地球温暖化対策推進本部
事務局だより
第4号  
地球が発熱!あなたが止める温暖化
「エコ・ライフ100万人の誓い」現在の参加者6296名 今すぐ参加しよう!
1997年(平成9年)8月6日(水)発行
発行:環境庁 地球温暖化対策推進本部事務局
〒100 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL 03-3581-3351(代表)03-3581-9479(直通)FAX 03-3581-9746
このニュースレターは、地球温暖化防止京都会議(COP3)に向けた
様々な動きに関する最新の情報をお伝えするものです。ご意見ご感想など
ございましたらぜひ当事務局までお寄せ下さい。
COP3まであと117日
☆AGBM7(第7回ベルリンマンデート特別会合)進行中
率先実行が大切
7月31日、AGBM7の開催にあたって、エストラーダ議長は声明を発表しました。その中で議長は、6月の末に開かれた国連環境開発特別総会の成果を引用し、京都で合意が得られることに向けて明るい見通しを示しました。しかし同時に、先進国が率先して努力をしなければ、これから開発が進もうとしている途上国の間に、我々も責任を果たそうという気運が生まれてこないことも強調しました。
交渉がいっぱい
議長の提案により、各非公式会合に分かれてそれぞれの交渉が進められました。
まず数量目標に関する会合において、ベルリンマンデートでCOP3までに国際約束としてとりまとめるべしとされた重要事項である数量目標について、集中的な討議が行われました。メイラ・フィルホ(ブラジル)座長のもと、数量目標の対象とする温室効果ガスの種類についてや、目標以上に達成された場合に次年度以降に繰り越し充当ができるか(バンキング)などについて、様々な方向からの議論が展開されました。また、全締約国の義務の履行推進に関してはエヴァンス・キング(トリニダード・トバゴ)座長のもとで、組織・機構等に関しては柴田孝男(日本・ジンバブエ公使)座長のもとで、それぞれ協議が進められています。 さらに、これも数量目標と並ぶ重要事項を扱う、政策措置に関する会合も8月4日より議論が始まりました。
補助機関も進行中
前号で紹介しました条約に基づく他の3つの会合もそれぞれ検討が進みました。SBI(実施に関する補助機関)では事務局の予算、COP3の議事次第も含む京都会議の運営のあり方について、SBSTA(科学上及び技術上の助言に関する補助機関)ではSBSTAとSBIの役割分担について検討されました。AG13(第13条に関する特別会合)では、COP3後も引き続き「多国間協議手続」検討を継続することが合意されました。

☆長官COP3成功に向け環境外交を展開
AGBM7長官を歓迎

環境庁地球温暖化対策推進本部(長い!)の本部長である石井道子環境庁長官が8月3日(日)気候変動枠組条約の事務局があるドイツのボンに向けて飛び立ちました。ボンではザミット・クタヤール事務局長と面談、意見交換を行いました。また、ボンで開催中のAGBM7(第7回ベルリンマンデート特別会合)にも出席し、エストラーダ議長より紹介をうけ、各国の代表団に拍手で迎えられました。さらにドイツのヤウク環境事務次官とも会談し、京都会議の成功に向けて協力の要請を行いました。
アフリカも待っている
このあと石井長官はケニアとエジプトを訪問するために8月5日(現地時間)フランクフルト経由で、ナイロビに向けて出発しました。ケニア、エジプト両国では、両政府の要人及び UNEP(国連環境計画)のダウズウェル事務局長とも会談し、京都会議成功に向けての協力依頼を行います。また、ODA環境プロジェクトの現地視察も行う予定です。

COP3関連あれこれ
100日前キャンペーン

京都会議の初日から100日前に当たる8月23日からの1週間、気候フォーラムの呼びかけにより、キャンペーン活動の大きな山場として、全国各地で多くのイベントが計画されています。そのうちの2つを紹介します。
◎きょう(京・今日)車やめとこ市民シンポジウム
8月23日(土)午後1時〜/場所:京都市国際交流会館/パネルディスカッ ション:「脱くるまのまち・京都はいかにすれば実現できるか」ほか
◎Cool the Earthキャンペーン in 須磨海岸
8月23日(土)正午〜/場所: 神戸市須磨海岸東側にて/須磨ビーチで遊 びを交えながら、「温暖化による海面上昇で砂浜で遊ぶこともできなくなる」 というメッセージを発します。
(気候フォーラム ホームページのアドレス http://www.jca.ax.apc.org/~kiko97/index-j.html)

編集後記
買い物袋を持っていってレジ袋を断るとシールをくれて、それを何枚か集めるとキャッシュバックまでしてもらえる先進的なスーパーもありますが、さて買い物袋を広げようとすると、すでに恐るべき速さでレジ袋に入れられてしまっている(?)ということがよくあります。レジの人もなるべく客を待たせないようにとレジ袋を片手にスタンバイしていますから、断るタイミングと言い方には高度のテクニックが要求されます。エコライフも楽じゃない? (Moto)