地球温暖化対策推進本部
事務局だより
第17号
地球が発熱!あなたが止める温暖化
「エコライフ・100万人の誓い」現在の参加者120,985名 今すぐ参加しよう!
1997年(平成9年)11月5日(水)発行
発行:環境庁 地球温暖化対策推進本部事務局
〒100 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL 03-3581-3351(代表)03-3581-9479(直通)FAX 03-3581-9746
このニュースレターは、地球温暖化防止京都会議(COP3-UNFCCC)
に向けた様々な動きに関する最新の情報をお伝えするものです。ご意見ご感
想などございましたらぜひ当事務局までお寄せ下さい。
COP3まであと26日
☆AGBM8(第8回ベルリンマンデート特別会合)の成果
最後ではなかった!
10月22日(水)〜31日(金)ドイツのボンで行われた第8回AGBM会合ではエストラーダ議長が作成した議定書案を軸に、1.政策・措置、2.数値目標、3.途上国を含む全締約国の約束の実施の推進、4.組織的事項の4つの非公式グループでの交渉が進められました。論点は相当詰められましたが、重要な部分ではなおコンセンサスが得られていません。そこで、エストラーダ議長は今回会合を閉会とせず、京都会議の直前(11月30日)にAGBM会合を再開し、調整作業を継続させて交渉テキストを改善することとしています。

ECOはKiko、ENBも日本語デビュー

IISD(International Institute for Sustainable Development/持続可能開発国際研究所)が発行している「Earth Negotiations Bulletin(ENB)」は、気候変動問題をはじめ環境関連の国際交渉の状況を簡潔にまとめていち早く提供し、会議参加者からも定評があります。京都会議ではこの「ENB」が毎日日本語に訳されて発刊されることになりました。この日本語版「ENB」、京都会議ではベストセラーになること請け合いです。 NGOのCAN(Climate Action Network/気候アクション・ネットワーク)が発行している「ECO」は、すでに気候フォーラムによって日本語版「Kiko」が発行され、好評を博しています。

☆我が国「報告書」政府案ついに公表
政府案に皆さんの声を!

気候変動枠組条約では附属書T締約国(我が国を含む先進国)に対して温室効果ガスに関する情報別報告書)を事務局を通じて締約国会議に提出することを義務づけています。11月5日(水)政府は、気候変動枠組条約に基づいてこのたび取りまとめた「温室効果ガス等に関する第2回日本国報告書」の政府案を、広く国民の意見を聞くため公表します。意見の提出は11月19日(水)まで(必着)受け付けております。聴取した意見を参考にして報告書をまとめ、速やかに条約事務所に送付する予定です。お問い合わせは環境庁地球環境部環境保全対策課まで(TEL 03-3581-3351(内線6763,6764))
☆東京にて非公式閣僚会合
京都を控え東京に各国閣僚が大集合
11月8日(土)及び9日(日)の2日間、東京において非公式閣僚会合が開催されます。京都会議を直前に控え、主要20カ国の閣僚レベルを集め、ボンでのAGBM8で残された重要課題について、最大限の調整がなされることが望まれます。第1日目は先進国の会合、第2日目は途上国も交えた会合が開かれます。第1日目の議長は英国のプレスコット副首相が、第2日目の議長は大木環境庁長官が務める予定です。また、我が国からは、高村外務政務次官が出席します。

☆合同会議大阪ヒアリング開催
大阪でも言わしてもろた

10月30日(木)大阪はミナミ・上本町のホテルアウィーナ大阪にて、「地球温暖化問題への国内対策に関する関係審議会合同会議ヒアリング」が行われ、あらかじめ応募した傍聴人のほか、プレス関係者等も含めて230名もの人が詰めかけました。「合同会議」の委員からは近藤次郎議長(中央環境審議会)、篠原滋子(電気通信審議会)、森嶌昭夫(中央環境審議会)、吉岡初子(国民生活審議会)の4名が出席し、NGOや学識経験者、産業界等からのバラエティーに富んだ14人の意見陳述人から様々な意見が述べられました。このヒアリングの模様は、11月7日に開催予定の第4回合同会議に報告され、合同会議の議論に生かされることになります。

☆COP3参加・氏名登録が進行中
参加手続きも大詰め

COP3に向けた新規NGOオブザーバー参加登録の内定通知が条約事務局より各団体にFAXで送られています。これら団体のオブザーバー参加は京都会議の初日に承認を得て、正式に認められるものです。現在それぞれの団体からの参加者氏名の提出が求められているところです。NGOの積極的な関与で、京都会議において効果のある議定書が合意されることが望まれます。



COP3関連情報あれこれ

環境・市民・企業の発展的な共生をめざして
11月20日(木)京都と東京それぞれの会場で京都会議開催を記念してフォーラムが開催されます。第1部は、京都では「環境と市民」をテーマとしたパネルディスカッション、東京では「環境と企業」をテーマとした公開フォーラムがそれぞれ行われます。そして第2部では、テレビ会議システムで両会場を結んでの意見交換を行います。地球環境と経済活動、市民生活との共生の道を探ります。
主催:毎日新聞社・21世紀危機警告委員会、京都新聞社・京都21会議


編集後記
地球にやさしい生活にはゆとりが必要だと思います。そもそも、エコライフというのは、将来の世代や地球上の様々な生き物に対する思いやり、あるいは未来への想像力から生まれる、ゆとりにあふれた創造的な発想だと思うのです。ゆとりがないと「そんな悠長なことやってられない」という心境になってしまうことに気付いてしまって、つくづくそう思いました。何でそんなことに気付いたかって?それはヒミツ。なに、愚痴が多いって?まあこんな調子で書けるってのはゆとりがある証拠よ。ということにしておこう。 (Moto)