地球温暖化対策推進本部
事務局だより
第16号
地球が発熱!あなたが止める温暖化
「エコライフ・100万人の誓い」現在の参加者104,701名 今すぐ参加しよう!
1997年(平成9年)10月29日(水)発行
発行:環境庁 地球温暖化対策推進本部事務局
〒100 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL 03-3581-3351(代表)03-3581-9479(直通)FAX 03-3581-9746
このニュースレターは、地球温暖化防止京都会議(COP3-UNFCCC)
に向けた様々な動きに関する最新の情報をお伝えするものです。ご意見ご感
想などございましたらぜひ当事務局までお寄せ下さい。
COP3まであと33日
☆AGBM8(第8回ベルリンマンデート特別会合)進行中
4つの非公式会合で交渉が進む
10月22日(水)よりドイツのボンにて開催されている第8回AGBM会合は、4つの非公式会合によってそれぞれの交渉が進められています。初日、エストラーダAGBM議長、ザミット・クタヤール条約事務局長による開会挨拶の後、G77及び中国、日本、EU、サモア、ジンバブエ等からそれぞれ提案がなされました。その後は、エストラーダ議長による議定書案をベースに、1.政策・措置、2.数量目標、3.途上国を含む全締約国の約束の実施の推進、4.組織的事項の4つの非公式グループでの交渉がそれぞれ続いています。

NGOオブザーバー参加の許可内定

10月26日(日)には締約国ビューロー会合が開かれ、COP3に向けた新規NGOオブザーバー参加登録のアクレディテイション(許可)推薦のリストが条約事務局より提出されました。これは京都会議の初日に承認を得て、正式に認められるものです。この内定の通知が10月28日(火)付けで条約事務局より各団体にFAXで送られています。NGO積極的な関与で、京都会議において効果のある議定書が合意されることが望まれます。

☆東京ヒアリング開催
合同会議に物申す

10月27日(月)KKR HOTEL TOKYOにて、「地球温暖化問題への国内対策に関する関係審議会合同会議ヒアリング」が行われ、あらかじめ応募した傍聴人のほか、プレス関係者等も含めておよそ180人が詰めかけ、会場はいっぱいになりました。「合同会議」の委員からは近藤次郎(中央環境審議会)、佐和隆光(京都大学教授)、河野光雄(内外情報研究会)、吉岡初子(主婦連合会)の4名が出席しました。このヒアリング開催の目的は、地球温暖化問題への国内対策に関して幅広く意見を聞き、今後の「合同会議」の議論に生かすことです。

白熱した意見

NGOや学識経験者、産業界、その他関連団体の代表からなる14人の意見陳述人よりそれぞれ約10分間ずつ主張が述べられ、それらの主張に対して委員からの質疑応答が行われました。政府提案の作成過程が国民に対して閉鎖的であるとの批判をはじめとして、社会構造の問題や交通対策、CO2排出削減技術、原子力発電の問題、環境税の問題、途上国との関連などにつき、様々な意見が寄せられました。当ヒアリングの議事録は、11月7日に開催予定の第4回合同会議に報告されます。なお、10月30日には同様のヒアリングが大阪においても開催されます。

☆ブロック会議閉幕
全都道府県に呼びかけ

京都会議に向けた動向や準備状況に関する情報提供、関係自治体との意見交換を目的とした「地球温暖化対策地方ブロック会議」は、10月29日(水)草津市における地元近畿ブロックの会合をもって、全6ブロックでの話し合いを終了しました。全ての都道府県及び政令指定都市が参加し、京都会議への日本の地方自治体からの働きかけとして、どのような参加の形態があるかということに関しても有意義な討論をすることができました。

自治体パワーの見せどころ

地球温暖化防止京都会議に参加したいという意思表示のあった地方自治体の数は100近くにも及び、一月後に迫った京都会議への関心の高まりを物語っています。本事務局だよりでも再三お伝えしている通り、地球温暖化対策を進める上で、市民生活や企業活動に日頃から密接に関わり合っている地方自治体の役割は絶大です。会議への参加はもちろんのこと、他にも期間中に会場内で行われる展示や、セミナー、ワークショップへの積極的な関与が望まれます。

COP3関連情報あれこれ
どんどん歩こう!アルコロジー大会

近所への買い物、幼稚園の送り迎えなど、歩いて行ける距離なのに、つい車を利用してしまうことはないですか?歩いた方が環境にも健康にもやさしいですよ。季節の移り変わりを肌で感じることもできるこんな素敵な心がけが、地球温暖化を防ぐ大きな力になるのです。11月8日(土)全国47都道府県の各会場で、「第1回全国一斉アルコロジー大会」が開催されます。新しい意外な発見があるかもしれませんよ。
主唱:環境庁/主催:(社)日本歩け歩け協会
連絡先:全国一斉アルコロジー大会事務局 TEL 0120-15-3714(フリーダイヤル)



地球をまもるまちづくり・シンポジウム
11月17日(月)京都市アバンティホールにて、標記シンポジウムが開催されます。私たちが暮らす街や利用している建物、日常生活などが環境問題に密接に関係しています。このシンポジウムでは、「地球環境と建築」をテーマに広くまちづくりの観点から、地球環境に対して私たちは何ができるのか、また、何をしなければならないかを問うことを目的としています。
主催:京都市、(社)公共建築協会
連絡先:京都市都市住宅局営繕部営繕企画課 TEL 075-222-3640

編集後記
歩くことは健康にも環境にもいいらしい。私の通勤経路は地下鉄の乗車時間よりも歩く時間の方が長く、1日50分ぐらいは歩いている計算になります。朝の日比谷公園を歩いて横切るのはとても気持ちがいいものです。ただ、残念なことに前を行く歩行喫煙者の煙でせっかくの清々しさがしばしば台無しになります。1年間に世界中で消費されるタバコから排出される炭酸ガスは約26億キロ、メタンガスはその2倍で約52億キロにもなるそうです(英・「グリーンマガジン」より)。意外なところにまだまだたくさんの削減の余地がありそうですよ。 (Moto)