本文へジャンプ

■議事録一覧■

中央環境審議会 循環型社会計画部会・地域ヒアリング(船橋市)議事録


平成18年10月3日

午後2時04分 開会

○企画課長 それでは、定刻を過ぎましたので、これより中央環境審議会循環型社会計画部会・地域ヒアリングを開催させていただきます。
 私は、環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課長の紀村でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 ヒアリングの開催に先立ちまして、一言ごあいさつをさせていただきたいと思います。恐縮ですが、ちょっと座らせていただきます。
 今日は、この場にご参加の皆様方におかれましては、既にご高承のとおりでございますけれども、循環型社会形成ということに関しましては、循環型社会形成推進基本法というのがございまして、その法律に基づきまして国が循環型社会形成推進基本計画というのを定めているわけでございます。
 計画につきましては、毎年、毎年中央環境審議会循環型社会計画部会、この部会で、点検、審議を行っていただいているわけでございますけれども、現在、現行の計画の第3回目の点検・審議を進めているところでございます。この審議の参考とするために、循環型社会形成に対して積極的に取り組んでおられる地域にお伺いいたしまして、地方公共団体の皆様や民間団体、それから企業の方々等からその取組状況についてのヒアリングを行うこととなっておるわけでございます。
 本日は、委員各位におかれましては、大変お忙しい中お集まりいただきましてまことにありがとうございます。
 また、本日のヒアリング実施に当たりまして、会場の手配等にご尽力いただいた船橋市の皆さんを初め、プレゼンテーションをお願いいたしました団体、企業の皆様におかれましても、大変お忙しい中お集まりいただきましてまことにありがとうございます。
 この地域ヒアリングにつきましては、8月30日、北海道の滝川市を皮切りといたしまして、その後、徳島県の上勝町、福井県の池田町と逐次行ってまいったわけでございまして、本日の船橋市が最後の地域ヒアリングということになるわけでございます。
 本日、限られた時間ではございますが、ご出席の皆様方と、それから委員の方々との間で、双方向の意見交換がなされ、大きな成果が上がるということを期待しております。
 以上をもちまして、開会のごあいさつといたします。
 次に、開催の労をいただいた船橋市環境部長の足立敏夫様の方からごあいさつを賜わりたいと思います。よろしくお願いいたします。

○足立部長 船橋市環境部長の足立でございます。
 このたびは船橋市におきまして、中央環境審議会社会循環型計画部会・地域ヒアリングを開催いただきましてまことにありがとうございます。
 そして、本日は委員の皆様方、そして環境省の方々、並びに発表いただきます企業、団体の方々とご多忙中にもかかわらず多くの方々のご列席をいただきまことにありがとうございます。
 さて、私ども船橋市では、現在、一般廃棄物処理計画基本計画の策定の見直しをやっている段階でございます。その中で、最大のテーマとして掲げてございますのが、循環型社会の形成に向けた取組でございます。参考までに、船橋市における有価物を含むごみの発生量を申しますと、平成17年度におきまして、年間24万7,000トンのごみの発生をしてございます。それを市民1人当たりに換算いたしますと、毎日1,189グラムのごみを市民1人当たりが出しているという状況でございます。
 環境省にて打ち出されております循環型社会形成推進基本計画の中では、平成22年度までに、ごみの排出を20%削減ということが目標とされております。当船橋市といたしましても、この動向を追随できるように、施策を積極的に取り組んでいるところでございます。そのためには、市民、生産者、販売者である事業者、そして行政を担う市が地球環境保全を常に意識し、環境付加の削減に向けて実践できることは確実に取り組んでいくこととするパートナーシップ型の展開が必要不可欠になると考えております。一般廃棄物基本計画の策定に当たりましては、ごみゼロ検討委員会を、市民、あるいは企業の皆様の中から一般公募にて参画いただいているところでございます。その中の意見としましては、多様化した生活様式にあった収集サービス、地域特性にあった資源循環システムが展開されることで、市民らの協力が得られやすくなるとのご提案もありました。言いかえますと、ごみの減量化、分別排出やリサイクルに向けての行動は、結果として地域や自らの暮らしに豊かさや快適さをもたらすことにもなりますので、こうした相乗的な効果の誘導が循環型社会の構築に今後ますます重要な位置づけになるものと受けとめてございます。
 詳細につきましては、この後、船橋市ごみゼロ計画室よりご説明させていただきます。また、先進的かつ積極的に取り組んでおられます市内の企業、団体の候補からは、資源循環に関する特色ある取組についての発表がございます。せっかくですので、私たちも貴重な意見を参考にさせていただきたいと思います。
 最後になりますが、今後におきまして、船橋市の循環型社会の形成の取組に向けまして皆様方のお力添えをいただきますようこの場をお借りしましてお願い申し上げます。
 まことに簡単でございますが、あいさつとさせていただきます。

○企画課長 どうもありがとうございました。
 それでは、ここで本日の地域ヒアリングにご出席の委員の方々をご紹介させていただきたいと思います。
 まず、本日の議長をしていただきます、東京大学大学院農学生命科学研究科教授武内部会長でございます。

○武内部会長 武内でございます。よろしくお願いいたします。

○企画課長 それから、福岡大学法学部教授の浅野委員です。

○浅野委員 浅野でございます。どうぞよろしくお願いします。

○企画課長 全国都市清掃会議専務理事石井委員でございます。

○石井委員 石井です。よろしくお願いします。

○企画課長 アジア環境連帯ACE代表の江口委員でございます。

○江口委員 よろしくお願いします。

○企画課長 環境文明研究所代表取締役所長加藤委員でございます。

○加藤委員 よろしくお願いいたします。

○企画課長 ちょっと遅れておられますけれども、ジャーナリスト環境カウンセラーの崎田委員でございます。
 それでは、以下の進行につきまして、武内部会長の方からよろしくお願いいたします。

○武内部会長 それでは、ただいまから議事に入らせていただきたいと思います。
 先ほどご説明がございましたとおり、循環基本計画の点検は毎年行うこととされておりまして、第3回目の点検の審議の参考とするため、循環型社会推進のために積極的に取り組んでおられる地域を対象に地域ヒアリングを実施しているところでございます。
 先ほど来、ヒアリングの対象地域についての説明がございましたが、これまでは主として地方都市、あるいは農村部においてヒアリングを実施してまいりましたので、この船橋では、特に大都市における循環型社会形成に資する様々な取組について、特に皆さん方から、ご意見をいただきたいというふうに考えております。
 この開催にあたってご尽力された船橋市、また本日ご列席の団体、企業の皆様方に対して、私部会長としても心より御礼を申し上げたいと思います。
 それでは、早速、取組内容をご紹介いただきたいと思いますが、初めに、自治体の取組ということで、船橋市さんの方からお話をいただきたいと思います。
 時間的な配分といたしましては、報告を20分程度、その後質疑を10分程度でお願いしたいと思いますのでよろしくお願いします。
 まず、船橋市から環境部クリーン推進課ごみゼロ計画室長の山崎健嗣様が見えられておりますので、山崎様からよろしくお願いしたいと思います。

○船橋市環境クリーン推進課ごみゼロ計画室長(山崎健嗣氏) それでは、ただいま紹介をいただきました船橋市ごみゼロ計画室の山崎でございます。本日は、船橋市まで足をお運びいただきましてありがとうございます。
 それでは、早速、市の概要からご説明いたします。
 船橋市は、8月現在で人口が約57万6,000人おります。面積は85.64平方キロメートルの中核市でございます。位置といたしましては、ちょっと左側は見にくいんですけれども、千葉県の北西部に位置しておりまして、都心より20キロ圏内にございます。大変小さくて見にくいんですが、都庁と千葉県庁のほぼ中間に位置しております。土地はおおむね平坦になっておりますが、船橋市の特徴といたしまして、一つ戦災を受けていないというのがございます。それと、昭和40年代にかけて当時の公団住宅が建設されまして、これを契機に人口が急増いたしました。このようなことから、道路ですとか下水道等の都市基盤整備が他市に比べて遅れております。この反面、市内には鉄道網が整備されておりまして、九つの路線で35の駅がございます。第三次産業は大体8割を占めております。
 それと市の姿といたしまして、右側土地利用現況図、ちょっと3年ほど古いものになるんですけれども、北側の北部の方は野菜ですとかナシの栽培を主体とした農業地区です。北側です。こちら真ん中の中部地区、これが黄色い、住宅という意味なんですけれども、主に住宅地区となっています。それと南側、南部、これは東京湾に面していまして、商業、工業地区が集積しております。町の姿はこのように縦に長くて、多様な面を持っておりますけれども、この南部地区、こちらについては特に交通渋滞が激しいということで、この地区では効率的なごみ収集を行うために夜の7時からごみ収集を行っております。おおむね市民の皆さんにはご協力をいただいているところです。これは、昭和43年から夜間収集を始めております。
 次に、船橋市の3Rへの取組ですけれども、4点ございます。
 まず、環境指導員制度の採用ということで、これは昭和46年から発足したものですけれども、ごみの出し方の指導ですとか、ごみの減量、リサイクルに関する啓発等を専門的に行う職員を地区ごとに決めて配置しております。現在19名の指導員がおります。
 この業務につきましては、地区の指導ということで、不法投棄のパトロールですとか、ごみステーションの設置場所、これらをめぐる住民との調整。またごみ処理に関する普及啓発に成果を挙げているところです。
 2点目がリサちゃん号の運行ということで、左側、これがリサちゃん号というんですけれども、23人乗りのハイブリッドカーなんですが、これで清掃工場ですとか、リサイクルセンター等のごみ処理施設を見学して、現状を認識していただいております。ごみの減量ですとか、リサイクル意欲の向上を図ることを目的にやっているものですけれども、昭和53年から実施しておりまして、年間約70回程度運行しております。今、リサちゃんと申しましたけれども、右側、これがリサちゃんと呼んでいるんですけれども、リサイクルのリサちゃんですが、これは市立船橋高校の生徒がデザインしたものなんです。この葉っぱの帽子、それと服、木の靴、花の飾り等を身につけた緑の妖精ということで市のキャラクターとして定着しているところです。
 次に、取組の3点目といたしまして、有価物の市内全域でのステーション回収というのがあります。レジュメの方に載っているかと思うんですけれども、これは平成8年に開始したんですけれども、昔から町会の拠点回収というのはやっていたんですね。町会の拠点回収は昭和48年からやっておったんですが、平成8年に全域でやるようになったということで、新聞ですとか雑誌、ダンボール、古着を対象といたしまして町会、自治会等を主体とする有価物回収団体というのがあります。ここが主体となってやっているんですけれども、市の方からは、有価物の回収に協力いただいているということで1キロ当たり3円の協力金を支払っております。この施策によりまして、大幅なごみの減量と資源化が図られております。
 取組の4点目として、清掃工場における取組がございます。
 船橋市は、最終処分場が実は市内にございません。従いまして、最終所分量の削減とリサイクルの必要性の観点から循環利用を検討したものです。
 南部清掃工場と北部清掃工場があるんですけれども、南部清掃工場では焼却灰の資源化施設というのがございます。これは焼却灰を利用しまして、道路の路盤材ですとか透水性ブロック用の骨材を製造しているものです。今、パワーポイントの方で出しております、これ全部JR船橋駅の南口の駅広あたりなんですけれども、ここをずっと歩道部分がありますが、これは全部ただいま申しました透水性ブロックでできているものです。このほかに市内の公民館ですとか、道路整備等にも使われております。ただ、この焼却灰再資源化施設と申しますのは、今も動いているんですけれども、当初の計画よりちょっと経費がかかるということと、一般の販売も当初やっておったんですけれども、なかなか思うようにそれが売れないという、その辺が今ネックになっております。
 それと、北部清掃工場の方では、焼却残渣のリサイクルプラントというのがございます。これは平成6年からやっているものなんですけれども、焼却不燃物、手の平に乗っているものなんですけれども、陶器ですとかガラスの破片を砕いたものです。これを利用いたしまして土木用の埋め戻し骨材を製造しています。実際には、雨水浸透升の埋め戻し材等に活用しておりました。最初のころは使っておったんですけれども、今、この材質の特性から、土に埋めても締まりが悪いということで、使用量がかなり減少してきております。
 下の、これは、この手の平に持っているこの骨材を固めたものなんです。このブロック。この真ん中にあるいす、これもこの材質を樹脂で固めたものです。いすとして使っています。これらの製品が庁内にはいろいろなところに使われているんですけれども、このように、今、山になっていてなかなかはけない、使用勝手が悪いということで、今は、はけない状態が続いております。
 このように、資源化を考えておったんですけれども、当初の計画どおりに資源化が図れなかったということで、焼却灰ですとか、飛灰の処理は県内でも処理しておりますけれども、そのほか茨城県ですとか、遠くは秋田県、三重県の民間処分場にて資源化と埋め立て処理をしております。
 次に、循環型社会に向けての取組ですけれども、循環型社会形成推進基本計画の中でうたわれております地方公共団体の果たす役割ということで、その中に具体的な取組事例が述べられております。その点について、どうなんだということで、簡単にご説明いたしますと、まず、市民、事業者、行政等の各主体間のコーディネターとしての役割、これは、部長のあいさつにもありましたように、今、基本計画を見直しているところです。今、素案が固まっている段階なんですけれども、この中で、ごみに関するいろいろな課題に対して行政だけが対応に当たり、その役割を果たすにはおのずと限界があるということで、また十分な効果も期待できないということで、各主体がそれぞれ連携、協力して、積極的な取組を図っていくことが必要だということで位置づけたのがこのパートナーシップで、パートナーシップを発揮するには、市がコーディネターとしての役割を果たしていく必要があるという今考えに立っております。基本計画につきましても、この辺の考え方を盛り込みまして策定していきたいと考えているところです。
 次に、グリーン製品の推奨なんですけれども、グリーン製品の推奨につきましては、船橋市の庁内でふなばしエコオフィスプランというのをつくっております。これは、環境に配慮した物品ですとか、役務の調達、グリーン製品の調達です。あと資源循環型活動を推進していこうということで、具体的に見ますと、庁舎施設等における電気をこまめに消すとか、エネルギー使用量を節減するために公用車等にもエコカーということで、なるべく燃料のかからない車の導入等に努めているところです。
 実際、どのぐらいやっているかと申しますと、ほとんどの職場でこれをもう実行しておりますけれども、例えばコピー用紙、紙類につきましては、もう99%がグリーン購入法にのっとったものを購入しています。きょう皆さんのテーブルの上にお配りしております鉛筆についても、そのような商品でございます。文具類につきましては90%以上に、これ2年ぐらい前の数字で91%ですので、もう少し今上がっているかなというふうに考えております。庁内ではこのような活動をしております。
 それと、3点目の情報提供ですが、これは、先ほど申し上げましたリサちゃんというのがありまして「リサちゃんだより」というのをつくっております。中身はと申しますと、ごみの情報をいろいろ書いてあるんですけれども、例えば、市民一人80グラム減量に努めるだけで、市内全体では4億円弱の経費が浮きますよというようなことが書いてあります。そうすると皆さんの努力で4億円弱のお金をほかのものに使うことができるので、皆さん積極的にその辺取り組んでいきましょうというようなことですが、今後、それを継続的に全戸配布して、リサちゃんだよりということで続けていきたいというふうに考えております。
 それと、マイバック運動の展開は、これは船橋近隣の、千葉、市川、松戸、柏、それと船橋で5市の清掃協議会というのを作っております。ここで、廃棄物に関するいろいろな議題を設けて話し合っているんですが、そのほかに、ここ数年ずっと啓発物品を考えておりまして、この何年かはずっとマイバックを作っております。マイバックを作りまして、各市のイベント等でこれを配布していきましょうと、5市合わせた考えでやっております。
 今、パワーポイントで表示しておりますのは、たまたま船橋市で去年作成したもので、キャンパス地のバックですけれども、これを船橋でいうと約1,000枚を作って配布しております。四、五年続けておりますので、かなりの市民に行き渡っているのではないかと考えております。
 次に、ごみ処理に関する船橋市の課題ですけれども、これも4点ございます。
 まず一つ目は、市内に最終処分場がないということです。
 処分場は昭和56年までございました。56年に埋め立てが完了となりまして、その後最終処分場を設置しようとしておりました東京湾京葉2期の埋め立て計画が中止となりました。それ以降船橋市には最終処分場がありません。
 今後の考え方といたしましては、民間活用を含めた再資源化に努めて、可能な限り埋め立て処分量の削減を図ろうと考えております。
 自区域内処理の原則の観点から、今は遠くの方に持っていっておりますけれども、目の届く範囲の近隣で処理が可能となるよう検討を進めていきたいということが、今現在素案に載せております。今後、この考え方でいきたいというふうに考えております。
 2点目は、老朽化した二つの清掃工場ということで、北部清掃工場と南部清掃工場という二つあるんですけれども、北部が昭和58年に建設されまして、もう23年経過しています。南部は平成元年に建設されまして、こちらは18年経過しています。いずれももう容量がいっぱいになってきていることに加えて、老朽化も進んでいるということで、今後の考え方といたしましては、施設の建て替えがもう間近に迫っておりますので、ごみ処理にかかる最新技術の調査研究を行っていきたいということで、それについては、財政面での軽減ですとか、運営面でのサービスの向上が期待できる民間活用ですとか、他市との連携についても検討していきたいと考えております。
 次、3番目が6割のごみ収集ステーションが路上に設置されております。これは、パワーポイントの方を見ていただくと、左側、これはちょっとこの部分が歩道なんですけれども、歩道が道路事情が悪いということで狭いんです。狭い歩道のわきにちょっと引っ込んだごみ集積場があります。ここに普段置くんですけれども、このように狭いので歩道上に転がっています。これは写真を撮るためにわざわざ転がしたんじゃなくて、このような状況がよく見られます。これについては美観上の問題ももちろんありますし、通行にも支障があるということと、収集作業も危険です。
 今後の考え方としましては、道路をすぐ直すわけにはいかないので、利用しやすく、また収集作業の安全確保を図ることを基本にいたしまして、ごみ収集ステーションの設置基準を策定していって、徐々に直していきたいというふうに考えております。
 それとペットボトルなんですけれども、船橋市では、ステーションでの回収をしていません。パワーポイントにありますように、公民館でペットボトルを拠点回収しています。公民館のほかに、例えば、酒屋さんですとか、協力いただけるところと公の施設に置いているんですけれども、なぜこうしているかと申しますと、ペットボトルはご存じのように非常に軽くてかさばるということで、集めても空気を運んでいるような状況ですので、さっき言った収集ステーションも狭いということもありますので、今106カ所の拠点を設けまして、そこに出してもらっています。ただ、市内106カ所というと非常に限られていますので、なかなか出しづらいという声があります。うちの方では、今の試算ではステーション回収をしますと、通常のごみの7倍ぐらいの費用がかかるのではないかということで試算しております。その辺がステーション収集に踏み切れない部分ではあるんですけれども、今、基本計画を見直している中で、いろいろな意見をいただいている市民の方、あるいはアンケート調査からは、多少は経費がかかっても、これはリサイクルしていくべきでしょうという声が寄せられております。今後は、船橋市としても分別と収集方法を見直して回収の拡大を図っていきたいというふうに考えております。
 以上が、船橋市のごみ処理に関する課題です。
 次に、今後の市の考え方ですけれども、現在基本計画を見直していると申しましたが、基本理念の素案をつくっております。その基本理念につきましては、これまで大量生産、大量消費、大量廃棄を前提としてまいりましたけれども、地球環境と資源の保全は、各国の共通した課題になってきております。市としても、これまでの使い捨て社会から限られた資源を循環利用して循環型社会を築いていく必要があるということで基本理念を循環型社会を構築するということで今据えているところです。
 基本方針といたしましては五つ掲げてございます。
 1点目、環境負荷の低減を目指した廃棄物処理事業を実現する。
 これは、環境負荷の低減というのはいろいろな意味がございまして、ごみの処理、処分量を削減することによる環境負荷の低減、また清掃工場を更新し、最新の公害防止技術を導入することによる環境負荷の低減ですね。最後は、焼却灰等の処分方法を見直すことで遠距離輸送に伴う環境リスクの低減という意味が含まれております。
 2点目の、3Rの考え方に基づく廃棄物処理施設を構築するということにつきましては、皆さんご存じのように、リデュース、リユース、リサイクルの順に処理していっても、どうしてもごみとして処理せざるを得ない場合について、どうしても残るごみについては、それを廃棄物として適正に処理していこうという方針を立てております。
 3点目の、適正に安定した処理ができる廃棄物処理施設を建設する。
 これは、清掃工場が老朽化してきていること、それと、最終処分場を区域内に持っていないということで、これが課題になっているんですけれども、市民が安心して安全に暮らせるよう、適正処理を前提とした施設の建設等を目指していこうということになっております。
 4点目の、市民・事業者・行政のパートナーシップによる協力関係を構築する。
 これにつきましては、前にご説明しましたように、市民、事業者、行政の、それぞれの役割を認識して、パートナーシップを持って、各々の責任、役割を果たしていくと、そのためには、市がコーディネターとして役割を果たしていきたいということをうたっております。
 5点目の、効率的で経済的な廃棄物処理事業を推進するということにつきましては、ごみ処理事業に当たりましては、トータルコストの縮減という考え方から、拡大生産者責任の考え方も取り入れながら、経済性にも十分に考慮したごみ処理事業の推進を図っていこうということで方針を立てております。
 船橋市としては、以上の理念、方針に沿って今後の市の廃棄物行政に当たっていきたいということで考えております。
 駆け足ですけれども、以上で船橋市の説明を終わりにします。ありがとうございました。

○武内部会長 どうもありがとうございました。
 それでは、質疑応答ということでお願いしたいと思います。
 それでは、浅野委員お願いします。

○浅野委員 どうも大変詳しくご説明いただいてよく状況がわかりました。ありがとうございました。
 先ほどの部長のごあいさつの中で、平成17年のごみの量についてご説明いただきましたが、市民1人当たりでいえば1,180グラムであるということでした。循環基本計画は、平成12年からスタートして、平成22年で20%削減という目標を掲げております。そこで、船橋市では平成12年の数字との比較ではどういう傾向になっているかをお教えていただきたい。我々は、20%削減というかなり大胆な目標を立てたと、正直思っているわけですが、実際のところ、現場ではどうかということを知りたいわけです。ただ、20%削減というときは、資源化されたものも全部もともとの母数に入れても構わないという考え方ですから、純粋にごみとして焼却処理をされるということだけを考える必要ないわけですけれども、我々の作った計画が果たして本当に現場でうまくいっているだろうかということがちょっと心配になりました。
 それから、多分船橋市は直営で収集しておられるのでしょうか。

○船橋市環境クリーン推進課ごみゼロ計画室長(山崎健嗣氏) 半々です。

○浅野委員 半々ですか、わかりました。
 広域的な老朽化した清掃工場の改築に当たっては、広域化も考え、連携も考えるというお話でした、このあたりについてももう少しお聞きしたいと思いましたが、いろいろ微妙な問題もあると思いますのでこれは別の機会にお伺いいたします。
 なお、少々細かいことですが、「リサちゃんだより」というのはなかなかおもしろいんですけれども、これまでは何回ぐらい出されて、どんな形で配布されているのかということをあわせてお教えください。

○船橋市環境クリーン推進課ごみゼロ計画室長(山崎健嗣氏) まず、ごみ排出量の方なんですけれども、平成12年度は25万1,000トンぐらいですね。平成17年度で24万7,000トンと、減ってはいるんですけれども。それと20%削減と申しますのは、この間もリサイクル率というのはかなり上がっております。ただ、今で20%弱ぐらいだったかなという記憶があるんですけれども、それにしても20%を削減という目標には届かない現状です。今、基本計画を作っておりますけれども、基本計画の中では、環境省の告示の方針がございます。そちらの方では、平成9年度から平成22年度に向けて、5%ごみ排出量削減ということを掲げておりまして、それは、今、船橋市の目標としている基本計画の目標年では何とか、それは国の年度とはちょっと異なっていますけれども、それについては何とかクリアしたいというごみの施策を今考えているところです。循環型社会形成推進基本計画の方の20%は、船橋市は達成できない状況になります。
 それと、広域の話ですけれども、先ほどお話ししました5市清掃協議会というのがございまして、その中で、話としては、例えば清掃工場を2市、あるいは3市でつくると当然経費が削減できるからどこの市も一緒にやりたいねという話はございます。一緒にやりたいねという話はございますけれども、それをじゃあどうしょうかという具体的なところまでは行ってない状況です。その辺は、船橋市でもどこでも、どこかがリーダーシップをとって建設計画をあわせていけば、どこの市でも望んでいることなので、それはどこかが強くやっていけば実現不可能ではないというふうに考えております。今、具体的な取組はありません。
 あと何かございますでしょうか。

○武内部会長 よろしいですか。
 それでは、石井委員。

○石井委員 いつも全都清の会員として全都清の運営を支えていただきまして、この場をお借りして厚く御礼申し上げたいと思います。
 また、今の説明を聞いていますと、特に船橋市さんにおかれましては、最終処分場を持たない中核市として、大変ごみの減量化を含めて3Rのご推進に大変お骨折りをいただいているんではないかなと、そんな印象を持っております。
 それで、今、いろいろ取組の状況等についてご説明をいただいたわけですが、大変細かい点で恐縮でございますが、エコバックの話を先ほど聞かせていただいたわけですが、これはマイバック運動の展開等の関連もあるんだろうと思いますが、先ほどの話ですと約1,000枚ほどお配りしたような話がございましたが、どういう配り方をされていらっしゃるのか、お聞かせいただきたいと思います。
 それから、2点目が、ごみの収集の関係で、先ほども大変なご苦労をされていらっしゃるということで、路上が非常に狭隘、狭いということで、ごみが路上にあふれるという美観問題だとか、収集作業に支障が来たすような、話がございました。ペットボトルの収集が、公民館等で別な形で、通常ごみのステーションとは違う形でお集めになっていらっしゃるというご説明があったかと思いますが、住民の立場で、通常の、日常的にごみ出しをしているところに出していった方が非常に住民の立場からすると出しやすいのかなという感じを持ちました。通常のごみの不燃物、可燃物、あるいは資源物の回収の曜日の頻度、どういった形でお集めになっていらっしゃるのか、お聞かせいただきたいと思います。

○武内部会長 お願いいたします。

○船橋市環境クリーン推進課ごみゼロ計画室長(山崎健嗣氏) エコバックにつきましては、1年間に約1,000枚ということで、例えば、いろいろなイベントが市内でもございます。環境フェアですとか、ごみゼロの日とか、あと地域で環境の地域ごとのイベントがありますので、その辺で配る場合もございます。そういうようなイベントでお渡ししているというような状況です。
 ペットボトルにつきましては、拠点回収ということで106カ所をやっているんですけれども、当然ステーションの方が出しやすいんですが、拠点以外は実は燃えるごみの日に、可燃ごみの袋の中に入れて出してもらっています。それは、清掃工場で焼却処分しています。その辺につきまして、リサイクルすればという声が今たくさんいただいているところですけれども、可燃ごみの収集回数につきましては、週3回収集しています。ほかの市と比べてちょっと多いかなという気はいたしております。
 ペットボトルを、例えば収集ステーションで回収をしようとすれば、将来は可燃ごみの収集回数もいじる必要があるかなというふうなことで今検討を進めているところです。

○武内部会長 それでは、江口委員。

○江口委員 時間も押しておりますので、1点お伺いしたいことは、環境指導員制度、これはすばらしい仕組みだろうと思うんですけれども、これはどういうふうにして蓄積しておられるのか。あるいは、今日ご報告いただけると思いますけれども、環境を目的とした企業がたくさん立地していますから、民間企業と船橋市当局とのリンケージ、環境指導員制度というものがあって、それが何人ぐらいいらっしゃるのか、その人たちはどういうふうになっているのか、今までは。蓄積ですね。その点ちょっとお伺いしたかったもんですからお願いします。

○武内部会長 お願いします。

○船橋市環境クリーン推進課ごみゼロ計画室長(山崎健嗣氏) 環境指導員制度というのは、昭和46年から始まっておりまして、清掃工場にいた人とか、収集に携わっていたとか、工場にいた人、現業の方なんですけれども、そちらの方で、ごみの収集方法とか、現場に詳しい方等に来てもらいまして、今、クリーン推進課の中に机を並べているんですけれども、確か19名だったと思うんですが、その方たちに、それぞれあなたは○○地区担当ということで地区を決めて、そこで、例えば住民の中でもごみステーションの場所を家の前は嫌だとか、そういうちょっとしたいざこざもあるんですね、そういうところの調整ですとか、あるいは出し方の指導を市から教えてほしいとか、その辺の啓発等についても、環境指導員の人たちが実際に行って説明してもらっています。あと、先ほどのリサちゃん号についても、啓発等で使っておりますが、そこの説明も環境指導員の方にお願いしております。
 大体以上ですが、よろしいでしょうか。

○武内部会長 よろしいですか。
 それでは、加藤委員。

○加藤委員 私も簡単にご質問いたします。
 船橋市は、最終処分場がないとか、焼却工場も二つ老朽化しているとか、大変な状況だろうと思うし、先ほどのご説明で、20%削減のめどはどうも立たないと、こういうことなんですが、要はなかなか大変だなというふうに思うんですが、例えばどうやったら決め手と言いますか、どうやったらこの20%削減しようとしていらっしゃるのかということなんですが、抽象的に言えば、基本方針だということなんでしょうけれども、いずれも非常に抽象的に書いてあって、何をなさんとしているのかというのがはっきりわからないんですが、例えばごみの有料化だとか、収集の方法を変えていくとか、何かもうちょっと具体的に、こうやって20%何とか達成するんだというめどはあるんでしょうか、それとも、これから検討しようというんでしょうか。その辺をちょっと教えていただければと思います。

○船橋市環境クリーン推進課ごみゼロ計画室長(山崎健嗣氏) 20%削減の具体的な今めどというのは実はないんです。ごみゼロ計画室で考えておりますのは、やはり市民の人の努力には限界があるだろうということで、やはり発生元ですね、上流側で、商品が出るということはいたしかたないんですけれども、それをいろいろなものを作ったとしても、すべてリサイクルできるもの、あるいはそういう循環するシステムを作ると、そうしないことには、上の方でやらないことにはやっぱり下の方の努力というのは限られていますから、20%の達成というのはなかなか難しいのかなというふうに考えております。

○加藤委員 例えば、ごみの収集に有料化をしようとか、そういうインセンティブを与えようとか、そういう施策は今考えていらっしゃらないんですか。あるいはもうやっていらっしゃるとか。

○船橋市環境クリーン推進課ごみゼロ計画室長(山崎健嗣氏) 基本計画の中で、いろいろな施策を並べておりますけれども、環境省告示の5%削減、それを今目指しているところですが、それをクリアできない、いろいろな施策をやってクリアできない場合は、有料化も検討する、しなければいけないということで考えています。
 上流側の考え方というのは、そういうことよりもむしろ拡大生産者責任をもっと徹底して、製造業、あるいは流通業、そちらの方でもうちょっと工夫していただきたいというふうに考えています。

○加藤委員 別にここで論争をしようとは思いませんけれども、おっしゃるのはそのとおりだと思うんです。そのとおりと言いますか、それも必要だと思うんですが、市自身もやることがあるんじゃないかなと思うんですね。例えば横浜だとか、名古屋だとか、みな目の色を変えてやっているのを見ていますと、ちょっとこんなに大変だという、処分場がない、焼却工場が老朽化していると言いながら余裕がよっぽどあるなという感じを受けるんですが、大丈夫かなというのが率直な印象です。

○武内部会長 まだいろいろご意見もあろうかと思いますけれども、時間がもう既に大分超過しておりますので、次に移らせていただきたいと思います。
 次は、NPO・NGO等の取り組みということで、まちネット・ふなばしにおこしいただいております。代表の江口晴美様がお見えになっておりますので、発表の方をよろしくお願いしたいと思います。

○まちネット・ふなばし(江口晴美氏) まちネット・ふなばしの江口です。
 資源循環型まちづくりの構築を目指して、ふなばしFブランド リサイクル・リユース推進モデル事業の事例発表を始めます。
 まちネット・ふなばしは、ばらばらだった市内の個々の活動を船橋のまちづくりという視点からネットワークでつなげて、地域全体を見つめなおしたいと、2001年4月60余の団体、個人、(環境、福祉、教育などのNPOや企業、商店、大学など)が設立しました。
 設立の目的は、市民、行政、企業、大学のパートナーシップにより、川と森と海、人々をつなげて、健全な持続可能な船橋のまちづくりを推進することです。
 設立のきっかけは、10年ほど前から市民団体が中心になって開催してきた「塚田環境フェア」です。市民団体では、環境の取組がなかなか広がっていかないという悩みがあり、交流の中で、さまざまな団体のネットワークを作りたいという話が持ち上がりました。
 この後発表する、船橋市有価物回収協同組合は、「塚田環境フェア」第1回からの参加団体です。その後設立したまちネット・ふなばしの団体会員で、理事長の松本さんは常任幹事の一人です。
 船橋らしいまちづくりのテーマは、資源循環と地産地消。船橋の資源循環と地産地消を推進するための事業を展開する「ふなばしFブランドプロジェクト」の特徴は、船橋でとれる農産物や船橋漁港からの魚介類だけでなく、資源ごみを船橋産ととらえ、地域内の資源循環、地産地消を目指しているところです。
 また、身近な取組として市民の皆さんに参加してもらう、市民参加型のシステムづくりを考えているところです。
 このリサイクル推進企画やリユース推進企画、また、塚田地区で行っている「資源循環型まちづくりモデル事業」が今回発表する活動です。
 ふなばしFブランド資源循環推進企画の第一弾は、ふなばし三番瀬ロールペーパーです。
 このあと、有価物回収協同組合が詳しく発表しますので、簡単に説明します。
 このトイレットペーパーは、船橋市の市庁舎、企業、学校、事業所等で回収したオフィス古紙と、船橋市民が分別した牛乳パックが原料のグリーン購入法特定調達物品です。この事業は、船橋市有価物回収協同組合との協働事業で、千葉県NPO活動費補助金を受け活動しました。地元で算出されたものを地元で消費する「地産地消」と、「資源循環」と、市民参加の取り組みのモデルです。このトイレットペーパーの包装紙は、みんなで船橋のよさを再確認しながら、環境を考えた暮らしを推進したいとデザインしました。
 学校には、資源の再利用、純パルプと再生紙、ごみの分別、水の循環と学校水探検などの循環型社会形成に関する総合学習への協力を用意しています。
 ふなばしFブランド資源循環推進企画の第二弾は、Fブランド・リメーク事業です。
 資源循環を進めるためには、環境に興味のない多くの市民も取組に参加、協力してもらえることが必要です。楽しい、得する、格好いい取組が求められます。ジーンズは老若男女に人気があり、比較的流行すたりがなく、安定して回収されるものとして着目し、NPOクラブ、市民活動支援基金を受け、リメーク事業をスタートしました。
 有価物回収されたジーンズは、再利用できるものは再生センターに展示され、再び使ってもらいます。しかし汚れや破れがあるものは、最終利用のウエスになります。
 そこで、古着のジーンズという持ち味を生かしつつリメークし、船橋で回収したジーンズからできているというFブランドのプライスカードと、これちょっと字体が変わってしまっているんですけれども、ネームタグをつけ販売しています。この事業も、地産地消と資源循環を推進するための取組の一つです。
 これまでは、ふなばしFブランドプロジェクトでの資源循環推進の活動を紹介しました。
 ふなばしFブランド資源循環推進企画第三弾は、地域支援事業の塚田プロジェクトです。
 塚田プロジェクトは、ふなばしFブランドの資源循環をブランドワークの考えをもとに、塚田環境フェアを地域で共有するグランドととらえて活動を展開しています。
 昨年、塚田環境フェア10周年事業として提案した「塚田地区住民参加のリサイクル、リユース推進モデル事業と、その後の展開」を紹介します。
 10周年事業は、千葉県NPO活動費補助金を受け実施しました。
 塚田地区は、船橋市23コミュニティの一つで、東京都のベットタウンとして約4万人、1万5,000世帯が住む住宅地域です。
 事業の目的は、この塚田地区において、資源循環推進のためのモデル事業を実施し、船橋市の資源循環推進に寄与することです。
 事業の概要は、リユース推進企画として、不用品無料回収、住民参加のフリーマーケット、譲ります・譲ってくださいのボード設置。リサイクル推進企画として、牛乳パック分別推進、ペットボトル分別回収、そして、これらの事業を推進するためのリユース・リサイクル検討会、塚田地区資源循環型まちづくり交流会です。
 この事業の特徴は、既存のシステムや団体、施設を結びつけ、具体的で持続可能、そしてどこの地域でも応用できるところです。
 地域のまちづくりの主役は地域の方たち。地域の方たちとの話し合いは、地域活動の推進力です。
 この10周年事業の内容は、これらの機会に地域の方から出された意見を参考に作成したものです。
 毎年、交流会は塚田環境フェアに参加したNPOや企業、塚田地区ごみゼロ推進員や自治会の方などで和やかに行われます。その席上で、10周年事業の理解と協力を呼びかけました。地域の主体、連合自治会の意向が伝えられるのも、具体的な内容を決めていくのも、これらの話し合いの場です。
 リユース推進企画の一つ目は、不用品無料回収です。
 現在、船橋市が有料で行っている不用品の回収を無料で回収するシステムを考え、リユースを促進したいと行いました。有価物回収協同組合の協力を得て、戸建て住宅での回収、塚田地区全域が対象の回収、集合住宅での回収を実施しました。頼まれれば家の中から運び出してくれるので、年配の方やご婦人に大変喜ばれる取り組みです。塚田地区全域を対象に行う回収は、今年も行いましたが、昨年より申し込みが多く、6台のトラックで9時間かかりました。
 二つ目は、ことしで3年目になる塚田地区内フリーマーケットです。
 近所の人に譲ったりする習慣が薄れ、使わなくなったらごみに出すことに。地元の公民館で地域の人が気楽に楽しく、親子や友達とリユースに参加してほしいと始めました。定例化したい取り組みです。
 三つ目は、今年2年目の譲ります・譲ってくださいボードです。
 不用品無料回収の問い合わせの電話の中で、数が少なかったり、電化製品などはこのボードを紹介しています。公民館に本当は常設したいのですが、環境フェアの一週間前から当日まで、一週間の設置です。リユース推進企画の特徴は、地域内のリユースを考えているところです。大型の不用品があるときは不用品無料回収を頼みます。いろいろな不用品があるときは、地区内のフリーマーケットに出店します。品数が少ないときや電化製品などの不用品があるときは譲ります・譲ってくださいボードを利用します。
 この取組のポイントは、地域内の細やかなリユースの取組づくりと、協力する人みんなが得するシステムづくりです。現在再生センターでは、粗大ごみとして出されたものから再利用可能なものを選んでいますが、この不用品無料回収では品質がよい状態で保たれ、回収業者にも、利用者にも、資源循環にもよい取組です。在庫の場所確保が心配されましたが、セールを行うことで問題は解消し、地域への還元システムができました。またセールをすることで、利用者が増え、再生品の回転がよくなり、リユースが促進されます。
 これらの取組は、公民館が地域のリユースの場、環境学習の場となり、公民館利用層が拡大します。譲ります・譲ってくださいボートは、各地域にある公民館で常設すれば、利用者はかなりの数になると思います。
 リサイクル推進企画の一つ目は、牛乳パックの分別推進です。
 牛乳パックは、ごみステーションで回収されています。しかし、有価物の品目に後から加わったためか知らない人が多く、分別が進んでいないのが現状です。リサイクル推進の企画として入れたのはこのためです。ペットボトルの回収を始めるときに、塚田地区全域に牛乳パックの分別を同時に呼びかけました。集合住宅のごみ集積場では、牛乳パックを入れるかごを用意したところ、1週目、2週目、3週目と回収量がふえました。かごを用意できない道路わきのゴミステーションでも牛乳パックが見られるようになりました。知らなかった人も、ステーションで牛乳パックを見かけることで、少しずつ牛乳パックの分別が周知されつつあるようです。
 リサイクル推進企画の二つ目は、ペットボトル分別回収です。
 現在、船橋市のペットボトル回収は、公民館やお店などの拠点回収です。今年2月、二つの自治会で試行し、4月から回収範囲を広げました。8カ月たった今は17自治会、6,600世帯になり、約500カ所のごみステーションで回収しています。まちネットが主導だった回収は、今年4月から地域主体の活動に移行することができました。塚田地区連合自治会の資源協議会が中心となり、回収協力は有価物回収協同組合、事務局はまちネット・ふなばし塚田プロジェクトの体制になり、今年度中に塚田地区全域回収を目指しています。回収は毎週水曜日、有価物回収の日です。各ごみステーションに分別されたペットボトルは、ネットごと回収し、そのときに替えのネットを置いていきます。回収を希望する自治会は、このチラシを事前に各戸配布します。同じデザインのポスターを掲示板に貼り、ペットボトルの出し方のカードを各ステーションにつけます。回収に使っている袋は、50センチ×100センチの緑の玉ねぎネットです。安くて、軽くて、丈夫、汚れにくく、口についているひもでどこにでもかけられます。また、ネットのため抵抗がなく、風に飛ばされることもありません。とても目立つので宣伝効果もあります。ひもにはペットボトル回収袋と印刷したカードをつけました。
 このグラフは、今年2月から現在までのペットボトルの回収量と1世帯当たりの回収本数、混入不純物のグラフです。4月に1世帯当たりの本数が落ち込んでいるのは、協力世帯が約6倍に広がりまだ十分に周知されていなかったと考えられます。1世帯当たりの本数は、その後、回収量とほぼ比例しており、落ち込みは見られません。周辺の実施状況を見ていたことが、徐々に分別回収をスムーズにしたと考えられます。
 回収量の増減は天候の影響です。混入不純物の重量も、4月の時点では1、2%ありましたが、現在では0.4%以下です。夏に向かい回収量は増加し、8月の末についに1トンを超えました。9月に入り涼しくなってきたせいか回収量は減ってきています。今後もデータをとりつつ、回収状況を見ていきたいと思います。
 初めは、世帯の少ない戸建て住宅と、ごみ集積場のある集合住宅で試行したため、回収するステーションは全部で三つでした。しかし、4月から塚田地区の3分の1の地域、船橋市の約2%で始まった回収は、戸建て住宅の世帯数の多い自治会で、回収ステーションは340と急増しました。不純物の取り除き作業も大変でした。船橋市が回収をしていると勘違いした人が市に問い合わせの電話を入れたりと多少混乱はありましたが、回収もルートも熟知している有価物回収の組合の協力と理解ある自治会長さんたちの協力で、すぐスムーズに運ぶようになりました。塚田地区で回収したペットボトルのベール品はAランクです。今年9月に行われた塚田環境フェアでは入り口にペットボトルの塊をモニュメントとして置き、分別回収協力を呼びかけました。
 今後の課題ですが、今はみなボランティアで実施しています。ようやく有価物として売ることができるようになりましが、いまのところ収益は回収のガソリン代ぐらいです。4月から、ネット、チラシなどの実費に関しては、塚田連合自治会で負担することになりました。また連合自治会未加入の回収希望は、実費、運営費を負担してもらっています。しかし、ボランティアのままでは、回収地域を塚田地区以外に広げることは不可能です。また、事務局経費は当面助成金に頼るしかありません。
 ペットボトルリサイクル推進協議会の報告によると、2004年度の事業系を含む、指定ペットボトル収集量は約32万トン、回収率は62.3%です。現在、船橋市のペットボトル回収量は、年間約170トン、106カ所の拠点回収です。塚田地区のペットボトル回収データをもとに、船橋市全域回収ではどのようなメリットがあるか検討してみました。
 ペットボトルの回収量は約2,000トン、今の拠点回収の12倍になります。それをペットボトル1キログラム30円で計算すると年間約6,000万円の収益になります。焼却費の削減は3,239万円、運搬費の削減は、重量をもとにすると2,370万円です。パッカー車での回収でどれぐらいつぶれるかわかりませんが、分別回収では潰して出してもらっています。体積は4分の3ぐらいになり、体積の減少は2万立米で、運搬車両の削減も可能です。ペットボトル分別回収料が新たに発生しますが、従来の有価物と同じ扱いができればある程度吸収できます。また現行の拠点回収分の費用1,500万円はなくなることになります。
 以上の試算から、ペットボトル船橋市全域回収によるごみ処理費用の年間削減金額は1億円以上になります。既存のシステムを利用するこのペットボトル回収事業は、どこの地域でも応用でき、安価で船橋市の資源循環、ごみ減量を可能にします。今後の課題は、事業展開、船橋市全域回収にどのように移行していくか、どのように運営を安定していくかです。
 以上です。

○武内部会長 どうもありがとうございました。
 実は、この後、質疑応答で企業の方に移るという予定だったんですけれども、今、お話しの中で、次の船橋市有価物回収協同組合の取り組みについてのことがたびたび言及されておりましたので、恐縮ですけれども、江口さんに隣に座っていただいて、質疑は一緒に受けていただくという形にさせていただいてよろしいですか。

○まちネット・ふなばし(江口晴美氏) はい。

○武内部会長 それでは、そのようにさせていただきたいと思います。
 それでは、今お話しをさせていただいたように、船橋市有価物回収協同組合の方からの説明を引き続きお願いして、あわせて質疑応答ということにさせていただきたいと思います。
 それでは、理事長の松本洋一様からご発表をお願いしたいと思います。

○船橋市有価物回収協同組合(松本洋一氏) 船橋市有価物協同組合の松本と申します。よろしくお願いいたします。
 お手元の資料と、それからパワーポイントによって、実はこのパワーポイントが本日用に作成したものではないので飛ばし飛ばしお話をさせていただきます。それと、先ほど、まちネット・ふなばしの江口さんの方から、再三にわたり私どものお話があったので、今日の事例発表に関しては、ロールのことを強調してお話しをさせていただきます。
 最初の、当組合に関しての概要の方から、パンフレットの方からちょっと抜粋してお話しをさせていただきます。
 私どもの組合は、昭和51年、これは市の指導のもとに集団回収方式といいまして、今の分別回収とはちょっと違うんですが、有価物回収を市内の業者にこういう形で学校回収、町会回収をしようという、そういうような指導があり、ごみ減量の一環として有価物回収組合を設立いたしました。
 当時は、任意団体として設立したんですが、これが市の分別回収の履行ということもあり、社会的な認知度も含めて、平成7年に法人化に至りました。その中で、その後、我々の分別回収をする上で、どういったことを今後進めていこうかということが幾つか議論された上で、まちネット・ふなばしさんとの共同事業ということで、当時は、全くのごみ減量を目標として我々はスタートしたわけですけれども、今、現在は、まちづくりであったり、防犯であったりといういろいろなシェアを持ちまして事業を展開しております。
 我々は、市内41社の業者で集まっており、市内の有価物回収ステーションを週に1回回収するというのがメインの仕事でございますけれども、先ほど市のご説明にはなかったんですが、船橋市の方では、船橋市再生センター、江口さんの方から若干お話しがありましたけれども、再生センターという施設がございまして、そちらの方を受託しております。そちらの方はどういうことをやっておりますかと申しますと、粗大ごみの、要は最終処分される前に、何とかリユースできるものはないかということで、そこからピックアップされたもの、それから、駅前に放置された自転車等の処分される前にリユースして、何とか市民にまた提供できないかという、そういう趣旨のもとに当初始まりました。それで、現在は、7人の職員で詰めておりますけれども、なかなか市民に啓蒙するのが難しくて、市の広報等によりましていろいろ宣伝はさせていただきましたけれども、なかなか難しいということで、ぜひともそれも含めて宣伝、要は啓蒙活動をしていこうという趣旨のもとに、まちネットさんや、それから町会、自治会さんにご協力いただきまして、今の事業を進めているところでございます。
 我々の事業の説明の中のことですが、一つには、有価物の回収、それが今現在本当に主たる事業でやっているものと、それから再生センターでの販売という受託事業です、その説明です。
 これは、市の説明の中にもありましたごみ減量がどれだけできたかということに非常に比例する表でございますけれども、分別回収を始めてからの推移表でございます。当初、1万トンに満たなかったものが、今現在では約3万トンというような形になっております。
 これは、先ほど説明した再生センターの中です。こういった商品を扱っていると。特にジーンズ、古着に関しては、我々の有価物回収から集まったものの中で、何とかリユースできるものがないかということと、後ほどメインで事例発表をさせていただきますけれども、再生紙100%のトイレットペーパー、これがちょうど真ん中の下段の方に入っております。
 これは、再生センターの引き取りのところです。
 再生センターには、今、ちょっと飛ばしちゃったんですが、リサちゃんコーナーと、それからエンゼルコーナーというのがありまして、エンゼルコーナーにつきましては、要は子供用品なんですが、非常に子供用品というのはご家庭の中でも使われる期間がすごい少なくて、なおかつ非常に高価なものが多いということで、そういったものも要らなくてなった方々がこちらに提供していただくと、で、次の人の方にバトンタッチしていく。特に、子供服、それとチャイルドシートに関してはちょっと引き取りは難しいかなということです。
 これは、掲示板コーナーです。
 来店されたお客様の中で、自分の不用品がないかということで、それを書いていただいて、それを見ていただいた方が、自分が欲しいものがちょうどマッチしたときには、要は売ります、買いますみたいな形で提供しております。
 我々、組合が、事業のほかに幾つかやっておるんですが、これはまちネットさんと一緒にやられているものもあるし、あるいは船橋市役所さんからのご依頼もあって、いろいろな形で年間30から40ぐらい、その年によって違うんですが、イベントをさせていただいています。
 どういったことをお話しし、あるいは提供しているかと言いますと、ごみ減量はこういうふうに推進していくんだよというような、私どもで取り扱っているのはロールぺーパーを取り扱っておりますので、それがどういう形で紙に変わり、皆さんの方に提供され、で、消費されていくかというような説明等、主に環境はこういうふうにしていったらいいだろうというような説明をさせていただいています。
 これからがちょっと本題のロールペーパーについてなんですけれども、お手元の資料の中に、ロールペーパーのチラシと6ページの資料なんですが、2枚お配りさせていただきました。5ページ、6ページです。これをもとにちょっとお話しをさせていただきます。
 私どもの、ふなばし三番瀬ロールペーパーというのは、我々は、基本的には回収業者です。その中で、なぜこういったことに取り組んだかと申しますと、実は、当初取り組んだときの趣旨と、今現在の趣旨は若干違うんですが、当初のころは、平成11年に、私どもは船橋市有価物協同組合ですが、各市町村に私どもと同じような活動をされている組合さんが千葉県にはありまして、その集合体が千葉県資源リサイクル事業協同組合というところなんですが、そちらの方で、ちょうどその年に古紙の余剰という我々の実務にかかわる問題がちょうど発生しまして、特に新聞、雑誌、古紙の余剰ということで、価格的にも大暴落の年がありました。そのときに、我々業者がどういった取組をしなければいけないのか、あるいはどういったPRをしていこうじゃないかというような、その中の一つに、ロールペーパーをつくってリサイクルの啓蒙事業をしようじゃないかという、そういった計画がちょうどされまして、千葉県連で最初にロールペーパーの啓蒙活動を始めました。
 ところが、非常に地域性がございまして、千葉県といえども都市化の進んだ千葉市や船橋市、松戸市といったところと、それから長生郡市というところがあるんですが、これは茂原方面なんですが、4市ぐらいで集まっているところ、それから木更津方面、君津、そちらの方の都市化の事情が違うんですが、そういったところと同じような活動をしてしまいますと非常に説明がしにくくなってくるんです。大都市化している千葉市であったり船橋市であったりということになってくれば、その地域の条件に見合った、リサイクル啓蒙をしていった方が、より効果的であろうという、そういうお話で今回は、ちょうど平成15年、これはいろいろどういった形にしようかということで準備期間が約1年半ぐらいあったんですが、平成15年5月30日に、船橋市のごみ運動の日、その日にあわせて、その日を皮切りにふなばし三番瀬ロールペーパーを作り上げました。
 これを作るに当たっては、もちろん我々の知識だけではなかなか成し得なかったんですが、デザイン等に関しては、まちネット・ふなばしさんを通して千葉工大のカマタ研究室さんの方で、デザインはまちネット・ふなばしさんなんですけれども、製作に関しては、カマタ研究室さんの方でお願いいたしました。賛否両論いろいろあったんですが、あえてふなばし三番瀬ロールペーパーという名前にしたのは、トイレットペーパーではなくて、いろいろなことに活用していただこうということで、これを始めました。今ちょうど私の手元にロールペーパーがありますので、これがいろいろうんちくがその中に書いてあるんですが、ちょっと回しますので、見ていただければなというふうに思います。これ広げていただいた方がいいかもしれないですね。ちょうど後ろのうちの者がいますので――そういった形でつくりました。
 この原料なんですが、どういうふうにされているかと言いますと、6ページの方なんですが、ちょうどそこに地産地消のシステムフローというのが書いてあるんですが、一番上に市民、それから船橋の企業という枠組みがありまして、そこから出されたものが私どもの組合の方に来ます。これはどういう形で来るかと申しますと、この後に発表される東武デパートさんもこの企業の中の一つなんですが、今、企業さんはそういった分別に関しては非常に熱心にやられておりまして、あるいは企業者責任としてどういうものに変わっていくんだよというのを非常に関心度を高く持っておられます。ですから、その辺のことを非常に透明度にあらわした方がよろしいかということで、こういう形でやっております。
 市民の方に関しては、どういったものかと申しますと、先ほど江口さんの方でもってお話しされたように、牛乳パックの回収というのをやっております。その牛乳パックと、それから企業さんから出られるこういった白い紙ですね、オフィス系古紙なんですけれども、そういったものを合わせまして、それを私どもの組合でもって、基本的には企業さんに関しては船橋市の食品コンビナート、それから船橋市庁舎、それからデパート関係で分別されたもの、そういった形のものを我々の組合の方で回収しまして、古紙の選別を問屋さんの方でお願いしております。問屋さんの方から、製紙メーカー、私どもの趣旨にあう非常に理解された製紙メーカーというのは千葉県にございませんので、静岡のシンバシ製紙というところにお願いして、我々の趣旨と同じものを何とかわがままを聞いていただいて、それをつくっていただいて、また市民の皆さんの方に提供すると、あるいは企業の皆さんに提供させてもらうというような形で循環型形成をつくっております。しかしながら、非常に地域限定でございまして、これを市川市だとか千葉市で売るというような、そういった趣旨のもとに動いておりませんので、ほとんどが啓蒙活動で使っております。これはどういったところで使っているかと申しますと、先ほど申しました30から40年間あるイベント等で古紙の分別と、それからごみの減量、それから、こういったものに変わっていきますよという、そういった提供材料として使っております。
 下のグラフなんですが、総個数とありますけれども、そのうち下のPR配布分、PR配布分というのは、私どもで、例えば市で有価物の説明会、これは町会、自治会に向けての地域ごとに年に2回やっておるんですが、そちらの説明会のときに、私どもで出向いてちょっと出させていただくとか、あるいは年間ある30、40のイベントと、それから企業さんの方で協力いただいて、ぜひともうちの方で使ってみるよと言われるようなところ、ここのグランドホテルさんなんかもその中の一つなんですけれども、従業員がお使いになるということなんで、限られた個数ですけれども、そういった形で協力をいただいております。
 その下の環境保全活動基金というのがございますけれども、実は、非常にこういった取り組みをしているときに、我々の役目というのは、もちろんごみ減量であったり、あるいはPRをする、そういった活動なんですけれども、一つの活動をするのにお金がどうしてもかかってしまいなかなかしり切れトンボになりやすいというか、事業として継続事業に至らないところが、我々から見てそういったところがあるんです。というのは、NPOであってもNGOであっても、補助金制度で頼っていると、そのうち補助金がとれないとなかなか運営が難しい、運営が難しいのはいいんですけれども、事業が成り立たないというところが一つありまして、たとえ補助金をとれても事業を興さなきゃいけないんです。そうなると、維持費というのがなかなか捻出できないということで、本来ならば、もっと高額な基金を出せればいいんですけれども、この三番瀬ロールペーパーの売り上げの一部をまちネットさんに大変少ない金額なんですけれども基金としてお届けしております。ロールがもう少し売れるといいんですが、なかなかロット的にも少ないですし、それから、なかなか安くコストが下げられないというのが現状で、これからの課題だというふうに思っております。
 ロールの説明に関しては以上なんですが、最後に、我々のペットボトルに関しましては、先ほど江口さんの方でお話しをされましたので、私の方からあえて言うことはないんですが、これは市民との交流会ですね。こういったことでもって市民からいろいろな情報を集めて、次の、何をやるべきかというようなことを私どもの方で検討させていただいています。
 最後に、いろいろごみ減量をやっておりますと、ごみが多い町はどういう町なんだというようなところにたどり着きまして、今、現在、私どもの回収車には防犯ネットワーク車というのを、こういうステッカーを前の方に張って防犯活動をやっているんですが、私どもの車には全車無線機がついておりまして、それが本部経由で警察の方にその情報が流れるという、そういうシステムを作りました。こういう形で張っております。町が汚いと犯罪が多いんです。非常にそういったことが、もちろん町会、自治会さんにおいては今防犯を非常にやっておられるわけですけれども、大体ごみ減量をやっておられる方が防犯をやっていたり、みんな一部の人たちが、そういった形でかかわり合っているんですけれども、やはりそういった取組というのは連携をつくってやっていかなければいけないのかなというふうに思っておりまして、あえてごみ減量には関係ないんですけれども、防犯のことをちょこっと紹介させていただきました。
 以上でございます。ありがとうございました。

○武内部会長 どうもありがとうございました。
 崎田委員が来られましたので、ご紹介申し上げます。

○崎田委員 遅くなりまして申しわけありません。

○武内部会長 それでは、ただいまの松本様からの発表と、それから、先ほどの江口様からの発表、あわせて質疑応答ということでお願いしたいと思います。
 それでは、江口委員。

○江口委員 私は、東京近郊というか、首都圏でもってこういう発表をしていただけるような機会をつくっていただきまして非常に感謝しております。ほかの三つというのは地方だったんですけれども、そこで、お伺いしたいのは、塚田地区というのはどんな地区なのか、そしてどういう人がこういうようなエネルギーを発生しているのか。協同組合とのリンゲージはどうなっているのかというのをちょっとお伺いしたかったものですからお願いします。

○まちネット・ふなばし(江口晴美氏) 先ほど発表のときにお話しはしたと思うんですけれども、塚田地区のNPOで、せっかく自分たちが学んでいることをどうやったら多くの人と一緒に活動、ごみ減量だとかができるかということで、地域の人に環境のことを知ってもらいたいと、そういう思いで、塚田環境フェアというのを市民団体主導で始めたのが11年前です。そのときから、今も傍聴で見えていますけれども、塚田地区の連合自治会の方たちですとか、ごみゼロ推進員の人たちと一緒に環境フェアをすることになったんです。そのときに、船橋市で活動しているNPOの方たちにも、参加してもらって、船橋市の環境を知ってもらおうと。それから、有価物回収協同組合さんにも参加してくれないかとお願いをして、そのときからずっとつき合いがあるんです。去年で10年目だったんですけれども、その間にいろいろと交流がありまして、その中で様々な意見が出てきて現在に至っています。それでも、やっぱり連合自治会の会長さんだとか、町会長さんたちのお人柄ということもあるとは思いますけれども、本当に皆さん熱心で、私自身もびっくりしています。

○武内部会長 それじゃあ浅野委員。

○浅野委員 私も、今の江口委員と同じようなことをお聞きしようと考えておりましたので、わかりました。地域としては住宅地域というふうに考えていいわけですね。それと、「継続は力だ」ということがよくわかりました。
 それはそれとして、ペットボトルの回収をこのように行政主導ではなくて地域の方で主体性を持っておやりになっているという試みは大変興味深いわけですが、行政との関係はどうなっているのかなというのが少々気にはなる点です。先ほどの船橋市のご説明では、市としての方針はこういうものだという話があったわけですが、それは、別に話し合いをしておられるわけでもないということでしょうか、方針の違いみたいなものというのはどう調整されるんだろうかということがちょっと気になる点です。
 それから、現在は集めたものの売却もこのネットワークの中でやっておられるという理解でよろしいのでしょうか。その点についても行政からの協力などは全くなくて、単にこちらだけでやるという理解でよろしいのでしょうか。

○まちネット・ふなばし(江口晴美氏) ご報告は市にはしていますけれども、今のところは、塚田地区連合自治会資源協議会が中心になってやっているということです。

○浅野委員 どうもありがとうございました。
 ただ民間で取り組むというか、地域で取り組むという場合に、もう一つ多少気になるのは、ペットボトルをみんなが使いたい放題使っていて、出てくるものをこのように市民の努力で始末をするということだけになってしまっていると、これではきりがない、という気もするんです。そもそもペットボトルを使わなくてもいいような、そういうライフスタイルに切りかえていかなければこれはエンドレスだという気がするのです。ですから、使わなくてもいいものは使わないというようなことも運動の中で議論されるようなことがあるのでしょうか。例えば、私の家だと、一夏に1本ペットボトルを買ってきたら、あとは麦茶は自分で沸かしてそれに入れて、大体一夏使えば、いい加減ペットボトルも汚れてくるからあきらめて、そうなったら捨てましょうというぐらいのことで、もう本当に一夏に1本しか使わないで済んじゃうんですね。そういうような運動というのがありかなという気もするんですが、話題になったことがありますか。

○まちネット・ふなばし(江口晴美氏) いろいろな話題が出てきています。今のおっしゃったようなことももちろんですし、あとトレーの回収もしてないんですね。ペットボトルと一緒にトレーも回収してほしいという意見が地域から出されたんですけれども、私たちの団体もスタッフが限られていますし、一遍にあれこれできないので、一つずつやりながら協力者を広げて、また次のことに取りかかるというふうな、段階を踏まえてやりたいと考えています。

○武内部会長 加藤委員どうぞ。

○加藤委員 今の浅野先生からのご質問に重なるんですけれども、要は集めたペットボトルをどうしているのかなということが、売っているんでしょうけれども、それは最終的にはどこへ行っているのかということです。それで容リ法、つまり行政の容リ法の仕組みでしようとしているのか、そういう議論はしたのかどうかということと、それは紙の牛乳パックについても言えることなんですが、要するに容リ法の系統とシステムの中でやろうとしているのか、専ら民間の自治体としてやろうとしているのか。集めた後どうするのかということです。その辺をちょっと教えてください。

○船橋市有価物回収協同組合(松本洋一氏) そのご質問は僕の方から、今現在は、売却費というのは回収コストの方に入れさせていただいています。残念ながら、先ほど市の方からもご説明ありましたように、ペットボトルの回収というのは、非常にがさがあるというか、回収コストに見合う売却益というのは非常に望めないような状況なんです。そういった状況の中なので、どういう形でやるかと申しますと、ペットの場合は、紙ももちろんそうなんですけれども、私の方今現在の状況の中でどういうふうにやっていこうかというふうに考えておりますので、今現在ペットは非常に有価に近いものがありまして、今後、どういう状況になるかというのは数年先までは非常に読めませんけれども、今、急にそれが廃棄物化するようなことというのは、非常になかろうかというふうに考えております。そういったことの中でもって、我々の役割というのは、実際においては、塚田地区はあくまでもモデルケースですから、これを回収システムの中にどうやって乗せるかというのが目的であって、実際において、容リ法にするのか、有価としていくのかということを目標にしておりませんので、今現在は回収されたものを商社経由で中国に送っております。きょうに間に合えばよかったんですけれども、実際、今週の土曜日からちょっと中国の方に実際どういうものに変わっていくのかというのを見てこようと思っておるんです。またご報告を何らかの形でできればいいと思っているんですけれども、実際においては今そういった形でもって循環形成されようというような形のレールに乗せようと思っております。
 今後に関しては、やはり、我々業者の立場からしますと、やっぱりこういったものに関しては、行政の協力なしではとてもできませんので、そういったことが、今行政の方もお話ができない段階ではあるかもしれないけれども、検討材料としては重々乗っかっていると思うんです。ですから、今後は、このモデルケースを基本に、実際に今塚田地区が約90%ぐらいですか、100%まで行きました、回収地区は。

○まちネット・ふなばし(江口晴美氏) まだまだです。

○船橋市有価物回収協同組合(松本洋一氏) まだですね。
 それが、最終段階100%行った時点で、今ちょうど半年過ぎたところで、夏のピークをちょうど過ぎましたので、これから量的にどうなるか、品質的にどういうふうに変わっていくかというのも1年間、あるいはそれぐらいをめどに見ていかなきゃいけないなと思っているんですけれども、今現在は、不純物が約0.03%ぐらいですか。

○まちネット・ふなばし(江口晴美氏) 0.3%。

○船橋市有価物回収協同組合(松本洋一氏) 0.3%ですか。そのぐらいですので、かなり、我々の有価物を、例えば新聞だとか、雑誌だとか、ダンボールを回収しているんですけれども、その不純物が結構入るんですが、それよりもかなりいい数字ではじられているなという感じはしております。

○武内部会長 今の中国のやつは、見られたらぜひ教えていただきたいと思いますが、後ほどでも結構ですので。
 それでは、崎田委員。

○崎田委員 それでは、私お話を伺えなかったので資料で拝見したのと、あと、その後の組合の方での発表を伺いまして、最後に非常にポイントとしてお話しされたこのふなばし三番瀬ロールペーパーのことについてちょっとご質問させていただきたいんですね。
 それで、都会の中でこういうふうに地域全体で循環型システムをつくるというのは、関心のある方、ない方いらっしゃって、大変なご苦労だと思うんで、そういう中でこういう具体的に回ってくるものをつくるというのは大変有効なことなんだと思うんですけれども、今、組合の方のお話を伺っていて、やはりまだまだきちんと回っていなくて、そして、普及啓発でイベントで配っている程度だという、程度というか、そういうふうに使っていらっしゃるというお話をされました。今、きっと、時代の流れとしては、そういうところから一歩進んで、本当にそういうのが回ってくるというか、それで消費者にとって具体的に身近に回ってくるというのが大変重要なところなんだと思うんですが、そういう仕組みにならないというか、あるいはするために今どこが変わればできると思っていらっしゃるかとか、少しそういうことを明確におっしゃっていただくことで、こういう会議をやらせていただくひとつの意義もあるのかなと思います。
 それと、例えば、戻ってくるときに、事業者の方がもっと引き受けてくださるとか、地域には会社とかありますので、そういうこともあると思いますし、何かせっかくのこういう地域の協働を推進しているわけですので、いろいろな可能性があると思うんですが、一言お話しいただければとありがたいというふうに思っております。

○船橋市有価物回収協同組合(松本洋一氏) 非常に答えにくい質問なんですが、実は、僕もそうだと思うんですが、これをつくる際にどれだけのコストダウンを図るかというところに非常にポイントがありまして、じゃあどのぐらいつくったら下げられるのっていうところに来ているんです。この後、東武デパートさんのご説明があると思うんですけれども、東武デパートさんは非常に献身的にこの件に関しては協力的に考えていただいておりまして、もう少し安ければ幾らでも協力するよとおっしゃってくれているんです。東武デパートさんには、非常に地下に広大な職員の食堂がありまして、僕、一回見せていただいたんですけれども、あそこに働く人たちが3,000人ぐらいいらっしゃるというお話を聞いたんです。その方々がご利用されるトイレにうちのロールが置かれていれば非常にコスト的にも安くなるなというふうに考えているんですけれども、なかなか東武デパートさんだけではだめ、あるいは船橋市役所さんだけでもだめだし、船橋の企業さんが、それなりに排出される企業さんがその何分の1かを協力していただければ、これは非常にうまくいくかなというふうには考えております。

○武内部会長 ほかに、じゃあ石井委員お願いします。

○石井委員 先ほど、浅野委員の方からも話が出ておりました。私も、ペットボトルの収集について、前段で、船橋市さんがご説明の際に、ペットボトルについては、通常のステーション収集でない公民館等を通じて拠点収集というようなお話がございまた。後段の説明で、まちネット等がお集めになっているペットボトル等について、船橋市さんの行政回収の一翼というんでしょうか、そういったことを担ってお集めになっていらっしゃるのかなというふうに聞いておりました。先ほどお話がございましたように、集めたものを有価で外国に持っていかれているというお話もございまして、自治体の立場から、環境省からもいろいろご指摘をいただいているんですが、国内循環というような方向できちんと自治体が対応するようご指導をいただいている立場から判断しますと、行政回収の一翼を担うような、位置づけでやっていかれたらどうなのかなと、そんな印象を実は受けました。
 それと、もう1点は、防犯ネットの関係のご説明がございました。せっかく3Rだとか、ごみに関連することでのお手伝いをされているということでございますので、最近、船橋市さんがどの程度の自治体になっているかちょっとよくわかりませんが、自治体によっては、こういう不法投棄対策等でこういった防犯ネットワークというんでしょうか、そういったことで関連するお手伝いをしている事例もございますので、今後、検討されるとよろしいんではないかなと、思いました。
 以上でございます。

○武内部会長 何かほかにございますか、コメント。

○船橋市有価物回収協同組合(松本洋一氏) 船橋市では市民防犯課というのがありまして、実は、そこを中心に船橋市警察の連携というのを非常にとっているんですけれども、もちろん、自治振興課の方にも町会、自治会を通して、防犯パトロールというのをやっているんですけれども、それによって、まず犯罪が3割ほど減ったということと、それから、もちろん不法投棄、それは、ごみゼロ推進委員の方々が、朝、お年寄りの方が散歩をされるということで、地区によっては、その方々が防犯のお手伝いをされていると。大体深夜とか、朝とか、人通りの少ないところ、そういったところに不法投棄というのはあるんですけれども、そういったことが徐々に減っているという話は聞いております。

○武内部会長 どうもありがとうございました。
 それじゃあお二人に、これで終了ということで退席していただきまして、引き続きまして、二社企業の方からのご報告をいただきたいと思います。
 最初に、株式会社東武百貨店船橋店、先ほど来からたびたび名前が出ておりますけれども、総務部長の飯塚光造様よりご発表をお願いしたいと思います。

○株式会社東武百貨店船橋店総務部長(飯塚光造氏) こんにちは。東武百貨店船橋店の総務部長の飯塚と申します。
 本日はこのような機会でお話しをさせていただくことに大変感謝しております。ありがとうございます。
 それでは、当店の環境推進活動について、どういう形で進めているのかということを簡単にご説明をさせていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
 まず最初に、当店の概要をご説明を申し上げます。
 1977年に開店をいたしまして、現在の売場面積は3万6,000平米で、昨年度の年商は508億円でございます。地域の皆様のご支援を賜わりまして、おかげさまで本年10月7日でございますが29周年を迎えることができました。本店は東京池袋にございまして、1962年の開店でございます。そのほかに百貨店グループの別法人といたしまして、株式会社東武宇都宮百貨店が栃木県にございまして、1959年開店の宇都宮店と、2002年開店の大田原店の2店舗を展開しております。以上が会社の概要でございます。
 2番目といたしまして、当社の環境推進活動の推進体制でございます。
 全社を挙げまして、持続可能な社会の構築に貢献するということで、2004年3月に環境推進委員会を立ち上げました。環境推進委員会には、省エネ・省資源3R・環境マーチャンダイジング・環境教育という四つの分科会を設け、各分科会では、具体的な取り組みについて定期的に討議を重ねております。そして池袋本店、船橋店、株式会社東武宇都宮百貨店の各委員が集まり、3カ月に1回、環境推進委員会全体会議を開催いたしております。会議では、それぞれ地域の特性を活かした活動内容が多く報告され、毎年活発な意見が出され、近くリサイクル施設の視察研修も考えております。また、昨年3月には、環境関連法規の遵守や、地域社会との共生などを定めた「東武百貨店環境方針」を定めまして、本年9月からホームページで「環境・社会への取組」を開示いたしております。
 また、社員、パートタイマー、アルバイト、お取引様の販売員さんなど、先ほど松本理事長よりお話がありましたように、総員約3,000名が在籍する当店では、従業員の啓蒙活動に一番力を入れております。
 従業員教育用に配布しております環境社会貢献ガイドブックを活用して、部門別に朝礼を通して説明をいたしております。また、毎月1回統括マネージャーを招集して行う、販売推進マネージャー会議にて、廃棄物の排出量、リサイクルの状況、水道光熱費、包装用品の使用実績に至るまで、細かい数値を盛り込みました、そちらに出ております環境活動月報を基に私の隣に座っております環境推進担当の高橋が説明を行い、各部門の環境朝礼を通じまして、周知徹底をいたしております。
 当店は千人単位の従業員が在籍しております上、清掃、警備など、業務委託先の従業員、納品業者の方々、短期間の販売員さんなどを含めますと非常に多数の方が出入りをしております。そのために統一した活動が非常に難しい部分もありますので、各階に設けてあります廃棄物の分別集積ヤードなどは、適正な分別の搬出を各自が自然体で行えるようにほぼ全館を統一してございます。
 このように、従業員が環境活動に取り組みやすい施設、設備などのハード面を整えていくこととあわせて、ソフト面では地道な啓蒙活動を粘り強く進めていくということを第一に考えております。
 先ほどご紹介申し上げました当社の環境体制や環境方針などを基本といたしまして、船橋という地域性にあった環境活動を推進すべく、独自の環境推進方針を掲げております。
 一つ目は何かと申しますと、コンプライアンスでございます。環境関連の法規制、条例を遵守して、日本百貨店協会の業界団体の指針を目標値としております。そして活動を推進しております。
 二つ目は、「従業員全員の参加型」であるということが大事だと考えております。
 それから、三つ目は、「地域密着型」であるということでございます。これら具体的な活動内容は、これから個別にご説明をさせていただきます。
 3番目といたしまして、「省資源3Rの取組」についてご紹介をいたします。
 まず、「リデュース」でございますが、 当店では日本百貨店協会が推奨するスマートラッピング、いわゆる簡易包装を推進しています。従前より、お客様のご理解、ご協力を得た上で、包装の適正化に取り組んでまいりましたが、さらなる簡易包装の推進は、現行の包装仕様では非常に難しくなってきているため、実験的に、今年の母の日、父の日に、包装紙を用いないギフトBOXをお客様にご提案をいたしました。今、お手にとってごらんいただいていると思いますが、赤箱は母の日用で、青箱は父の日用でございます。初めての試みで、当初は心配しておりましたが、斬新なデザインが受けてか、なかなか好評を得まして、しかも、贈答を受けた方が、この箱に自作の菓子などを詰めて別の方にまたプレゼントをしているというお話も伺がっております。リユースといううれしい副産物を得ることができたと思っております。
 また、当店は、省資源につながるエコバッグの普及にも力を入れておりまして、昨年9月にデザインを刷新し、一つ税込み700円で販売をしております。東武オリジナルキューガーデンエコバッグ、これは英国王室キュー植物園との提携により開発をされ、売上金の一部は、同園の環境保全、地球上の植物の保護・再生活動に役立てられています。
 販売以外でも、さまざまな普及活動を行っております。
 今月は、環境に優しい買い物キャンペーン月間にあわせまして、正面の入り口に啓発用の看板を1カ月間設置いたします。抽選でエコバッグが2,000名様に当たる販促イベントも明後日の5日より始まります。また、本年6月の環境月間におきましては、船橋市環境部クリーン推進課様の共催を得まして、商店会、大型店合同のエコバックイベントも実施しております。
 当店のエコバック販売数は1カ月で約70から120個程度ですが、省資源の推進に向けて、更なる普及活動を続けていきたいと思っております。
 次に、「リユース」ですが、不用となった机、いす、ロッカー、書棚などの事務備品、ハサミ、カッター、ステプラーなどの事務用品を総務部にて不用部門より引き取り保管をして、必要としている部門へ再配布するという、社内呼称で「リユースシステム」というものを実施しております。これは、安易な処分を避けて、廃棄物の削減と資源の有効活動を目的としております。
 最近では、問い合わせや不用品の持ち込みもふえて、当初小規模で非常に地味な活動であったリユース活動が従業員に根づいてきております。
 3R活動の最後は、「リサイクル」でございます。
 当店では、ダンボール、廃油、魚のあら、空き缶、空き瓶などの再生を従来より行ってきましたが、最近新たに取り組み始めたことを3点ご紹介したいと思います。
 まず1点目でございますが、本年3月より、青果売り場から排出された野菜くずのリサイクルを始めました。処理量は1カ月で約2トン程度でございますが、船橋市に隣接する白井市所在の民間リサイクル施設で、堆肥や飼料に再生されます。詳しくは後ほどご説明をいたしますが、リサイクル施設を運営する株式会社フジコーさんと野菜くずの運搬を委託しております株式会社木下フレンドさんのご協力を得まして、フジコーさんより無償提供を受けた堆肥を木下フレンドさんに帰路便で運搬をしていただき、袋に小分けした、リサイクル堆肥を当店直営駐車場でお客様に無償配布しております。こちらの画面に出ているとおりでございます。
 2点目は、ミックスペーパーと呼ばれる古紙の分別回収でございます。
 池袋本店では先行して実施しておりましたが、当店では2004年5月より、パンフレットや新聞、メモ紙、封筒などの再生可能な紙類の回収、いわゆるミックスペーパーの分別回収を行っております。昨年度の回収実績は55.6トンでございます。ミックスペーパーはトイレットロールに再生されますが、何を隠そう当店のミックスペーパーの再生処理を一手にお引受けいただいておりますのが本日私どもの前に発表されました船橋市有価物回収協同組合の松本洋一理事長が社長を務めていらっしゃいますリーガルサービス株式会社さんでございます。
 当店の開店記念日であります今月7日には、リーガルサービスさんにご協力をいただきまして、先ほどお話がありました、古紙を使った再生紙100%のふなばし三番瀬ロールペーパーを活用いたしまして、リサイクル紙の関心が高まるよう、お客様への啓発活動を実施する予定でございます。
 最後の3点目は、「機密書類のリサイクル」でございます。
 機密書類は、シュレッターによる即時処理や焼却処分など、リスク予防のために完全処理され再生が非常に難しいと思われておりますが、当店では法定保管期限が過ぎた帳票類を中心に2004年9月より、機密書類のリサイクルを実施しております。これは、埼玉県の朝霞市にございます三弘紙業株式会社さんに処理を委託するもので、セキュリティーシステム完備の専門工場で破砕処理をし、小さく破砕された紙片は家畜用の敷きわらや植物・きのこ類の栽培用に再利用されております。排出される廃棄物には様々な種類がありますが、当店では「可能な限りリサイクルする」ことを心がけております。
 次に、「地域密着型の循環社会を目指して」でございます。
 1番目といたしまして、当店では、発泡トレー、牛乳パック、ペットボトル、空き缶などの、有価物の店頭回収を行っております。回収業務には費用も伴なっておりますが、以前お買い上げのお客様が持ち込まれた有価物を分別回収し再生するという、企業としての責務、地域の循環サイクルへの協力といたしまして継続的に回収を行っております。
 2番目でございます。
 リサイクル堆肥とリサイクルトイレットロールの無償配布でございます。
 先ほど、概略をお話しいたしましたとおり、当店の青果売り場より排出されます、大根やキャベツの葉などを白井市に所在します株式会社フジコーさんのリサイクル施設にて堆肥や飼料に再生をしております。また、フジコーさんのご協力によりまして提供を受けたリサイクル堆肥を当店の直営駐車場の送迎バス待合所にて、毎週水、金、日の3日間、各日150名様先着にて無償配布しております。本年4月より開始を試みましたが、現在でも、即日なくなるほどの好評でございます。最近では、リサイクル堆肥で育てた野菜をお持ちくださるお客様もいらっしゃるようでございます。大変うれしく思っております。
 また、百貨店という特性を活かしまして、施設の一部を利用し、リサイクル堆肥で育てた草花写真展などの開催も思案しております。これも、先ほど簡単にご説明いたしたとおり、当店のミックスペーパーの再生処理を一手にお受けいただいておりますリーガルサービスさんにご協力をいただきまして、開店記念日である10月7日土曜日に船橋市内で回収いたしました古紙を使った再生紙100%のふなばし三番瀬ロールペーパーを当店直営駐車場にて1,000個無償配布する予定でございます。これにてミックスペーパーからトイレットロールが再生することや、当店は店舗より離れているということで駐車場から送迎バスを運行しておりますので、「CO2の削減や駅前混雑の解消につながるパークアンドバスライドにご協力ありがとうございます」というような表現を盛り込んだ絵柄や図式を用いた、わかりやすい啓発物をトイレットロールに添えて配布をする予定でございます。
 3番目といたしまして、地域活動の最後は、地元商店街との環境イベントの共催でございます。
 これも、先ほどご説明したとおり、環境月間にあわせまして、本年6月10日と11日、二日間でございますが、クリーン推進課様の共催を得まして、船橋市商店会、大型店合同のエコバックイベントを実施いたしました。船橋駅前の活性化とエコバッグの普及をにらんで試みたわけでございます。
 船橋市よりご協力をいただいた5市共同エコバックと西武百貨店様、イトーヨーカ堂様、当店の3店が各自持ち込んだオリジナルエコバックにて抽選会と人気コンテストを行いまして、二日間で1,098名の参加がございました。人気投票の結果は参加店が各自持ち帰りましたが、対面会話による忌憚のないご意見などを拝聴することができました。主要目的であるエコバックの普及活動を含めて得ることの多いイベントだったと思っております。
 これからも、船橋市、地元商店会と歩調を合わせまして、地域密着型の環境活動を行っていきたいと考えております。
 最後となりますが、今後の展望と課題だけ述べさせていただきたいと思います。
 一番目として、まず、真っ先に取り組みたいのが、全館の食品リサイクルでございます。
 当店の食品リサイクル率は、昨年度33%でございました。法で定める数値には達成しております。しかしながら百貨店という特性上、総菜、和洋菓子、生鮮食品などを取り扱う食品テナントや喫茶、レストラン、従業員食堂など、さまざまな食品廃棄物が排出されております。今後、この全量リサイクルを目指すには、割りばしや紙類などを厳正に分別するよう、従業員への指導も徹底していきたい、かつお客様のご協力も不可欠であります。また収集、保管など必要な設備を整えなくてはならず、道のりは平坦ではございません。できることから始めるというスタンスで目標に向かって進めていきたいと思っております。
 2番目でございますが、百貨店という特性を活かした活動ができないかと考えております。
 これは、一例でございますが、当店の7階フロアは食器類と家具が一緒のリビングフロアという階とレストラン街が同居しております。つまり、はしを扱う売り場と食事をする店が隣り合わせになっておりますので、森林資源の保護と3R活動のため、割りばしを用いずに自家はしの持参を推奨する「My箸」、こういうものの提案を考えております。
 最後に、最後に地元商店会、近隣住民との協働・共催についてご説明をさせていただきたいと思います。
 先ほどご説明いたしましたエコバックイベント、これはもとよりお手元の資料をごらんいただきたいのですが、残念ながら台風上陸という悪天候のため、実施することができなかったのですが、昨年の8月25日に、クリーン推進課の後援と、サッポロビール千葉工場さんのご協力のもと、当店主催にて開催予定しておりました「親子で環境学習ふなばしECOツアー」を準備、段取りいたしました。ところが台風の関係で、これを実施することができませんでした。このようなことも再チャレンジして頑張っていきたいと考えております。
 次は、アダプトプログラムの導入検討でございます。
 来年には、船橋市市制施行70周年を記念しております。第24回全国都市緑化ふなばしフェアが開催されると伺っておりますが、この記念すべき行事にあわせまして、当店の加盟する地元団体と協力の上、街の美化を推進すべく「アダプトプログラム」の導入を検討しております。日ごろからお世話になっておりますクリーン推進課の藤井様、西村様より何度かご説明を受け、花壇の整備や清掃活動を通じた地域の皆様との協働、そして、プランター設置による点字ブロックを侵害しているような不法駐輪問題の解消など効果が期待できると考えております。
 最後となりますが、私ども、開店より29年がたち、来年は30周年を迎える運びとなりました。地域の皆様初め船橋市様のご指導、ご支援のたまものと、この場を借りまして厚く御礼を申し上げます。
 本日はありがとうございました。

○武内部会長 どうもありがとうございました。
 それでは、飯塚様にはしばらくお待ちをいただきまして、引き続きまして、サッポロビール株式会社千葉工場総務部長森本真紀様よりご説明をお願いしたいと思います。
 よろしくお願いいたします。

○サッポロビール株式会社千葉工場総務部長(森本真紀氏) ただいまご紹介にあずかりましたサッポロビール千葉工場の森本でございます。本日は貴重なお時間をちょうだいいたしまして、ごく簡単ではございますけれども、私どもの千葉工場におけます環境への取り組みということでご紹介をさせていただければと思います。よろしくお願いいたします。
 まず、簡単に、私どもの会社のご紹介の方からさせていただければと思います。
 私どもは、1876年、明治9年の創業でございまして、本年2006年が創業130周年という年になっております。
 詳細はこちらをごらんいただければと思いますけれども、全国で八つ工場がございまして、そのうちビールの製造を行っておりますのが6工場ということになっております。
 環境に関しての取組は、私どものグループ全体挙げての取組を行っておりまして、グループ全体の環境憲章と申しますか、そういったものにのっとりながら、それぞれの事業におきまして環境に関しての取組を行っているということでございます。
 続きまして、私どものサッポロビールの千葉工場についてのご紹介をさせていただければと思います。
 先ほど、私どものビール工場全国で6工場あるというふうに申し上げましたんですけれども、現在、私どもの千葉工場はその中で首都圏という大消費地の供給を賄っておりまして、全社の製造量の3分の1、6工場のうちの1工場のみで全社製造量のうちの3分の1を製造しているということになっております。
 生産品目といたしましては、こちらにビール、発表酒その他発泡性酒類と書いてありますけれども、いわゆるこれは酒税法の区分の書き方でございまして、皆さんご存じの言い方で申し上げますと、ビール、発泡酒、それから、よくマスコミ等で第三のビールという言い方をされておりますけれども、そういったビールの方を私どもの工場で製造しているということでございます。
 生産能力につきましては、年間で32万キロリットル、これはビールの350ミリ缶で換算いたしますと年間で約9億本弱製造をしているということになります。
 製造列でございますけれども、瓶が1列、缶が2列、樽が1列、この樽と申しますのは、皆様、飲食店さんなんかで生ビールをお飲みになられているとおりますけれども、ああいったところに供給させていただいているたるのことでございます。
 この瓶と缶と樽とございますけれども、瓶と樽につきましては、基本的には、リターナブル容器ということで、繰り返しの使用をさせていただいております。瓶につきましては、大体平均8年繰り返して使用しておりまして、20回以上繰り返して使用する形になります。樽につきましても、大体平均で20年ぐらい1本を繰り返して使用をしているということになっております。
 従業員につきましては約140名、敷地面積は17万2,000平米となっておりまして、工場全体で東京ドーム約四つ分の面積を占めております。
 工場自体ができましたのが1988年ということで、ことしで18年目となりますので、再来年でございますね、こちらの船橋市の方にできてから20年を迎えるということになっております。
 簡単に私どもの工場の機能組織図ということでご紹介させていただきます。
 先ほど従業員140名ということで全部で5部署の体制になっておりますけれども、実際、工場の中で働いております従業員、私どもの従業員だけではなくて、物流関係、それから缶をつくっております製缶メーカーさんの協力などの、協力会社さんの社員などを合わせますと現在場内での在籍社員が約400名ということで、半数以上が私どもの社員以外のいわゆる協力会社さんと私ども呼んでおりますけれども、委託業者さんの社員ということになっております。
 簡単に、私ども千葉工場どこにあるか、ご存じの方もおいでかと思いますけれども、私ども船橋市の高瀬町にございます京葉食品コンビナート地帯の一番南の端の方に位置をしておりまして、まさに海側でございます。人工の岸壁の方に位置をしております。市街地からは、大体15分ほど車で離れておりまして、従業員は公共の交通機関でありますバスを主に利用させていただいているということでございます。
 簡単にこちらは外観でございます。こういう状況です。
 きょうの主題でございます環境に関していまして、私ども、ビールを作っていく過程において発生いたします副産物、廃棄物についての若干のご説明をさせていただければと思います。
 こちら、ちょっと非常に細かくてわかりづらいんですけれども、ビールを製造する工程すべての工程から発生いたします副産物、廃棄物の発生抑制と、それぞれの再資源化について努めておりますということで、左側にビールの製造工程がございまして、そこから発生いたします副産物、廃棄物、それがどういった形で再生されているかということを記載しております。
 ここで簡単に、上から順番にビールの製造工程についてご説明をさせていただければと思いますけれども、一番上に製麦という工程ございます。これはビールの原料でございます大麦にたっぷりと水分を含ませまして発芽させた大麦を乾燥させて成長をとめ、芽を取り除いたものを麦芽と言いますけれども、この麦芽を使用してビールを作るという形になります。
 例えば、右側を見ていただければわかりますけれども、そういったところで取り除かれた麦の根、こういったものが飼料として使われてるという、そういうような形で表を見ていただければというふうに思います。
 それから、その下に行きまして仕込という工程ですけれども、粉砕をいたしました麦芽と副原料と温水とを混ぜてもろみと申します甘いおかゆ状のものをつくります。このもろみをろ過しましてホップという、もう一つのビールの主な原料でありますホップを加えて煮沸すると麦汁というものができます。この麦汁を約8度に冷却して、酵母を加えて醗酵させる。大体およそ1週間で麦汁中の糖分がアルコールと炭酸ガスに分解されて若ビールというものになります。この若ビールを熟成タンクの中で約0度という低温で数十日間貯蔵いたします。この間に、炭酸ガスが解け込み、ビールが日一日と熟成していくということです。最後、熟成を終えたビールから酵母が取り除かれてビールができるという、そういう過程になっております。そのでき上がったビールが瓶詰、缶詰されて、それぞれ町の方に出荷されるという、そういう過程になっておりますけれども、それぞれの過程で出てまいりますそれぞれの副産物、廃棄物というものがそれぞれの再生用途という形で生まれ変わってきているという形に今はなっております。
 千葉工場の廃棄物、副産物の現状ということで、昨年の全体の数字を示させていただいております。黒字の部分、黒い字で記載されておりますところが廃棄物、赤字の部分が有価物でございます。青字の部分は、有価物ではございますけれども、売却益を収集運搬費用が上回っているという状況のものでございます。いわゆる逆有償の形になっているということでございます。
 こちらごらんいただければおわかりかと思いますけれども、私どもの工場で発生いたします廃棄物、副産物の総量というのが、昨年2005年の実績で申し上げますと約3万5,000トンでございます。そのうちの85%がここに記載のございますモルトフィードというものでございますして、モルトフィードというのは、先ほどご説明いたしましたビールの製造過程での一番最初の過程になりますが仕込という過程がございますけれども、この過程で発生いたします麦の絞りかすでございます。これを脱水して肥料や飼料として売却をしているということでございます。
 それから、全体の廃棄物、副産物のうちの10%が原料酵母というものでございまして、これは、ビールを醗酵させるために酵母を使用しているんですけれども、この酵母が機能が低下をしてもう醗酵に使えなくなったものを食品等の原料などとして幅広く利用をしているということで、何年か前になりますけれども、ビール酵母ダイエットなどというものが世の中で大分流行ったことがございますけれども、こういうところに使われておりますものがこういった原料酵母というものになっております。
 私どもとして、今、廃棄物副産物に関しまして、一番ちょっと課題として考えておりますのが、ここに記載のございます、上二つの廃珪藻土と汚泥の処理方法でございます。この廃珪藻土というのは、私どものビールの製造の過程でろ過をする工程がございますけれども、このろ過助材として珪藻土を使用しておりますけれども、このろ過の過程で使われました珪藻土の処理、それから汚泥というのは、汚泥という言い方をしておりますけれども、ほとんどがいわゆる汚泥という言い方にはなっておりますけれども、食物由来の残渣のようなものなんですけれども、こちらの処理方法につきまして、ここは基本的には肥料とか、セメント原料、土壌改良材ということで、最近資源化をしてはおりますけれども、処理費用がかなりかかるというところが現在私どもの課題ということにはなっております。
 有価物を除いた廃棄物の排出量の内訳と処理費用のグラフということで、先ほど申し上げましたとおり、汚泥と廃棄珪藻土の処理費用というのが全体の中のかなりの部分を占めているというのが実態でございます。
 先ほどちょっと申し上げました、私どもの副産物としてのモルトフィードについてもう少し説明させていただきますと、先ほど申しましたように、これは仕込の工程で発生いたします麦の絞りかすでございます。これが脱水されて農作物の肥料とか、家畜の飼料として利用されるという形になっておりまして、私どもの工場で発生いたしますモルトフィードはほぼ100%が肥料として出荷をされているということでございます。8割がばらの状態でそのままトラックに積み込みをしておりまして、残り2割はここにございますけれども、サイレージという袋詰めにいたしまして、これは、ですからすぐに出荷できない場合、保存期間を伸ばした状態で出荷をさせていただくということになっております。これもそういう意味では肥料という形でお売りをしておりますので、モルトフィールド自体の品質が悪化しまして、出荷できずに廃棄ということになりますと、私どもとして、非常に大きな損害ということになりますので、このモルトフィードの品質自体にも私どもはかなりの注意を払っているということでございます。
 あと、従業員のリサイクル活動ということの取組でございますけれども、もちろん、先ほど製造工程でのいろいろな取り組みについてこういった形で出てくるものを廃棄物、有価物のお話をさせていただきましたけれども、従業員、私どもだけでも140名、場内でも400名ほど従事しております人間がおりますので、普段の生活とか、事務作業で発生する各所の廃棄物につきましても、こういった形で分別を推進しているということでございます。
 それから、船橋市に私ども工場がございますということで、地域社会での環境の取組ということと連携した環境活動への取り組みを少しご紹介させていただければと思います。
 私ども、基本的に工場の所在地船橋市高瀬町でございますけれども、従業員の多くが市外、船橋市以外から通勤をしております。そういった中、私どもの工場自体が船橋市にあるということで、地元船橋市の企業として、船橋市民の皆様、それからサッポービールを飲んでいただくお客様にいかに認めていただくかということで、私ども従業員が家族ぐるみで船橋市の環境活動に参加していくと。ポイントは活動を従業員一人一人が楽しみながら参加していくことではないかというふうに考えております。
 まず一つ、毎年5月「クリーン船橋530の日」、アイラブ船橋さんと共同で、駅前の一斉清掃を実施しております。毎年、40名程度なんですけれども有志が集まりまして、三つのコースに分かれまして、駅前商店街のごみを拾いながら船橋小学校まで目指していくという状況でございます。
 それから、毎年6月には、中央公民館で開催されております船橋市環境フェアに参加をさせていただいております。私どもの環境への取り組みを説明させていただくとともに、製造工程で先ほどご紹介いたしました発生いたします廃棄物、副産物の実際のサンプルを展示して、お客様に触れていただくことで私どもの環境活動を体感していただくということで、こういったフェアにも出店をさせていただいております。
 それから、私ども千葉工場として最も力を入れて参加しておりますクリーンアップ活動として、船橋三番瀬クリーンアップ、毎年10月、今月も予定されておりますけれども、こちらの方への参加を毎年させていただいております。私どもの従業員だけではなくて、場内で働いております協力会社の社員も含めて家族連れで参加をさせていただいております。2005年の参加はトータルで160名参加をさせていただきまして、確かお伺いしている範囲では、このときの参加団体中もっとも多くの人数で参加をさせていただいたというふうに伺っております。
 それから、毎年11月の第三日曜日に実施されます船橋をきれいにする日ということで、こちらも毎年50名ほどの社員が家族連れで実施参加をさせていただいております。
 こういう循環型社会に向けて、従業員として、我々がどうやって取り組んでいくんだということでの我々自身の考え方なんですけれども、非常に平易な言葉になっておりますけれども、自分が捨てたものにも責任を持って、家族ぐるみ、職場ぐるみで楽しくと、もう事務局だけではなく、みんなを巻き込んでやっていくと、それから、しっかりと情報公開をしたということで、皆さんのおかげでこれだけ成果が出せましたということで、こういったことを従業員にも呼びかけていくことによって、積極的な循環型社会への取り組みに従業員も参画させていくということかと思っております。
 以上で、大変簡単ではございますけれども、私どもの環境への取組についてご紹介をさせていただきました。どうもご静聴ありがとうございました。

○武内部会長 どうもありがとうございました。
 それでは、先ほどの東武百貨店の飯塚様にももう一度戻ってきていただきまして、質疑応答ということにさせていただきます。
 それでは、委員の方からご質問をお受けしたいと思いますがいかがでしょうか。
 石井委員どうぞ。

○石井委員 まず飯塚さんのお話大変興味深く伺わせていただきました。なかなか流通関係の業界というのは、環境との関係では、一般的な印象なんですけれども、どうしてもお客様優先ということで、例えば温暖化への取組というようなことになると、腰が引けているという印象が強いんですが、大変よくやっておられるので感動いたしました。
 それで、こういうことでかかるコストというのは一体どうなっているのだろうか、つまり環境勘定などと大げさのことを言う気はないんですけれども、差し引き計算した場合どうなるとというふうにお考えでしょうか。かなりマイナスということでしょうか。あるいは、これによる企業のイメージアップというのはかなり大きいと思いますが、そういうものを定量的にお考えになったりしたことはございますか。この手の問題については社内の合意形成、特に経営トップに理解してもらうのにはなかなか大変ではないかという気がするんですが、その辺のかかっているコストの実態ですね。どういう評価をしておられるかということをお聞きしたいんですが。

○株式会社東武百貨店船橋店総務部長(飯塚光造氏) 我々も営利企業でございますので、すべてというわけにもいきませんので、ただ会社としては、やはり企業イメージというのは非常に東武百貨店大事にしておりますので、いかに地域に貢献をしているかという社長方針がございますので、もちろんコスト、原価いろいろ計算もしますけれども、やはり営利企業も含めながら、その点のところはちょっと幾らでこうだというお答えはちょっと申しわけございませんが、とにかく会社として、コンプライアンスを大事にしながら、環境が一番だという形で常に基本に当店は思っておりますので、それをご理解をいただきたいなと、かように考えております。すみません。

○武内部会長 それでは、江口委員。

○江口委員 今の説明に関して、私非常に感銘を受けまして、池袋店とほかのお店も同様なことをやっているのかどうか、あるいは企業の経営戦略の一環として、根津ファミリーがそういうポリシーなのかどうか、ちょっとお聞かせください。

○株式会社東武百貨店船橋店総務部長(飯塚光造氏) 大変おほめいただきましてありがとうございます。
 やはり、社長の根津が、地球環境への配慮を社会的使命と常に考えておりますので、我々は、池袋も船橋も宇都宮も、すべて社長の方針で動いております。やはり、トップがそういう考えをしておりますので、ただ、先ほど私が申し上げましたとおり、いかに末端啓蒙活動、アルバイトの皆さんまでいかに理解をしてもらうかということが一番大事かなと思いますので、ここにいる高橋ともども、毎日朝礼で、各売り場に行きまして、いかに幾らかかってどうなんだというお話をさせていただいております。それで理解を得ております。これしかないのかなと思っております。
 以上でございます。

○武内部会長 どうもありがとうございました。
 ほかに、それでは崎田委員。

○崎田委員 私も、本当に全体的に大変にしっかりと取り組んでいらっしゃるんで、すばらしいなと思いながら伺っておりました。二、三点ちょっと質問をさせていただきたいんですが、最初、今コストの話なんですけれども、私、きっとコストもかけていらっしゃると思うんですが、簡易包装などにすれば用度品の実績というのがかなり減っていますので、この辺で少しプラスというか、マイナスを埋めているんじゃないかと思うんで、私は、こういう環境への取り組みが結果的に無駄を省いていけばコストも下がっていくと、そういうふうな、本当にそれでプラスになっているかどうかは別なんですが、ちょっとなんかそういうコストにきちんと立脚したところで、何かそういうアピールを強めていただいた方が、割に社会の中で、ああこういう……何て言うんでしょうね、その辺が状況がもう少しわかって、逆にいろいろな方がもっと取り組んでいただけるような感じにもなるんじゃないかなと思うんです。もちろん、儲けているよなんて言わなくたっていいわけですけれども、何かその辺のことがもうちょっとわかってもいいような気はいたしました。
 それと、あと、全体的な取組の中で、私、これだけ取り組んでいらっしゃるのは大変すばらしいと思うんで、やはり先ほどのイメージアップという話がありましたけれども、もう少ししっかりアピールされて、多くのお客様がこういうところに買いに来れば、自分たちの消費行動でよくなるんだというふうな納得がいくような形できちんとアピールされて、差別化を図っていくくらいの気持ちでよろしいんじゃないかなと思うんです。
 次の質問としては、ただしそのときに、かなりきちんとやっていらっしゃるかというのが市民も関心が高まりますので、きっと、そういういろいろな質問が増えると思うんですが、今、伺っているときに、3Rのところで、広い意味で循環なんですが、ちょっと消費者の視点からは見にくい循環というか、先ほどの地域のロールペーパーも余りまだ仕入れていらっしゃらないお話とか、野菜くずのリサイクルも、戻ってきて、例えば、その野菜がお店に出てくるとか、何か具体的に回ってくると、もっと消費者も感動して、消費者への普及啓発にもなるような気がするんですが、もちろんそこまでは大変だというのを承知で言っていますので、すみません。何かそういうような本当にインパクトをきちんと持ってやっていただけると、もっともっと社会へのインパクトや信頼感もふえるかなというように感じました。
 あと、例えば、仕入れのときの、仕入れそのものでの包装材を減らす努力とか、ちょっとそういうのが何も書いてなかったので気になったんですが。きっといろいろやっていらっしゃると思うんですが、そういうことをしっかりと循環の輪をつないで、できるだけ発生抑制型にしていただけるとうれしいなと思いました。よろしくお願いします。

○株式会社東武百貨店船橋店総務部長(飯塚光造氏) ありがとうございます
それから、ご質問の中で、もっとアピールというお話もございまして、この野菜くずにつきましては、広報を通しまして、強くアピールをさせていただきました。新聞各5社ぐらい取り上げていただきまして、読売新聞を始め朝日新聞などの記事に「リサイクル堆肥を利用してもらっていますよ」という風に、当店を取り上げていただきました。これについては、皆様にも好評を得ております。
 それから、先ほどの原価計算につきましては、今おっしゃったとおり、もっと企業がこうやればこういう部分でもトータル的にプラスが出ますよという形を推進していけば、ほかの企業も模索していくと思うんです。だからそういう面はやはりうちの方ももっとコスト計算をして、こういう部分をもっと進めていけば、こういうメリットもありますよという形で進めていきたいと思います。
 それから、ここにある箱につきましても、ここにいる高橋が考えまして、包装紙をいかに少なくするかという形で、このような箱を今回初めてつくり上げまして、これも非常にお客様は喜ばれ、先ほど私が説明したとおり、使われたお客様はまた送られ、これを捨てないという部分で考えますと、非常にこれも工夫をして、うちの高橋が苦労しましてつくり上げましたので、この点も十分我々も説明をしてやっていきたいと思っております。
 あと、循環については、おっしゃったとおり、こういう部分でこうなんですよという堆肥からつくった野菜はこうなっていますよという部分をもっと説明していくべきだろうと思います。今後は一生懸命勉強して、またやっていきたいと思いますのでよろしくお願いをいたします。

○武内部会長 サッポロビールさんの方にも。
 じゃあ加藤さん最初お願いします。

○加藤委員 サッポロビールさんの方にお伺いいたします。
 どうもありがとうございました。廃棄物、副産物の現状というのが、かなり細かく全体で3万5,000トンの内訳が出ているんですが、それぞれがリサイクルし再資源化されて、要はこの工場から出る廃棄物はごみゼロですよということが言いたいのかもしれませんけれども、そっちのところ、現時点ではどの辺のところがなかなか難しい問題を抱えているのか、あるいは非常にここに出ている廃珪藻土から始まって、先ほど汚泥という言葉が余り適当でないとおっしゃいましたけれども、そういうものを含めて、スムーズに再資源化されているのか、あるいは実はこうなってはいるけれども、なかなか大変だというのがあるのか、その辺ちょっとお教えいただければありがたく存じます。

○サッポロビール株式会社千葉工場総務部長(森本真紀氏) そうですね、基本的に、いわゆる100%、再資源化ということは実現はできておりますけれども、ちょっと先ほど申しました、いわゆるコスト面のところで、再処理ということをお願いするに当たって、まだまだ少しちょっと要は若干費用が高いというところがございますもんですから、ある意味そこが我々にとって今ネックになっているところでございます。ですので、いわゆる再資源化ということに関してはもうスムーズに進んでおりますけれども、今度はコスト面のところで、どうそこを見ていくかというのが今一番ポイントになってくるかなというふうには考えております。
 先ほど申しました、例えば廃珪藻土とか、このあたりのところを処理していただくところの費用がまだまだ少し今のところはかかっているのかなということでございます。

○加藤委員 以前、別の会社のビール工場を私見に行ったときにも、ゼロエミッションというお話しだったんですが、ちょっとそのときにも気になったのが、工場から出ていって次のステップのところで再資源化されるというところまでは確かにそうだろうと思うんですけれども、その先一体どうなっているんだろうというのが少々気になっていまして、例えば、今の廃珪藻土の場合ですと、セメント原料、これは大体わかるわけですが、土壌改良材となっているわけですね。その土壌改良材は確実にちゃんとさばけて処理されているのかというところまできちんとサッポロビールは追っかけておられるとするとすばらしいなという気がするんですが、そのあたりの情報をお持ちなんでしょうか。

○サッポロビール株式会社千葉工場総務部長(森本真紀氏) 基本的に、土壌改良材までに再生されている処分場につきましては、定期的に視察をさせていただくということで、確認はさせていただいてはおります。

○武内部会長 それでは、江口委員。

○江口委員 私は、すばらしい発表というか、活動をしておられることにつきまして、感銘を受けました。私は、昔からガーデンプレイスの周辺知っているんですが、サッポロビールの企業イメージに、企業戦略の中ではどのぐらい位置づけられておられるのかどうか、正直言ってアサヒさんも相当同じようなことをやっておられるんじゃないかと思うんです。差別政策をどういうふうに考えておられるかちょっとお伺いしたいなと思うんですが。

○サッポロビール株式会社千葉工場総務部長(森本真紀氏) アサヒさんとどう差別かというのなかなかあれなんですけれども……

○江口委員 申しわけございません。

○サッポロビール株式会社千葉工場総務部長(森本真紀氏) いえとんでもないです。
 私ども、実は今恵比寿ガーデンプレイスということでお話をちょうだいいたしましたけれども、サッポログループ全体が、私どものサッポロビールという酒類事業、それから飲料事業、それから外食事業、それから不動産事業という四つございまして、グループ全体での環境基本理念というのがございまして、そちらで取り組みをさせていただいているということでございます。私どもは、その中で一つサッポロビールという会社の工場部門ということでの今環境での取り組みをご説明させていただいておりましたけれども、そういう意味でいきますと、そのグループ全体というところで来ますと、ビール以外の会社につきましても、不動産事業会社でありましたり、外食の事業部門でありましたり、それぞれが環境という切り口でさまざまな取組をさせていただいていると、こうご説明しますとアサヒさんも同じようなことをやっているよとおっしゃるかもしれないんですけれども、私どもがあえてそういう形でアサヒさんなり、ほかの会社さんとの違いということで、今、恵比寿ガーデンプレイスとおっしゃっていただいたところも含めての取り組みをさせていただいているということで、ちょっと余り回答になってなくて申しわけないんです、そういう取組もさせていただいているということでございます。

○武内部会長 よろしいですか。
 どうぞ。

○崎田委員 次のポイントでよろしいですか。

○武内部会長 はい。

○崎田委員 今、机に配布された資料を拝見しましたら、今のサッポロビールさんや東武百貨店さん、みんな一緒に環境学習の見学場所として地域でやっていらっしゃるというのがわかりました。それで、これに関して質問なんですが、やはりこういう事業者の方がしっかり取り組んでくださる現場を市民が拝見するというのは大変普及啓発には大変すばらしい効果だと私も環境教育とかやっていますので思っております。資料に親子と書いてあるんで、ちょっとほっとしたんですが、子供たちだけじゃなくて、やはり多くの大人たちにこういうのを回っていただくというのが非常に重要だと思っております。
 あと、先ほどの百貨店さんの方も入っていますが、本当に消費者にとって消費行動を変えるというのが大変循環型社会づくりには重要なところですので、そういう部分の強調のためにも、こういうお店がきちんとこういう場に入ってくださるというのは大変ありがたいというふうに思っております。ぜひ、こういうのを市全体でもっとどんどん広めて多くの方に参加していただくような形になればうれしいなというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

○武内部会長 ほかに、それでは石井委員。

○石井委員 今、崎田委員の方からも話がございましたが、最近はいわゆるこういう環境なり、3Rに取り組むかどうということについては、消費者の立場から見ても、取組が非常に積極的におやりになっている企業に対する消費者から見た消費行動が発生してくるのではないのかなという思いもございます。そういった意味で、大変ありがたいご報告をいただいたわけですが、もう少し日常的に、市民にわかりやすい活動というんでしょうか、そういったことの啓発PRをさらにしていただければ大変ありがたと思います。
 それと、あわせて、船橋市さんへのお願いでございますが、先ほどの報告の中にございましたが、環境フェア等にも出店されていらっしゃるということでございますので、特に環境問題については特定企業を自治体が取り上げるということに対する躊躇なりがあるかと思いますが、特に環境問題等については、事業者が一生懸命取り組んでいることについて、自治体の立場から、場の提供だとかと、事業所さんのパフォーマンスの場の提供など、住民とともに活動を展開していくということを今まで以上にご努力をいただければ大変ありがたいなと思いまして、感想として、申し上げます。

○武内部会長 どうもありがとうございました。
 それでは、江口委員。

○江口委員 私は地域ヒアリング4カ所全部見てまいりました。北海道を除きまして、あとの2ヶ所というのは、人口が2,000人かそこらぐらいのところで頑張っているわけです。率直に申しまして、船橋市はこんなにポテンシャルがあるにもかかわらず、もっと市が先頭に立って、船橋市というもののセールスをしたらどうでしょうか。そうすれば、各NPOとか、NGOの人たち及び事業体がもっと動きやすくなると思うんです。もう少しシティセールスというのを強調されたらどうでしょうかという私の若干のコメントなんですけれども。これ美しい国日本というモデルになると思うんです。
 以上です。

○武内部会長 環境部長さん何かございますか。

○江口委員 ぜひ積極的なご発言をお願いします。

○足立部長 いろいろ各委員の先生方、ご批評ありがとうございました。
 船橋市につきましてもいろいろな環境問題につきましては、ごみに限らず、水質、公害問題とか、いろいろなものがございます。その中でも、ごみについては、生活に密着した市民全体がという問題が携わってきますので、いろいろな形でここに参加されている企業さん、それ以外にも参加したいという企業さんもあると思いますので、そういうものを含めまして、市としてもPRなり、広報を通じたいろいろな方法を取りながら、積極的に対応してまいりたいと考えております。

○武内部会長 どうもありがとうございました。
 大変先進的な取組についてご報告いただくと同時に、また、行政と市民、企業との連携等の新たな課題もあるというふうな認識をもったわけでございますけれども、私どもは別に船橋市をどうこうというために来たんじゃございませんで、私ども自身が循環基本計画をより地域に密着したものにしていくために、現場での様々な取り組みについて、様々なご意見を伺ったということでございますので、私どもとしても、今日いただいたご意見を参考に、今後、鋭意循環基本計画のフォローアップを進めていきたいというふうに思っておりますし、また、そのフォローアップの過程の中で、皆さんにもご意見を伺う機会があるかもしれませんのが、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
 きょうは、大変長時間にわたり皆さん最後までご参会いただきましてどうもありがとうございました。大変感謝申し上げます。
 それでは、きょうのヒアリングをこれで終了させていただきたいと思います。
 事務局から何かございますか。

○企画課長 事務局から特段ございませんけれども、部会長が今おまとめになったとおり、事務局サイドとしても、今回、いろいろお話を伺わせていただいて大変参考になりましたし、先ほど江口委員もおっしゃっていましたけれども、事務局としても三つの場所を全部見ましたけれども、やはりここの場所には大きなポテンシャルがある。その中で、コーディネーターとしての市の役割の部分でさらに期待される部分、あるいは動く余地というのは相当あるなというふうに感じました。私ども環境省といたしても、先般、若林大臣、土屋副大臣、北川政務官を初めとして新体制になったわけでございますけれども、3Rの話、それから地球温暖化の話等々全部含めまして環境問題非常に問題というふうに認識しておりますので、さらに様々な施策を推進することにより、目に見える形で進んで行くようにしてまいりたいと思っておりますので、引き続きご指導方よろしくお願いします。ありがとうございます。

○武内部会長 それでは、本日はどうもありがとうございました。これで閉会にしたいと思います。

午後4時52分 閉会