民間事業者の取組の現状

 平成6年度に環境庁が行った「環境にやさしい企業行動調査」では、環境に関する経営方針の策定、目標の設定、具体的行動計画の作成などが進みつつあるとの結果が得られました。しかし、大きな企業でも環境の幅広い分野について計画や体制をつくり上げているところは多くなく、また、環境に関する取組の定期的な点検又は監査を行っている会社は、その中でもさらにわずかでした。
 国際的には、企業の環境管理の仕組みを標準化するための検討が、国際標準化機構(ISO)で進められています。検討中の環境管理システムでは、1)環境管理に関する方針の作成、2)環境に関する目的・計画の作成、3)実施・運用、4)点検・是正、5)経営者による環境管理システムの見直しなどがあげられています。
 事業者の環境管理については、製造業などの一部の業界だけでなく、環境への負荷を生じさせるいろいろな事業者が幅広く参加し、なお一層の普及が図られる必要があります。


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