きに関する最新の情報をお伝えするものです。ご意見ご感
想などございましたらぜひ当事務局までお寄せ下さい。
COP3まであと82日
☆エコ・アジア'97 COP3へ特別アピール
アジア・太平洋地域はカギを握る
9月7日(日)・8日(月)に神戸で開催された「アジア・太平洋環境会議(エコ・アジア’97)」にはアジア・太平洋地域各国や関係国際機関から、環境大臣・副大臣を含む多くの代表が集まり、同地域の持続可能な開発の実現に向けて議論が行われました。我が国からは石井環境庁長官、鈴木政務次官も参加し、石井大臣が議長を務めました。今回会議のメインテーマとなったのは、12月に控えた京都会議です。アジア・太平洋地域は、今後人口成長と急速な経済発展によって、温室効果ガスの排出が増加し続けると予測されること、また温暖化の影響を受けやすいことなどから、同地域における地球温暖化問題の重要性を認識し、COP3成功に向けた「特別アピール」がとりまとめられました。

先進国は率先・途上国も努力

「特別アピール」はCOP3の成功のため、また、気候変動枠組条約の究極の目標達成への第一歩として、次のことを真剣に検討するべきとしています。
1.先進国は条約上の2000年目標の約束(温室効果ガスの排出を1990年 レベルで安定化させるという、先進国に課された約束)を守るために努力し、 特定の期間内における削減の数量目標を設定して、率先して排出削減の努力 をすること。
2.途上国も条約に基づく約束の実施を促進すべく、特に気候変動の影響を緩和 しそれに適応するための顕著な進展が得られるよう努力をすること。
3.先進国は技術移転や資金援助等、途上国に対する協力、支援を強化すること。

☆COP3に参加するには…
個人の参加はダメ

最近「COP3に参加するにはどうすればいいか」というお問い合わせが増えています。地球温暖化防止京都会議は公式な政府間会合であり、残念ながら個人での参加はできません。ただし、団体としてNGOオブザーバー参加の登録をすれば、傍聴することができます。地球サミットを始め、ベルリンでのCOP1(第1回締約国会議)や京都会議の準備会合であるAGBM(ベルリンマンデート特別会合)でもNGOの積極的な参加は会議の進行に大きな影響を与えています。

ボンの条約事務局へNGO登録

地球温暖化防止京都会議は、正確には「気候変動に関する国際連合枠組条約第3回締約国会議」(COP3−UNFCCC )といい、その条約の事務局はドイツのボンにあります。NGOのオブザーバー参加の登録は、直接ボンの条約事務局に書類(もちろん英語で)を送付し申し込みます。必要書類は@過去に行った活動で地球温暖化に関するものをまとめたリスト、Aその団体が非営利のものであることの証明(1996年度の収支決算書)の2点です。締め切りは10月20日(必着)です。
申込先
Mr. Michael Zammit Cutajar
Executive Secretary,
Climate Change Secretariat (UNFCCC),
Haus Carstanjen,
8 Martin Luther King Strasse,
D53175 Bonn, Germany.
(TEL49-228-815-1000 FAX49-228-815-1999)

COP3関連あれこれ
「地球温暖化と農業を考えるセミナー」
9月25日(木)和歌山県(JAビル)で、10月7日(火)には群馬県(JAビル)で、その名の通り地球温暖化と農業を考えるセミナー(主催:JA全中/環境庁も後援)が開催されます。講演者は西川 潤(早稲田大学政治経済学部教授/21世紀の食糧問題)、幸田 シャーミン(ジャーナリスト/魅力ある地域づくりを目指して)及び小林 光(環境庁/地球温暖化とは)が予定されています。


編集後記
「今度の大きな会議」「温暖化の国際会議」「京都の環境の会議」等々呼び名は様々ですが、このところ実に多くの問い合わせがあります。新聞、インターネットなどの情報でも「気候変動枠組条約京都会議」「地球温暖化防止条約京都会議」「国連地球温暖化防止会議」「温暖化防止国際会議」...(もういいって?)といった有様です。「会議」については幅広い合意が得られているものの「京都」「温暖化防止」「気候変動」といった主張の隔たり(?)が大きく、名は体を表しています。 (Moto)