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中央環境審議会騒音振動部会自動車単体騒音専門委員会について


○概要

 自動車単体の騒音規制については、これまで暴走族や、不正改造による騒音の著しいマフラーを取り締まるための近接排気騒音規制の導入、新型自動車の騒音対策技術の発達に伴う定常走行騒音及び加速走行騒音の見直し等をおこなうことにより、逐次、騒音規制の強化、実施が図られてきましたが、道路交通環境における自動車騒音に対する苦情は現在も後を絶ちません。  
 この要因として、高度経済成長期における自動車保有台数の増加や自動車交通量の大幅な増大によるほか、自動車メーカーによって製作される新車(型式指定自動車)に対する、厳しい騒音対策と比較して、使用過程車に対する騒音低減対策が十分に効果を上げていないことも考えられます。特に自動車の排気騒音による苦情の多くは、自動車やオートバイのマフラーを別のものに交換したり、音色が変わるように改造したりすることにより走行中の音だけを大きくしたり、現在の測定機器の測定特性を超える不快な低周波音を著しく強調したりする、いわゆる「不適切な改造」によるものと考えらます。このため、使用過程車の騒音低減をはじめとした騒音対策を講じるため、平成17年6月29日に環境大臣より中央環境審議会会長に対し、「今後の自動車単体騒音低減対策のあり方について」諮問をおこない、中央環境審議会騒音振動部会において審議していただくこととなりました。
 また自動車単体騒音低減対策の審議にあたっては、自動車製作者、自動車部品製作者等の技術開発状況を的確に把握し、評価する等、騒音低減技術に関する専門的な知識が必要となるため、第3回騒音振動部会におきまして「自動車単体騒音専門委員会」の設置が了承され、学識経験者の方々に御参画いただくこととなりました。
 今後、自動車単体騒音専門委員会により自動車単体騒音の低減対策について検討をおこない、とりまとめた結果を騒音振動部会に報告し、その報告を参考に自動車単体騒音低減対策のあり方について環境大臣に答申される予定です。

○中央環境審議会騒音振動部会での審議予定

◎審議事項

(平成17年度) (平成18年度以降)

○自動車単体騒音専門委員会での調査・審議予定

※審議のスケジュール及び調査内容は変更することもございます。

○主管省庁及び庶務担当部局課

環境省環境管理局総務課環境管理技術室
電話番号:03-5521-8296

(参考)

○近接排気騒音とは

 自動車・二輪自動車の増加や暴走族や不正改造の増加にかんがみ、簡易且つ再現性が良く、加速走行騒音との相関性の高い測定方法として、昭和61年近接排気騒音規制が導入された。

図1.近接排気騒音測定方法

図1.近接排気騒音測定方法

図2.測定状況写真

図2.測定状況写真

○交換用マフラーの使用実態と騒音レベル

図3.二輪車用マフラー交換割合

図3.二輪車用マフラー交換割合

図4.四輪車のマフラー交換割合

図4.四輪車のマフラー交換割合