PRTR用語解説
【作業環境許容濃度(ACGIH)】
ACGIH では、作業環境許容濃度をTLV (Threshold Limit Value )と呼んでいる。TLV は、ほとんどすべての作業者が毎日繰り返し暴露しても、有害な健康影響が現れないと考えられる化学物質の気中濃度である。TLV は、産業界の経験、ヒトや動物による試験・研究などの利用可能な情報に基づいている。これら情報の量と質は物質によって異なるため、TLV の精度にも幅がある。TLV は、安全濃度と危険濃度の間のはっきりした線ではないし、毒性の相対的な指標でもない。
TLV には次の3 つのカテゴリーがある。
*TLV-TWA (Time-Weighted Average)
1日 8時間、1 週40 時間の時間荷重平均濃度
*TLV-STEL (Short-Term Exposure Limit)
たとえ8 時間TWA がTLV-TWA 内にあっても、1日の作業のどの時間においても、超えてはならない15 分間TWA として定義される。当該物質に急性毒性が認められる場合、TLV-TWA を補足するために設定されるものであり、独立して設定されるものではない。
*TLV-C (Ceiling)
作業暴露のいかなる場合においても超えてはならない濃度