用語解説

●  有害性

  化学物質のもつ物性(融点や分解性)とともに固有の性質の一つで、有害さを示す度合い。化学物費の有害性は、症状が現れるまでの時間によって急性毒性と慢性毒性にわけられ、また症状の種類として発がん性や催奇形性などがある。多くの有害性は、動物実験で得られた結果を人に当てはめるため、不確実性を伴う。
  • 急性毒性とは、化学物質に暴露してからだいたい数日以内に発症または死に至る毒性をさす。
  • 慢性毒性とは、化学物質に長期間暴露したとき数カ月以上してから発症または死に至る毒性をさす。発がん性や催奇形性も慢性毒性の一つ。急性毒性に比べ低濃度で現れる。
  • 発がん性は、化学物質を実験動物に暴露して腫瘍や前がん細胞の有無を調べ、ランクづけされている。
  • 催奇形性は、次世代への影響の有無が調べられている。