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環境省大臣記者会見・談話等>副大臣・大臣政務官記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

横光副大臣・高山大臣政務官記者会見録(平成23年10月12日(水))


1.発言要旨

(副大臣)まず御報告ですが、私、昨日、水俣を訪問してまいりました。これは、野田内閣が誕生して、政務三役として、なるだけ早く御挨拶に行きたいという思いを持っておりましたし、そしてこれまでも2年間で3人も副大臣が訪問したということで、そういった政府の思い、救済に対して、そういったものはいささかも変わりはないのだということを御報告をしたいということが一つ。それからまた、現地で様々な生の声をお聞きしていきたいと、自分の肌で感じてみたい、そういった思いで訪問させていただきました。
 慰霊碑でまずお祈りを捧げまして、その後、被害者団体の方々や胎児性患者の方々と面会をいたしました。いろいろな御意見をいただきました。その後、水俣副市長さん、更には熊本県知事さんともお会いをいたしました。半日という限られた時間だったのですが、なるだけいろいろなことをお願いしてスケジュールを組んでいただきました。結果、非常に、改めて、この問題をできるだけ早く救済をしなければならない、そしてまた、福祉の充実や更には地域の活性化にも取り組んでいかなければならない、そういった思いを強くしたところでございます。またいずれ新潟にもできるだけ早く御挨拶に行きたいなと、このように考えております。
 以上でございます。
(政務官)あと、私のほうからは、今週の末の14日に小笠原の世界遺産登録の記念式典に環境省代表ということで出席をさせていただきます。本当に今まで、小笠原の、特に御地元の方々の努力で自然環境が保たれたということで、そういう感謝をお伝えしたいなというふうに考えております。
 以上でございます。

2.質疑応答

(問)昨日、水俣に行かれた際に、患者の方あるいは被害者団体からどういったお話があったか、要望も含めて教えていただけますか。
(副大臣)様々な意見があったのですが、まずやはり申請の期限の問題ですね。それについての意見。あるいはもやい直し、これをちゃんと実行してほしいというような意見等々がございました。
(問)申請の期限については、具体的にどういう要望というか。
(副大臣)もう申請を早く閉じて次の段階に進んでほしいという団体の声もあれば、申請はできるだけ長くやるべきだ、あるいはもう期限を設ける必要はないのではないかという御意見もございました。

(問)副大臣は昨日、県知事と会談された際に、水俣の問題と原発の問題は非常に構図が似通っているというお話があったと思うのですが、改めて。
(副大臣)その趣旨は、やはり環境汚染に対しては、予防防止、これが一番大事なのだなという思いでは構図が似ているのかなと、そういうことです。風評被害等も含めてです。

(問)特措法に基づく除染と廃棄物処理の基本方針が議論されて、報道では、新しく除染する範囲が広がったというような取り上げられ方もしているのですけれど、その点について政務官はどうお考えですか。
(政務官)ちょうど一昨日、基本方針を専門家の検討委員会の先生方にいろいろ検討していただいたという会をやらせていただきましたけれども、そもそも、どういう範囲をどうやって除染していくかというのは、この基本方針に書いてやっていく。そしてこの基本方針というのは11月に閣議決定されて正式に決まるという話ですので、今何かが決まっているということは、まずありません。いろいろ報道では確かにありますけれども、今何かが決まっているということはありません。

(問)水俣に行かれた時の被害者団体からの意見ですけれども、住んでいる地域による線引きがあるのではないかという問題、あと生まれた年代によっても線引きがなされるのではないかというようなことに対する不安の声はありましたでしょうか。
(副大臣)年代のことはなかったと思うのですが、地域のことはありました。指定されている地域以外でもやはり被害者はおるのだと、そういう御意見はございました。
(問)それについては、どのようにお答えになられたのですか。
(答)これは要するに、曝露の状況がもう分からない状況、これ以上調べてくれという意見なのですね。地域以外の人たちも全部もう一回調査してくれというのですけれども、これはなかなか難しいということを申し上げたのです。結局、それ以上調べてもほとんど効果がないという状況になっているわけですから。新たな曝露の件はですね。ですから、もうそこの、指定されている地域内での申請する人たちは、あたう限り救済されるべきであるということで今対応しているわけです。
(問)閣議決定の基本方針の中には、今後調査の手法を検討すると入っていると思いますけれども、進捗状況と、今後のこの調査について。
(事務方)手法はまだ検討中でございまして、具体的な見通しはまだついてございません。

(問)中間貯蔵施設についてお尋ねしますけれども、一部報道で、大臣が、今月末に発表するとされているロードマップの中身について、中間貯蔵施設に保管する期限については示すのが難しいというようなことを話したというふうに言われていますが、現段階でロードマップの中に何を盛り込む予定なのか、関心としては、もちろん入るもの、あるいは規模、それからもちろん保管期限、それから場所も含まれると思うのですが、どこまで示される予定なのでしょうか。
(政務官)これはやはり実際自分の家の近くに中間貯蔵施設ができる方であるとか、それからその市町村の方が、何年ぐらい、どういう量でどういうものが入るのかというのが分からないと実際お願いもできませんし、だからこの量についても、あるいはその中身とか、あるいは期限についても、もちろん、できる限り詳しくお示ししなければ、なかなかことは運ばないなというふうには思っております。10月末までに、実際どれだけの量になるかとか、どれだけの期限とか、これはちょっといろいろな要素を考えなければいけませんので、それは最後、ロードマップをお示しする時に、なるべく詳細なものをお示ししようとは思っていますが、現段階で何かここが確定しているというものがあるわけではありません。
(問)期限についても、では示す可能性はあるということですか。
(政務官)示せるのであれば、もちろん、中間貯蔵施設の近くの人が知りたい情報の中の一つに、当然その期間とか、そういうことも入ってくると思っています。

(以上)

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