９月７日（日）・８日（月）神戸市の国際会議場で、「アジア・太平洋環境会議（エコ・アジア'97）」が開催されます（主催：環境庁、神戸市）。本会議は、アジア・太平洋地域における持続可能な開発の実現のため自由な意見交換の場を提供し、環境分野での協力体制を一層推進するため、これまで５回にわたり開催されてきました。これまでは東京、千葉、埼玉、静岡及び群馬と関東を中心として開催されてきましたが、今回は関西地方において初めて開催されるものです。当庁からは石井環境庁長官及び鈴木政務次官が我が国を代表して参加、アジア・太平洋地域からも環境大臣や政府高官、関係国際機関の代表者が多数参加します。

ＣＯＰ３へのパートナーシップ

今回は、本年６月末に行われた国連環境開発特別総会の成果を踏まえ、５年後の「地球サミット＋１０」に向けた今後の取り組みについての議論が予定されていますが、京都会議を間近に控え、ＣＯＰ３成功に向けた議論も集中的に行われます。初日に予定されているパネルディスカッションで地球温暖化問題にも焦点を当てた議論がなされるほか、２日目には地球温暖化問題のみを扱う特別セッション（その名も「地球温暖化防止対策におけるアジア・太平洋地域のパートナーシップ−ＣＯＰ３に向けて−」）が設けられ、京都会議の成功に向けた活発な討議が期待されます。

☆温暖化対策合同会議スタート
９つの審議会連携でパワーアップ

８月２７日（水）総理官邸において、中央環境審議会を含む産業・民生・運輸各分野の関係９審議会の代表委員からなる「地球温暖化問題への国内対策に関する関係審議会合同会議」（とても長いですが内容がよく分かる名前です）が開催されました。京都会議を控え、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出削減対策が必須となり、その効果的な実施が求められています。そのためには、広範な分野にわたる対策について各分野が連携をとって検討をすすめる必要があります。そこでこの度、このような合同会議が内閣総理大臣によって開催されたものです。京都会議までに計４回開催され、11月には検討結果が報告される予定です。

ＣＯＰ３関連あれこれ
ＴＶ特別番組「今、地球が危ない！」

９月１５日（月／敬老の日）１０：３０〜ＴＶ朝日系にて、地球温暖化問題に関するおよそ１時間の特別番組が放送されます。地球温暖化の現状と抑制方法について世界の動きや国内の取組を紹介し、今私たちは何をすべきかを問いかけます。当庁の石井環境庁長官、小林環境保全対策課長も出演します。

「イヌも歩けば人も歩こう」(お手つきしたってためになる〜STOP地球温暖化カルタ〜)

「クーラー効きすぎ、くーらくら」「論より行動」など、ユニークな文句のカルタ取りで遊びながら地球温暖化問題について楽しく学べる「STOP地球温暖化カルタ」がＮＧＯの環境市民より製作されています。遊んだ後は読み札の裏の解説文で温暖化問題を学び、絵ハガキにもなっている絵札を送って多くの人に地球温暖化問題の重要性を伝えることもできます。（環境市民：TEL 075-211-3521）

この１週間は、地球温暖化問題の資料を求めて来庁する高校生の姿が目立ちました。夏休みの宿題の追い込みなのか、２学期の勉強の好スタートなのか定かではありませんが、いずれにせよ関心層の広がりは頼もしいことです。「京都会議での最終合意」という難しい宿題の締め切りもだんだん迫ってきて、こちらの方も追い込みが大変ですが、これから２１学期(世紀？)に向けた取組の好スタートが切れるかどうかはこういった関心層の広がりにかかっているんです。 (Moto)