Q&A(平成30年度版、HTML形式)

第9章 事故からの回復に向けた取組

QA9-6 除染した後でも、森林などに付着している放射性セシウムなどが流れてきて、生活環境を再汚染することはないのですか。

A
  • ①調査の結果、森林から生活圏等に飛散する大気中の浮遊じんに含まれる放射性セシウムの量は、空間線量率に影響を与えるような量ではないことが明らかになっています。
  • ②また、降雨による放射性セシウムを含む土壌等の森林からの流出は、生活圏の空間線量率に明確な影響を与えるものではないことも明らかになっています。
  • ③さらに、流域から河川への放射性セシウムの年間流出率は、流域の土壌への沈着量の0.02~0.3%程度と見積もられ、流域の放射性物質濃度の変動への寄与は限られています。
  • ④このように、一般的には土壌等の森林からの流出による生活圏の空間線量率への影響は限定的ですが、土壌被覆率が低く、勾配が急でかつ汚染度の高い森林からの土壌等の流出による再汚染があった場合には、対策を実施します。

①第16回環境回復検討会「森林における放射性物質対策の方向性について」、②福島の森林・林業の再生のための関係省庁プロジェクトチーム「参考資料 森林の放射性物質に関する知見」、③福島の森林・林業の再生のための関係省庁プロジェクトチーム「福島の森林・林業の再生に向けた総合的な取組」より作成

出典の公開日:①平成27年12月21日 ②③平成28年3月9日

本資料への収録日:平成29年3月31日

ページ先頭へ