放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和2年度版、 HTML形式)

第7章 環境モニタリング
7.9 その他の放射性物質の沈着状況

プルトニウム、ストロンチウム(福島県東部、広域)

閉じる

2011年6月及び2012年1月に行われた国の土壌調査では、東京電力福島第一原子力発電所から100km圏内及びその圏外の福島県西部の土壌試料が採取されました。
本調査で確認されたプルトニウム238、239+240の沈着量は、1か所で検出されたプルトニウム238の沈着量の値を除き、いずれの箇所においても、事故前の1999~2009年度までの全国で観測されたプルトニウム238、239+240の測定値の範囲(過去の大気圏内核実験の影響による範囲)に入るレベルでした(上巻P184「核実験フォールアウトの影響(日本)」)。
また、本調査で事故前に観測されたプルトニウム238の沈着量の最大値を超えた1か所のプルトニウム238の沈着量は、事故前のプルトニウム238の沈着量の最大値の1.4倍程度でした。なお、検出されたプルトニウムが原子力発電所事故由来のものかどうかを判断するために、プルトニウム238とプルトニウム239+240の沈着量の比率を、1999~2009年度までの11年間の全国で観測されたプルトニウム238とプルトニウム239+240の沈着量の比率と比較しています。その結果、東京電力福島第一原子力発電所の事故由来の可能性が高いと考えられる箇所は、マップ上において○で記載してあります。
ストロンチウム90については検出されたものの、東京電力福島第一原子力発電所の事故前の1999~2009年度の全国調査の観測値と比較したところ、いずれの調査箇所でも過去の大気圏内核実験の影響による範囲内にありました。また、多くの調査箇所におけるストロンチウム90の沈着量は、セシウム137の沈着量の1,000分の1程度であることが確認されましたが、ごくまれにストロンチウム90の沈着量がセシウム137の沈着量の10分の1程度まで変動している場合があることが確認されています。

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2021年3月31日

ページ先頭へ