Q&A(平成30年度版、HTML形式)

第7章 環境モニタリング

QA7-10 東京電力福島第一原子力発電所事故が発生した時、水道水中の放射性物質を低減するために、どのような対策がとられたのですか。

A
  • ①東京電力福島第一原子力発電所事故では、放出された主な放射性物質は放射性セシウムと放射性ヨウ素であり、これらの物質が降雨により河川に流れ込み、水道水の原水として取水されたり、浄水場内に降下したりしました。
  • ②浄水場では水道水中の放射性物質を低減するため、取水量の抑制、浄水施設の覆蓋、粉末活性炭の投入など様々な対策を行いました。
  • ③放射性セシウムは一般的な浄水処理工程(凝集沈殿、ろ過)や活性炭吸着で除去することができました。
  • ④放射性ヨウ素は活性炭吸着で一部が除去できますが、セシウムと比べると除去率が低いため、事故の際には浄水処理工程で除去しきれなかった放射性ヨウ素が水道水から検出されることがありました。
  • ⑤福島県が実施している福島県内の水道水モニタリング検査においては、放射性セシウム及び放射性ヨウ素は平成23年5月5日以降検出されていません。

①厚生労働省「水道水における放射性物質対策中間取りまとめ」、②福島復興ステーション「これまでの水道水放射性物質検査の結果」より作成

出典の公開日:①平成23年6月21日、②平成30年6月21日

本資料への収録日:平成29年3月31日

改訂日:平成31年3月31日

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