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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

江田大臣記者会見録(平成23年7月12日(火))


1.発言要旨

 今日は午前8時から20分程度ですが、閣議と閣僚懇談会がございました。しかし、法務、環境両省とも、答弁書が一部あった程度で、特段御報告することはございません。

2.質疑応答

(問)先週金曜日に最高検の方から検察改革が発表されたのですが、それに対する大臣の受け止めをお願いします。
(答)これは、皆さん御承知のとおり、大阪で検察の事件がございましたが、その後、千葉元法務大臣を座長とする検察の在り方検討会議から3月の終わりに提言を出していただき、私の方から4月8日に法務大臣の一般的な指揮という形で検察の改革についての指針・指示を出しました。その中で、いろんな項目を挙げておりましたが、そのうちの一部分は3か月でこれをやってくださいというものもあって、中には6か月というものもあったり、いろいろでございました。その3か月でやってくださいというものについては、ちょうど3か月経ったわけでございますが、なかなかこういうものを取りまとめて実行するというのは大変だと思いますけれども、期間内にやっていただいたということで、迅速な取組をしていただいていると思っております。しかも上からのチェック、横からのチェックとか、あるいは専門委員会を立ち上げるとか、あるいは、特捜部という名前自体は残りますが、内部について独自事件にどんどんエネルギーを注いでいくということではなくて、経済事件、財政事件など、部を制御していくといった特捜部の改革もあるし、私はこれを特に全検察挙げての議論をした結果としてこういうまとめでやっていただいていると思っており、また、検察がこうした方向で自らの改革に取り組んでいってくれるものと思っておりまして、高く評価をしております。

(問)昨日、千葉県柏市の清掃工場から、7万ベクレルを超える焼却灰が出ましたけれども、これの受け止めと、現在出している当面の方針を何か変える御予定があるかをお願いします。
(答)これは環境省の方で、6月28日に東北、関東の16都県の市町村に対して、一般廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度の測定を要請をしておりました。その報告が返ってきたということではないのですが、柏市の焼却場で7万800ベクレルという放射性セシウムが検出されたので、個別に報告がございまして、これを皆さんに報告させていただいたということです。今後いろいろと焼却灰の測定結果は報告されると思いますので、これがまとまり次第報告をいたしますが、いずれにしても7万ベクレルを超える放射性セシウムが検出されたというのは重大なことだと思っております。環境省の方で、この処理の指針を出していますが、このレベルのものになると、これは一時保管をきっちりしておいていただかなければいけない。その後の処理の仕方については、これからの検討ということになりますが、しっかりとした処理をしていきたいと思っておりますし、同時にしっかり管理をして一時保管をしておいていただければ、そのこと自体が地域の住民の皆さんに被害を及ぼすというものではありませんし、また柏の焼却施設についても、焼却の途中で大気中に放射性物質が拡散したというような事実は確認されておりませんので、是非そこのところは安心をしていただきたいと思います。ただ、これは一般廃棄物の焼却ですから、御家庭などで出てくる一般廃棄物を集めて焼却したら、こういうことになっているということで、やはり放射性物質が相当飛散したという事実はこういうことからも確認できるということです。これもくどいようですが、福島第一原発の3月11日の被災以後の一週間程度でしょうか、その間に飛び散ったものがずっといろいろな気象条件の結果回ってきて、こういう地域に落下したものだと、恐らくそういうことだと思います。その後もずっとどこかで出続けて、なお放射性物質による汚染がずっと引き続き起こっているということではないと。あのときに飛び散ったものがこういう形で今確認されつつあるということだと思っておりまして、大変な事態ではございますが、冷静に受け止めながら処理をしていきたいと思っております。

(問)原発の再稼働について、昨日ようやく政府の統一見解が出てきましたけど、浜岡原発を止めたときに計画的に組んでいればこういう混乱もなかったと思うんですけど、一応見解が出たところで、大臣の御所見をお願いします。
(答)これは法務省、環境省どちらの所管でもなくて、やはり、それぞれの所管の処理に当たる人たちが議論をして昨日の取りまとめということになったので、途中、混乱・迷走といった印象を与えてしまったことは申し訳なかったと思いますが、定期点検、定期検査を終わった原発の再稼働について、一定の方向が出たということで良かったと思います。浜岡原発を止めた段階でそこまで十分に議論をして出せれば、それはそれに越したことはなかったと思いますが、これはこの間の揺らぎについてお詫びをしなければいけないものだと思います。

(問)先日、近藤副大臣が中国へ行かれた際に、トキの貸与について、少し話が出たようですが、それについて報告を受けているかということと、遺伝の多様性を保つために日本へ持っていきたいとことらしいのですけども、これに対する評価があればよろしくお願いします。
(答)申し訳ございません。これについて私は報告を受けておりません。おりませんが、中国からのトキの貸与というのは前からテーマにはなっていたので、近藤副大臣が行かれたときにそういう議論が前に進んだとすれば、それは歓迎することではないかと思います。元々日本固有のトキというのがもう絶滅しているわけですから、しかし、中国からのトキであっても日本でちゃんとふ化が現実化して自然の状態に戻すことができれば、これは大変うれしいことで、そのために中国のお力もお借りできれば大変いいことだとは思いますが、具体的に今の御指摘自体については知りません。

(問)今日の閣議で菅総理から、第三次補正についてしっかりやってほしいという発言があったというふうに別の大臣が会見でおっしゃっていたのですけれども、これについて江田大臣はどう考えていらっしゃいますかということと、また退陣時期がいろいろ言われていますが、その中で第三次補正に総理が意欲を示されているということについてどう考えていらっしゃるのでしょうか。
(答)閣議と閣議後の閣僚懇談会の状況については、これは、これを報告する立場の人が報告するのでなければ、いろいろな者がいろいろ言うとかえって混乱させてしまうので、特別私から申し上げない方がよろしいかと思います。閣僚懇談会の中でのことということではなくて、一般論で申し上げれば、昨日も自民党の皆さんから、第三次補正がいつになるのやら、あるいは来年度の予算編成がいつなのか、こんな状態ではとても心許ないなどと御指摘がなされたことがあります。しかし、第三次補正は菅内閣が手掛けるのか、あるいはそうじゃないのかということは別として、各省とも第二次補正自体が決定されて国会に出せるのが今週になりますかね。もうその後も懸案が溜まっていると思いますので、迅速に第三次補正の取りまとめをやっていこうということは必要なことで、今の菅内閣の閣僚メンバーがそれぞれの府省を預かっているわけですから、これは責任を持って迅速な取りまとめに動く必要があると思います。

(以上)

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