PRTR用語解説
【生殖発生毒性】
雌雄の生殖及び発生機能に対する有害作用のことで、不妊や流産など出生力に影響を及ぼす性質などが含まれる。EUでは、受胎能力を害する恐れがある(R60)、胎児に有害である恐れがある(R61)、胎児に有害であるリスクの可能性(R63)、母乳で育てられた乳児に有害である恐れがある(R64)に分類されており、次のようなカテゴリー分けがなされている。
カテゴリー1
ヒトの受胎能力を害することが知られている物質。その物質へのヒトの暴露と受胎能力障害との間の因果関係を確立するのに十分な証拠がある。ヒトの発生に対する毒性を呈することが知られている物質。その物質へのヒトの暴露とそれに続く子孫の発生に対する毒性影響との間の因果関係を確立するのに十分な証拠がある。
カテゴリー2
あたかもヒトの受胎能力を害するとみなされるべき物質。その物質へのヒトの暴露は、受胎能力を害する恐れがあるという強い推定を与えるための十分な証拠がある。あたかもヒトに対して発生毒性を引き起こすとみなされるべき物質。その物質へのヒトの暴露は、発生毒性を起こす恐れがあるという強い推定を与えるための十分な証拠がある。
カテゴリー3
ヒトの受胎能力に対する懸念を引き起こす物質。発生毒性影響が想定されるためヒトに対する懸念を引き起こす物質。