PRTR用語解説 |
【感作性分類(日本産業衛生学会)】 |
感作性物質を、反応の場としての気道と皮膚に分けて基準を設け、 人間に対して明らかに感作性がある物質(第1 群) 人間に対して恐らく感作性があると考えられる物質(第2 群) に分類する。第1 群および第2 群の分類の基準は以下の通りである。 気道感作性物質 第1群 ①暴露状況、呼吸器症状、特異抗体およびアレルギー素因との関連性を明確に示した疫学的研究があるとともに、 ②呼吸器症状の有症者としての下記の条件のいずれかを満たす症例研究が、異なる研究機関から報告されていること。 1 . 暴露と呼吸器症状との間に関連性があると同時に、同物質に対する特異抗体が検出されるか、皮内試験が陽性反応を示すこと。 2 . 暴露と呼吸器症状との間に関連性があると同時に、特異的吸入誘発試験で陽性反応を呈すること。ただし、それが非アレルギー反応でないことを間接的にでも支持する証拠があること。 第2 群 上記に準ずるものであるが、疫学的研究では、必ずしも明確にされていない物質 皮膚感作性物質 第1 群 ①暴露状況、接触皮膚炎症状およびパッチテスト(皮膚貼付試験)との関連性を明確に示した疫 学的研究があり、かつ、 ②皮膚炎症状とパッチテストとの関係を検討した症例研究が異なる研究機関から報告されてい ること。実施されたパッチテストは、対照を設けた適切な方法のものであること。 第2 群 上記に準ずるものであるが、疫学的研究では、必ずしも明確にされていない物質 |