地球温暖化対策推進本部
事務局だより
第6号  
地球が発熱!あなたが止める温暖化
「エコライフ・100万人の誓い」現在の参加者12,000名 今すぐ参加しよう!
1997年(平成9年)8月20日(水)発行
発行:環境庁 地球温暖化対策推進本部事務局
〒100 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL 03-3581-3351(代表)03-3581-9479(直通)FAX 03-3581-9746
このニュースレターは、地球温暖化防止京都会議(COP3)に向けた
様々な動きに関する最新の情報をお伝えするものです。ご意見ご感想など
ございましたらぜひ当事務局までお寄せ下さい。
COP3まであと103日
☆石井環境庁長官、ドイツ及びアフリカから帰国
石井環境庁長官は8月3日から11日までドイツ、ケニア及びエジプトを訪問しました。今回の外遊は橋本総理の戦略的外交の一環として行われたもので、主に第7回AGBM会合が開かれていたために訪問したドイツを除き、それぞれの国の首脳と会見し、環境問題に限らずより広い立場から意見交換をするというところに狙いがありました。しかし、時節柄、どこに行っても京都会議の話題は常に一番の関心事でした。
今回の石井大臣の外遊中に得たメッセージの一つは、多くの国の首脳が、単に外交辞令ではなく、心から京都会議の成功を祈っているということでした。ドイツでは、連邦環境省のヤウク事務次官と会見しました。ドイツはEUの主要メンバーであり、2000年以降の温暖化対策については、日本とその考え方に大きな開きがあります。しかし、ドイツはCOP1を主催した国でもあり、京都会議が成功するよう願う気持ちには純粋なものがあります。COP1の経験に基づき、日本に対し色々なアドバイスをしていく用意があることが表明されました。
エジプトでも同様なメッセージを得ました。エジプトのオベイド環境担当大臣は女性であり、石井大臣との会談は特に打ち解けたものとなりました。この席でも、エジプト側から、京都会議の成功に向けできうる限りの協力をする旨が表明されました。エジプトでは数年前、国連世界人口会議が開催されましたが、この貴重な経験を喜んで日本に提供したいというものでした。ドイツと同様、2000年以降の温暖化対策の在り方について、途上国であるエジプトの考えは日本と大きく異なります。それでも、何らかの形で日本に協力していきたいと考えているのです。
京都会議のような百数十カ国以上が参加するマルチの国際会議を成功させるのは至難の業です。このことは世界の多くの国が認識しているところです。今回大臣がそれぞれの国を訪れると不思議と天候が回復しました。この天候同様、京都会議の見通しも、今後より一層明るくなっていくことが期待されます。
☆COP3までいよいよ100日前に
百日千秋の想いで...100日前イヴェント
本ニュース・レター第4号でも触れましたが、いよいよ、今週末の8月23日(土)に、COP3開催100日前となります。これから準備が本格化して、一段と忙しくなることが予想される一方、京都や関西の地元では、NGOを中心として、この100日前を契機に、COP3に向けての雰囲気作りが、ますます加熱しています。今回は、第4回で紹介できなかった大阪での100日前イベントの開催も含め、より詳細に御紹介します。
◎きょう(京・今日)車やめとこ市民シンポジウム
日 時:8月23日(土)午後1時から5時まで
場 所:京都市国際交流会館・イベントホール
主 催:気候フォーラム京都ネット
共 催:気候フォーラム、環境市民等
申し込み・お問い合わせは、環境市民(TEL:075-211-3521)まで
内 容:基調講演(上岡直見氏「地球環境問題と都市の交通システムのビジョン」)

欧州の事例報告と京都への提言(土居靖範氏「欧米の環境を考えた交通の潮流を京都にも-甦る路面電車」)

パネルディスカッション「人と環境を大切にした21世紀の京の都市交通を考える」
その他:参加費500円(資料代)
◎COP3・100日前兵庫イベント(Cool the Earth キャンペーン in 須磨海岸)
日 時:8月23日(土)正午から午後6時まで
場 所:神戸市須磨海岸(東パーゴラ周辺)、国民宿舎シーパル須磨
主 催:COP3 100日前兵庫イベント実行委員会、気候フォーラム

申し込み・お問い合わせは、(財)ひょうご環境創造協会内/松山氏 (TEL:078-735-1903)まで

内 容:パネルディスカッション、シンポジウム、パネル展示、コンサート、 パフォーマンス、スポーツ、コンテスト、クイズ、FM放送等盛り沢 山(編集委員のMotoも参加します)。
◎地球フォーラム in 大阪
日 時:8月23日(土)午後1時から6時まで
場 所:都島・弦楽アンサンブルホール
主 催:COP3へ向けての大阪アクション実行委員会
お問い合わせは、山根実行委員長(TEL:050-770-7037)まで。
内 容:緊急メッセージ「今、私たちにできることは・・・」
参加者からのメッセージ「あなたの声を伝えて下さい」

COP3成功に向けての大阪宣言採択「私たちの声を聞いて下さい」

その他:参加は有料(前売り1,000円、当日1,300円)

編集後記
Motoが夏休み中なので、TakeとTomoで慣れないながらもどうやら第6号を仕上げました。御協力頂いた皆様本当に有り難うございます。
さて、今回の記事の中では敢えて触れませんでしたが、今週の大きな動きの一つは、冒頭にも表示してあるように、「エコライフ・100万人の誓い」への参加者が、1万人の大台を大きく突破し、1万2,000人に達したことです。100万人から見れば、まだまだの数ですが、1つのステップであることには違いなく、これを弾みとして、今後COP3の開催に向けて、参加者が幾何級数的に加速しながら増えればいいなあと考えています。もちろん、それに伴って、地球の温暖化が着実に防止されることを願いつつ...

(また登場したい Take & Tomo)