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環境省大臣記者会見・談話等>政務三役会議後記者ブリーフ要旨

大臣記者会見・談話等

政務三役会議及び環境省緊急対策本部会議後記者ブリーフ会見録(平成23年4月21日(木))


1.発言要旨

(政務官)大変お疲れ様でございます。今、三役で会議をさせていただきました。当面のスケジュールや、各部局の動きなどにつきまして確認をさせていただき、打合せをさせていただいたところでございます。
 まず、副大臣から、冒頭御発言がございます。お願いします。
(副大臣)御承知のとおりというか、官房長官からも発表があったと思います。22日午前零時、明日の午前零時ということになりますけれども、20キロメートル圏内について、警戒区域として設定されるということであります。それについて、多くの避難者の方が大変に関心を持ってきた、要望も多かった、一時立入りについての、政府としての基本的な考え方がまとめられたということであります。
 これに関連して、これもまた被災者の方から要望等が出ておりました、ペットの連れ出しについてであります。ペット連れ出しをする、スクリーニング等の態勢についてどうするかという調整が行われているところであります。まだ、最終的にどういう形にするかということが固まってはいませんけれども、基本的には、調整をさせていただいて、避難をされている方の要望に応えるという方向でおります。動物愛護団体や日本獣医師会等と連携をしつつ、原子力被災者生活支援チームから相談が出ておりますので、環境省として、連携をして、応じてまいるということであります。以上です。
(政務官)ありがとうございます。あと、私のほうから1点。今年に入りましてから、今後の環境教育・普及啓発の在り方を考える検討チームという勉強会を、外部の有識者も含めてやってきたわけでありますが、今回の震災のこともあって、しばらく休止をしておりましたけれども、そろそろ再開をしたいと。自分としても、この環境教育というのは思い入れがあるものですから、これをスタートさせたいと思っているところでございます。明日の午後6時からスタートをいたしまして、外部有識者の方からの発表をお聞きをするという会にしたいと思っております。概要につきましては、終わるのが午後8時で遅いものですから、来週で機会をみつけて、またブリーフィングさせていただければありがたいと思っております。
 あと、もう1枚、御手元に資料いってますか。ペーパー少なくさせていただいておりますので、新規の案件のみ掲載したものをお配りさせていただいております。こちらに記載のとおりでございまして。
 こちら側からは以上でございます。皆様のほうからどうぞ。

2.質疑応答

(問)ペットの連れ出しなのですけれども、時期的な目途とか、態勢的な現時点でのイメージとかはあるのでしょうか。
(副大臣)今、調整をしているところでありまして、ただ、できるだけ早くというふうには思っていますけれども。まず、被災者の方の一時立入りをしていただいて。同時になるのか、ちょっと後になるのか、いずれにせよ、順調に進むように調整をしていきたいというふうに思っています。ただ、ペットの命に関わることでもありますので、早目にやりたいというふうに思っています。

(問)一時帰宅されて帰る時に一緒に。
(副大臣)一時帰宅が、一家族一人ということになっていますし、一緒に乗せるとか、そういう形にはならないと思いますけれども、ちょっとその辺が、まだ最終調整がついていないということです。ただ、方針としては、きちんと応えていくと、御要請に応えていくということだけです。
(大臣)スクリーニングは30キロでやるわけ。
(副大臣)スクリーニングは20キロのところのあと、30キロに入る前です。
(政務官)大臣が副大臣に質問していただきました。
(副大臣)だいたいその辺り。20キロから30キロの間のどこかの地点です。

(問)ペットの連れ出しというのは、基本的に首輪がついてつながれているのを、きちっと外して、それで救出してくるという、そういうイメージですかね。
(政務官)今、詳細につきまして、スクリーニングのことなども含めて、あるいは段取りをどうするかということについて、関係者間で今、調整をしておりまして、早く、とにかく私ども、動物愛護という観点から、実現をしたいということで調整をしております。具体的なことにつきましては、議論の途中で途中経過を報告して、かえって無用の混乱を、皆様方に、御迷惑をおかけしてはいけないと思っておりますので、きちっと、様々な観点から、やり方などを精査をさせていただいて、形にできたら、しっかりと皆様方に御報告を、速やかにさせていただきたいなというふうに思ってございます。
(問)これはやはり、いろいろなやり方が考えられると思うのですけれども、例えば、実際のところ、飼い主じゃないと、行っても吠えられたりして来ないとか、いろいろ考えられるので、そういうことも含めて全体を考えている、それがいつになるか、今のところはっきりしないけれども、検討に入っているという意味合いでよろしいでしょうか。
(政務官)副大臣が申し上げたとおり、なるべく早く実現をするべく頑張っていきたいなというふうに思っております。

(問)関連なのですが、連れ出した後の、避難所に入れてもらえる、乃至は動物病院に一時的に預ける、近所のですね、そういうのって態勢ってどうなっているのですか。
(政務官)今、何回も、大臣、副大臣、そして私も、現地に調査に入った時に、損壊家屋等のがれきだけではなくて、ペットの避難所での、一緒に生活をするなどの実情の状況の把握を始め、課題、あるいは地元の獣医師会さんを始めとする各種団体の皆様方の大変に頭が下がる御努力の上で、一緒にペットと生活を送ることによって、例えば、癒しをいただいたり、本当に、その現状把握をしてきた、あるいは一緒になって、環境省としても適切な助言もさせていただきながら行ってきたところでありますけれども、それらも踏まえた上で、当然、今後議論がなされていくというふうに思っております。

(問)昨日の中環審、非常に良い試みだったと思いますけれども、改めてその受け止め、いろいろな、様々な意見が出たと思いますが、その受け止めと、特に放射性廃棄物の問題に環境省がどう関与していくんだというところを、どのように今の段階で考えているのか、改めてお伺いしたいのですが。
(政務官)普通、中環審というのは、だいたい年に1回総会をやるということなのだそうでございますけれども、大臣のリーダーシップ、そして会長さん、先生のリーダーシップでもって開催をさせていただいたということは、こういう、今、災害対策の真っ最中ではございますけれども、大変有意義だったというふうに、まず1点思いました。それと同時に、各先生方、やはり環境という視点、大変造詣の深い中で知見を御披瀝をいただきましたけれども、環境省に対する期待、あるいは皆様方が、いわゆる人と自然との共生なり、あるいは様々な環境省が今まで取り組んできたことを活かして今後の震災復興に当たってほしいという期待、あと、今おっしゃった、福島県の特定のケースにつきましても、御期待の声が強かったなと私は思いましたけれども。もし、大臣、副大臣、何か御所見がありましたら。
(大臣)いや、大丈夫です。
(政務官)とても有意義な会であったなというふうに思っております。

(問)放射能汚染物質の測定だとか、あるいは、処理の方は今いろいろと検討されているのは、もう一つのほうのブリーフィングで、よくお話お伺いしていますが、その辺は、取組というのは、改めて今の段階で。測定のほうとか併せて、その辺は、環境省として取り組んでいく、その判断というのがあるのかないのか。
(政務官)大変すみません。今の段階で、何か発表をさせていただくような形にはまだなっていないというのが正直なところでございまして。また、発表すべきタイミングになりました時には、しっかりとまた皆さんに御報告を速やかにさせていただきたいと、そんなふうに思っております。
(問)考える余地はあるのですか、そもそも。
(政務官)まず、発表できる形になった時に。すみませんが、その時にお話しさせていただきたいと思います。

(問)関連で大臣にお尋ねするのですが、意見がいろいろ、昨日、出されましたけれども、環境省がこう取り組むべきじゃないかとか、もっと係わりを深く持つべきじゃないかとか。
(大臣)中環審で?
(問)中環審で。あの中で、短期、長期で取り組むべきことって、いろいろ出たと思うのですが、今時点で、喫緊でやるべきことというか、は何だというふうに具体的に思われていますか。
(大臣)放射能?
(問)いえ、昨日出た中環審の意見の中で。
(大臣)まず、やはり放射線に関しては、水とか土壌とか、大変大切なことだと思います。それから、復興会議に向けていろいろな提言をされて、我々が復興会議に望む提言みたいなものも、これから申し上げることになるかと思いますけれども、その意見が、中環審でも出していただいたということもあります。緊急にということであれば、そういうことでしょうね。
(問)具体的にどのテーマについて喫緊だというふうに思われました。水とか土壌の問題ということですか。
(大臣)それは、喫緊の課題でしょう。自然エネルギーということも、復興と結びつけていきたいなというふうに思う。三陸地方というのは太陽光のポテンシャルが結構高いし、風力も高い。そういうことも提言はしていきたいなというふうには思います。
(問)復興会議に提言をするとしたら、目途としてはいつごろの見通しになるのでしょうか、環境省としては。
(事務方)これは昨日、鈴木会長預かりになりまして、鈴木会長が御自分でまとめてということで伺っていますから、ちょっとすみません、受け身になってます。受け身の状態です、今は。
(問)何かをまとめて提言にもっていくというような。今後のスケジュールは。
(事務方)こちらへ来られるという話は聞いています。環境省に、もう一度、昨日の議論を整理して参上したいという話は聞いています。
(問)そこから環境省としての対応をまとめ始めるというような。
(事務方)ちょっとすみません。それは、いただいてからということですから。それ以上のことはまだ分かりません。

(問)やはり昨日の中環審、私も聞かせていただいて、非常に、環境省に対する期待が大きいなと思ったのですけれど、特に、復興に当たって、自然との共生というスキームを入れてほしいというところに、とても何か期待の大きさを見たのですが、その時、大臣は確か、そのことだけではないのですけれど、復興会議に対して申入れをしていきたいというふうな前向きな発言をされていたかと思うのですが、最後にもう一度、繰り返しで申し訳ないのですが、復興の中に、そういう自然との共生とか、地産地消とか、これまでの環境省のやってこられた施策を活かしていくことに対する期待に対して、何かコメント、受け止めをもう一度いただければと思います。
(大臣)昨日のお話は、自然との共生とか様々出ましたので、そのことは復興会議の中でいろいろな時々に報告していこうと思います。当然、いろいろなところで言っていきたいと思います。

(問)提言ということに関連してなのですけれども、昨日の民主党の復興ビジョンチームで、ソフトバンクの孫社長が、私財を投じて自然エネルギー財団を作るということと、あと、東日本ソーラーベルト構想というものを発表されていましたけれども、これに関する感想といいますか、受け止めをお願いできればと思うのですけれども。
(大臣)10億円だったかね。僕もお金があったら、そういうの作りたいところだけれども。様々な外国の知見を集めて、100人くらいの方々といろいろなことを相談して、とても良いことだというふうに思います。それぞれ、デンマークも2050年にゼロにするという覚悟をされていますから、そういういろいろな人たちの、外国の人たちの知見みたいなものは、非常に参考になると思いますので、楽しみだと思います。

(以上)

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