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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

長浜大臣記者会見録(平成24年12月25日(火)10:45〜11:08  於:環境省22階第1会議室)


1.発言要旨

 事実上というか、最後の会見になると思います。この3か月間、記者の皆様方には、様々御取材をいただきましてどうもありがとうございました。
 環境省の職員あるいは出先の福島環境再生事務所等々含めて、多くの職員が本当に日夜問わず職務に精励をされている姿も、入ってよく実態を理解をさせていただきました。一番最初に就任をしたときにも申し上げましたように、去年の3月11日以降、放射能汚染対策という問題を含めて、従来私が存じ上げていた環境行政とは大分変わった状況の中で大臣に就任をして、本当に幅広く仕事をする上で、環境省の職員には支えていただいたことを改めて感謝を申し上げたいというふうに思います。政権交代後も、政治主導の部分は別にして、なにも変わることなく職務に精励される環境省の皆様方の姿は、私は想像に難くないものですから、粛々と、どの党になっても、復興、再生なくして日本の将来はないという状況の中での仕事をやっていただけるというふうに思っております。
 本当に、短い間でございましたけれども、福島の直轄地域といったらいいのでしょうか、11市町村あるいは双葉郡でいえば8町村のみならず、福島市あるいはいわき市、数々、現場主義というふうに申し上げましたので、現場に入らせていただいて、首長さん、あるいは議長さん、あるいは仮設住宅の住民の皆様方とも意見交換をさせていただきながら、なんとか早く復興作業ができるように、私どもの所掌している部分でいえば、除染と廃棄物の処理ということで、仕事をしていかなければならないということを痛感をし、特に除染推進パッケージ等々発表しながら、福島の皆様方におかれましては、安心ができる体制をつくっていこうと努力はさせていただきました。
 もちろん岩手県あるいは宮城県も訪問して、災害廃棄物の処理という意味からすれば、宮古の市長にも御説明をいただきましたけれども、現場に入りまして、災害廃棄物の処理も進めないことには社会資本の整備ができませんから、この分野においても、福島だけではなくて、岩手、宮城の皆様方の復興のためにも、環境省としてやるべき仕事をやっていくということを整理をさせていただきました。特に、宮古に入った時には、陸中海岸国立公園を訪問し、これが三陸復興国立公園となっていくはずでありますので、復興の道の延長線上の中においての観光とか、いわゆる産業化あるいは地域振興、こういったものに関しても実際触れることができたわけであります。
 国際会議も、御承知のようにCOP11・生物多様性条約に関する国際会議、あるいはCOP18・気候変動枠組条約に関する会議に出て、様々に日本の置かれている状況についても、記者の方がどう受け取られたかは別にして、私としてはこの分野に関しては、自分なりの考え方があったわけでありますので、それをそれぞれ説明させていただいたつもりでございます。それから、原子力安全に関する福島閣僚会議も、選挙期間中にございました。ですから、この3本の国際会議においても、思っていることを述べることができたというふうに思っております。
 それから、陛下それから皇后陛下と御一緒した沖縄・海づくり大会。このときには、西表石垣国立公園。ですから国立公園は2か所しか行けていないと思うのですが、さきほど言った陸中海岸と、西表石垣でありますが、これは珊瑚礁の破壊状況をなんとか食い止めなければいけない。これは地球温暖化が影響しているか、あるいはまた生物多様性の中における問題点なのか、様々指摘される部分はありますけれども、オニヒトデの姿を見ることはできませんでしたけれども、西表石垣国立公園も行けました。国立公園の問題も国際会議でも予定をされているわけでありますので、環境という概念の中における生物あるいは地球温暖化、こういった観点からも、昔でいう、開発から自然環境をいかに守るかという、そういう観点以外の問題についても国立公園の問題は考えていく点がいくつもあるのではないかなというふうに思っております。
 それから国会。国会においては、なかなか正常化が難しい部分もありましたけれども、衆議院では本会議での代表質問、総理の施政方針の本会議だったと思いますが、環境大臣に対する質疑もありました。それから予算委員会。これも、環境大臣に対する質疑がありましたので、本会議、予算委員会では答弁もできました。もちろん環境委員会、大臣所信に対する質疑、これも衆議院では開かれました。参議院でも、総理大臣の所信に対する質疑の中で環境大臣指名がありましたので、これも御答弁を申し上げたというふうに思っております。参議院の場合は、御承知のように予算委員会あるいは環境委員会は開かれる状況にありませんでしたけれども、本会議の中においては、答弁をすることができたというふうに思います。
 改めてこの3か月を、この最後の会見に当たって、今、振り返らせていただいたわけでありますけれども、大変密度の濃い3か月であったというふうに思います。もちろん、3か月を想定をして大臣をしているわけではありませんので、まだまだやらなければならないこと等があると当然のごとく思っておりますので、その分野に関しましては、どなたが環境大臣あるいは、いわゆる原発大臣になられるか分かりませんが、その方についても、これは党派を超えての問題というのがこの分野はほとんどでありますので、素直に、問題点を、私自身が考えていることは引継ぎをしたいというふうに思っております。
 本当にありがとうございました。以上でございます。

2.質疑応答

(問)幹事社・日経の吉野です。よろしくお願いします。
今、御感想と言うか、振り返られていただいたのですけれども、最後におっしゃった、やらなければならないことがまだある。党派を超えてというところについて、いくつかお考えがあると思いますので、まず優先的にこれだけは引継ぎをきちんとやりたいという分野、具体的になるべく教えていただければと思います。よろしくお願いします。
(答)具体的には、前大臣から引継ぎをしてもらった意味ですね。現地現場に寄り添って地域の声を聞くと、これが環境といったらいいのか原発後の対応を担当する大臣といったらいいのか、そういった中において、前も申し上げたかもしれませんが、霞ヶ関の大臣室でレクチャーを受けながら判断することと、自分が現地に入って生の声を聞くということは、微妙に違う部分がありますものですから、やはりどなたがされるのかわかりませんが、私のように、現地現場主義の方がなられるのか、あるいは、そうではない方か、そのタイプにもよるでしょうけど、やはり、環境行政というのは地域の声を聞くということが大前提だと思いますので、ここに徹していただきたいと。あと、国際会議のことは、何回か前の会見でも申し上げましたが、環境大臣としての任期がどのくらいあるのかはわかりませんけれども、その会議に行って物事を解決できる訳ではありませんので、それぞれの分野の中において、その国々のその分野に精通した方が大臣になられてますから、やはり、その中で、例えばCOPにしろ、もう2回目だとか3回目だとかそういう大臣の方々の当然のことながら発言力はありますので、やはりできるだけ、重要な国際会議には御自身が出られて発言をしていくことだと思います。長らく環境を担当された方が日本でも環境大臣になられるのか、そうではないのか、いろいろなケースはあると思いますので、国際会議においては、日本でもそうですけど、その業界で顔が売れている人が発言力がありますものですから、そういう部分でしょうか。

(問)共同通信社の渡邉です。よろしくお願いいたします。
退任会見で恐縮ではありますけれども、先日がれきの交付金のことを報道させていただきまして、10月19日の会見でも、北海道の組合のことで質問がでたかと思うのですけれども、がれきの処理を前提に、廃棄物処理施設の整備費として交付金が全国の14団体に、結果的に受け入れには至らなかったものですけれども、約336億円交付決定がされていたということがありまして、その時の会見ですと、大臣は検討していただいたということで協力というか、善意に解釈してよいのではという旨の御発言をされていました。
全容が分かりましたので改めてお尋ねしたいと思います。また、神奈川県の4団体については、協力しないということは県の方には伝わっていたのですけれども、それも同様に扱って、決定がされていた。これは事務方ですと、適切ではなかったというお考えで、返還を求めるという動きになりそうなのですけれども、この辺のお考えについてお願いします。
(答)私も、あなたが書かれたのかどうか分かりませんけれども、その記事が気になりましたので、事務方にも確認をしました。平成24年12月25日現在で、復旧復興予算により交付されたのは、83団体というふうに私は説明を受けました。その83のうち、いわゆる被災地の中でこの事業をやってくださいというところが、メインでありますから、その団体が63団体、そして被災地外で広域処理をお願いするという部分、まさに御取材された部分でありますが、83から63を引く20団体ということになっております。その問題となった神奈川の4団体に関しましては、基本的には、当時環境省が、都道府県、県単位と交渉する中において、話をしていたときに県のほうとしては、御承知のように神奈川県の場合は黒岩知事が大変積極的に受け入れておられたという状況の中で、市町村がどうなっているかというところとの認識の齟齬があったということで、確かにおっしゃられるとおり、神奈川の4団体というのは、受け入れるという状況になかったので、復旧復興予算の中から活用するということは私も不適切ではないかなというふうに思っております。そこで、御質問があった件ですが、まさに今の被災地以外の20団体の対応であったと思いますが、この4団体を除くと16団体。16団体のうちの6団体、これは北九州などでありますが、実際問題として受け入れているというところ。あとは、前回の質問にあった10団体、16引く6は10ですが、この10団体は、当然のことながら広域処理を受け入れるという状況の中で、話をしているうちに、もう基本的に締めた段階で当該自治体は受け入れる状況であったけれども、受け入れを締め切ったという中において、広域処理を受け入れるという状態であった諸般の事情の中において、今回は受け入れをしないということを環境省とも話をして決めさせていただいたということであるから、この間の御質問の時に善意でというふうにお話をした、こういう分類になるというふうに、先程、事務方にこれどうなっているのと質問をして、得た答えであります。

(問)共同通信の太田です。中間貯蔵施設の問題について伺っておきたいのですが、この3か月で現地調査の受入れについては県から表明してもらえたということだと思うのですけれども、今現在の交渉の状況についてと、今後どう進めていくべきかという点についての大臣のお考えと、福島の除染や廃棄物処理を中間貯蔵施設という形をとって進めていくこと自体について、民主党政権が事故後に、管首相がまず中間貯蔵ということを提示されて、30年以内に県外で最終処分するという方針も、その後民主党政権が提示してきたわけですけれど、この考え方自体を今後も新政権でも採って進めていくべきなのかどうかという点についてお願いします。
(答)今の後ろのほうの問いに関しては、まさに新政権、新大臣に御質問をいただいて、この発災後の対応、あの状況の中での対応がどうだったのかということで、新政権の中で御判断をしていただければと思いますが、一問目に関しては、まさに先ほど申し上げました、新大臣への引継事項の中での最重要課題であるところの、地域の声を聞いてくれという状況で、私も先ほど申し上げました、福島に入らせていただいたときは、やはりこの問題に対する各自治体との、自治体というよりは首長さんですよね、そこを代表しているという意味においては、その方々の悩み、仮置場の問題等々を含めて、中間貯蔵にいく前の仮置場すらつくれないという状況もありましたから、そこで本音の話がやっとできるようになりましたから、そういう意味からすれば、確かにこの3か月は無駄ではなかったのだけれど、ただ、私が就任した時と同じような状況で、せっかく話が色々できるようになったのに代わるのか、という状況になってしまいますけれども、それはそれぞれ、新大臣の責任でもありませんし、しょうがないことでありますけれども、私の場合はそれをカバーすべく、本当に本音で語り合えた部分によって、大変、それぞれの自治体も違う事情を抱えていながら、最後は福島県の担当者、これは知事だけではないです、いろいろこの問題に縁の下の力持ちになってやっておられた方々がいますから、その方々とお話をしながら、なんとか迅速かつ丁寧に時間をかけてという、この問題をクリアしていくために御尽力いただいた方々の一つの結果として、とりあえず中間貯蔵施設の調査に入らせていただくという段階までたどり着いたということであります。本当に、切ない問題でもありますし、論理的には分かる、頭では分かるけれども、実際問題として、情として、あるいは納得、腑に落ちるのか、落ちないのかという状況で、ぎりぎりまで皆で悩みながらやってきたことでもありますし、場所によっては、そこの首長を信任できないというような状況にまでなっている地域もありますので、それにおいては大変苦労しましたけれども、少なくとも、前大臣からこの問題をなんとしても、早くとは言えないですね、丁寧に時間をかけてという言い方がありますから、それなりに詰めるところは詰められたのではないかなというふうに思います。ただ、おっしゃられた通り、2問目の質問にも関係しますけれども、今の中間貯蔵の問題でありますけれども、指定廃棄物の最終処分場等の問題も含めて、新政権がどういうお考えをとられるかは分かりませんが、私から申し上げられることは、とにかく現場の意見を聞きながら、現場というのは、はっきり申し上げて、ある種の方向性を持った住民運動をされている方が現場の意見の全てではありませんので。市役所、町役場の職員の方々、あるいは地域の目があるのでなかなか発言はしにくいけれども実はこういう考え方を持っているのですよとか、ここが環境問題の特徴的なところです。前にも申し上げましたけれども、水俣のケースもそうでありますし、声なき声をどう聞くかということも大事な点ではないかなというふうに思います。

(問)千葉日報社伊澤です。先ほど、冒頭に3か月を振り返っていただきましたけれども、大臣は野田政権の中で官房副長官を務めていらっしゃいましたので、野田政権の1年4か月について振り返っていただきたいと思います。
(答)それはちょっと別の機会にしましょう。これは環境大臣としてのコメントでありますので、3か月間、環境大臣としてしっかり仕事をやるようにというのが、まさに青天の霹靂でこうなったので、とにかく一生懸命やったということだけでございまして、野田政権全体はまた別の機会に。千葉に行ったときにでもコメントしたいと思います。
ありがとうございました。

(以上)

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