地球温暖化対策推進本部
事務局だより
第7号  
地球が発熱!あなたが止める温暖化
「エコ・ライフ100万人の誓い」現在の参加者12763名 今すぐ参加しよう!
1997年(平成9年)8月27日(水)発行
発行:環境庁 地球温暖化対策推進本部事務局
〒100 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL 03-3581-3351(代表)03-3581-9479(直通)FAX 03-3581-9746
このニュースレターは、地球温暖化防止京都会議(COP3-UNFCCC)
に向けた様々な動きに関する最新の情報をお伝えするものです。ご意見ご感
想などございましたらぜひ当事務局までお寄せ下さい。
COP3まであと96日
☆100日前イベント各地で炸裂!
地球温暖化防止京都会議(COP3-UNFCCC)まで残すところあと100日となった8月23日(土)には、会議成功のカギを握る日本の人々の関心を高めるべく気候フォーラムをはじめとするNGOの主催で各種イベントが行われました。
1000人を越えるビッグウェーブ
雲一つない海水浴日和となった神戸の須磨ビーチでは、「Cool The Earth キャンペーン in 須磨海岸」が催されました。ビーチバレーや水鉄砲バトルなど、自由に参加できるイベントで楽しく遊び、「でも温暖化が進んで海面が上昇するとこのビーチも消えて遊べなくなってしまう」とみんなに呼びかけました。メインイベントの「ビッグウェーブ作戦」では、ボランティアのスタッフたちの呼びかけに水着姿の若いカップルや家族連れなど1000人を越える人々が次々に手をつないで一列になり、一斉に手を上げ下げしておよそ1.5キロにわたる温暖化防止アピールのウェーブを作りました。
きょう車やめとこ満員御礼
COP3の地元京都市では、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素の排出を減らすためだけではなく、まちを真にいきいきと再生させるためにも車中心ではない徒歩、自転車、公共交通優先のまちづくりが必要ではないかと「きょう(今日・京)車やめとこ市民シンポジウム」が開かれました。熊本市のパーク・アンド・ライド システム(郊外の駐車場で車を止め、市街地内へはバス・電車等の公共交通機関に乗り換えて移動するシステム)の紹介や京都に路面電車を復活させようという講演に、学生や主婦も含む幅広い分野からの参加を得ておよそ200人収容の会場は満席、準備した資料も全てなくなる盛況ぶりでした。
大阪からのメッセージ
大阪では、地球の未来を決めるとも言われる京都会議の成功を目指して大阪から発信しようと、「地球フォーラムin OSAKA」が開かれました。地球温暖化が様々な地球環境の危機を引き起こすと予想されていますが、「本当の危機は私たちの中にある無気力と無関心 これが未来の危機を現実のものにする だからこそ今、私たちから声を上げよう 〜中略〜 地球は、私たちだけのものではないのだから」と呼びかけています(「」内はスタッフによるアピール『声を上げよう』より)。およそ80名の参加者から寄せられたメッセージは、後日環境庁長官を始めとする要人等に送られます。

☆メルケル大臣日本に喝
環境政策第一人者の貫禄

ドイツのアンゲラ・メルケル環境大臣が8月24日から27日まで来日しています。今回来日の主たる目的は、「日独環境保護協力協定」の署名と、COP3に向けての意見交換、産業界の環境技術協力に関する意見交換です。ドイツでは1996年「循環経済法」の制定によって、従来の使い捨て浪費型社会から循環型社会への転換を目指しており、メルケル大臣はその体系作りにあたって主導的役割を果たしました。また同大臣は、1995年にベルリンで行われた第1回締約国会議(COP1)では議長を務めベルリン・マンデートのとりまとめに尽力しました。
なんてったってCOP3
今回の来日にあたって同大臣は、石井環境庁長官との会談を最も重要視し、第1番目の公式行事として当庁を訪問しました。石井長官とはCOP3に関し集中的な意見交換を行い、特にCOP3の成功に向け、日独両国が今後とも協力していくことなど、建設的な協議が行われました。

☆中環審「温暖化対策審議」第2弾
対策必要!削減可能?

8月26日(火)飯田橋レインボービルにて、環境に関する有識者による中央環境審議会の第43回企画政策部会が開かれ、前回に引き続き温暖化対策の2回目の審議が行われました。主なテーマは、「環境科学の観点からの温暖化対策の必要性について」と「将来の二酸化炭素排出量の削減可能性について」です。次回は「産業分野の対策」「運輸分野の対策」「経済的手法」について審議される予定です。


編集後記
「Cool The Earthキャンペーンin 須磨海岸」に前々日からボランティアとして参加しました。予定時刻の10分前には人がまばらで心配だったビッグウェーブも、スタッフの必死の呼びかけで直前にはびっしり埋まり、ヘリによる空からの写真が翌朝新聞の1面を飾りました。感激のあまり新聞を買いあさってしまいましたが、東京に着いてみると1面にはほかのニュースが。会議の開催地京都を中心とした関西方面から、地球温暖化防止にかける情熱の温暖化が徐々に進むことを願います。(Moto)