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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

松本大臣記者会見録(平成23年5月27日(金))


1.発言要旨

 おはようございます。発言が三つあります。
 本日の閣議において、特定非常災害法の政令改正について閣議決定いたしました。これによって、まず建築基準法の規制により最大2年3ヶ月と決められている応急仮設住宅の存続期間について、特例により、被災自治体の判断で延長できるようにしました。併せて、被災者などが民事調停の申立てをする場合の手数料を免除する特例を措置いたしました。
 2点目。本日5月27日から明日にかけて新燃岳の現地調査にまいります。これまで、1月29日から30日及び2月11日、12日の2回、両県に入って火山噴火に伴う被害状況、対応状況をつぶさに把握いたしました。新燃岳の爆発的噴火は、13回目となる3月1日以降見られませんが、依然、火山活動は存続をしております。いろいろな方々と会えるのを楽しみにしています。昨日で噴火から4ヶ月になるので行きたいなと思っていました。
 本日、閣議前に開催された第8回総合海洋政策本部会合において、以前より関係府省で検討してきた、我が国の海洋保護区の設定のあり方を報告し、了承をされました。海洋保護区の設定のあり方の明確化は、海洋基本計画に規定されていたものであり、今後、海洋保護区の設定と管理を適切に推進することにより、海洋生物多様性の保全と持続可能な利用が促進されることを期待をしております。
 以上です。

2.質疑応答

(問)福島原発事故の現状や、これまでの経緯をめぐって、東京電力や政府の説明が二転三転し、国民の間に混乱が広がっています。この件について大臣の受け止めをお願いします。
(答)政府の見解は二転三転していないでしょう。私、危機管理センターにいましたけれども、中断という話は聞いたことがないし、まずもう、そもそも誰がどう言ったのか、皆さん方はやはりしっかり記事の出所とか、そういったものをやはり見る必要がありますよ。私、ずっといたから知っているけれど、中断したなんて私は聞いていない。
 本当に、記事とかマスコミ報道するときに、どこから出て、中断したということを言ったのが誰なのか、そして誰がどこから入手した情報なのかというのを皆さん方がしっかりしないとだめですよ。

(問)昨日の政務三役会議の中で、そらプロジェクトの結果を受けて、被害者団体がぜんそく患者への医療費支給を求めている問題で、樋高政務官は、ちょっと医療費支給は難しい、困難だというような言い方をされていましたけれども、環境省としてその方針を固められているという理解でいいのでしょうか。
(答)昨日樋高政務官が言ったとおりです。
(問)それは、新たな救済制度を設けるのは難しいという御見解でよろしいですか。
(答)政務三役を昨日やりましたので、昨日三役会議で述べたとおりです。
(問)難しい理由について、もう一度大臣から教えていただけますか。
(答)昨日三役会議があったでしょう。記者会見があったでしょう。だからそれ以上のことはないですよ。
(問)今の段階で、その因果関係については、これまでの見解と変わっていないということでしょうか。
(答)昨日夕方、政務三役会議をやって、皆さんにお答えを樋高政務官がやった、そのとおりです。

(問)こちらの政令案に関連してなのですけれど、この延長というのは、これまでもやっていたことですよね。それをこの段階で決められたというのは。
(答)早くからこんなのは分かっている話でね。伊勢湾台風などは38年間仮設住宅がありましたから。だから、いろいろな要望があって、この時期というのも、早くもないし遅くもないしという感じで。安心感を与えるというか、少なくとも仮設は仮設だからね。私は阪神・淡路のときは、子供たちを仮設住宅から一日も早く出したいというモチベーションだけで頑張ってきたから。今は全くそういう状況にないし。

(問)野党側で不信任の動きが活発になっていて、民主党内の一部でもそれに同調するかのような動きもあるのですけれども、これについてはどのようにお考えになっていますか。
(答)何も考えていません。
(問)今、不信任ということを考えること自体、それは適切ではないというお考えでしょうか。
(答)そういうことについて考えをいたしたことがまずありません。

(問)昨日、民主党の環境部門会議が、再生可能エネルギーに関する緊急提言をまとめて党政調に提出しましたけれども、その提言に対する受け止めをお願いしたいのですが。
(答)かなり意欲的な提言だったと思いますし、私ももう、この震災を受けて、再生可能エネルギー、省エネ、グリーンイノベーション、分散型等々はずっと環境省に指示して、トップランナーになろうよという話はしていますので、大変参考になると思います。
(問)緊急提言の中では、2030年に再生可能エネルギーの割合を4割にするというような目標値も入っているのですが、これは環境省としても支持できる数値目標でしょうか。
(答)参考にします、当然のことながら。

(以上)

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