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大臣記者会見・談話等

松本大臣記者会見録(平成23年5月20日(金))


1.発言要旨

 おはようございます。三つ発言がございます。
 本日、閣議前に、東北地方太平洋沖地震に関する第17回緊急災害対策本部会議が開催をされました。被災者の生活の平常化のために、向こう3か月程度の間に取り組むべきことを取りまとめた「東日本大震災に係る被災地における生活の平常化に向けた当面の取組方針」について、私からお諮りをし、決定をいただいたところであります。避難所の改善、居住、あるいはがれき処理、二次災害防止などあります。各省にこの方針に沿って取組をお願いをしたいと言いました。また、がれきにつきましては、国土交通省と連携をして、廃棄物の広域的な処分のために必要となる港湾や鉄道の利用を図っていく予定でもあります。詳しくは事務方にお問い合わせください。
 2点目、明日、5月21日に日中韓サミットに合わせて来日する周生賢中国環境保護部長と会談をする予定です。時間及び場所については、別途お知らせをいたします。
 3点目、明後日、22日に国連大学で開催をする「震災復興支援シンポジウム」に出席をいたします。シンポジウムでは、宮城県気仙沼でカキ養殖業を営むかたわら、豊かな海を取り戻すための植林活動「森は海の恋人」活動を続けている畠山重篤さんをお招きをし、森・里・海の連環、生物多様性、農林漁業の振興など、多様な観点から震災復興と地域の再生を議論をすることとしております。
 以上です。

2.質疑応答

(問)5月22日は国連生物多様性の日ということで、昨年秋のCOP10で日本が議長国を務めて、その議定書には先日署名がされ、というふうに、これから国内対策を着実に進めることになると思うのですが、改めて、生物多様性の日を迎えるに当たって、大臣としての生物多様性の政策の推進に向けたお考えをお願いします。
(答)COP10が終わって半年以上経つわけですけれども、一日も早く署名ということで、この間進めてきましたし、とりわけ議長国としての大きな責任がありますから、世界に先駆けて様々な取組をこれからしていかなければなりませんし、そういう意味では、3.11を契機として、明後日は、不屈の魂で東北の復興に向けて努力をするという意味での畠山さんの話を聞くのを私は楽しみにしております。それから、生物多様性に向けての示唆に富む話をしていただけると思うので楽しみにしております。

(問)今回発表された、この取組方針についてお聞きします。がれきの処理なのですけれども、国の直轄事業にしようというふうな話が仙谷副長官からありました。あれは突如として出てきた感があったのですけれども、実際のところは震災発生後、先立って副長官がテレビ番組で言うまでに、省内での、あるいは官邸との議論というのはあったのかどうかというのをお聞きしたいと思います。
(答)官邸での議論はないですけれども、仙谷さんとは私もう仲良しですから、しょっちゅういろいろな話をしている中で、そういう話はいろいろありました。
(問)番組で発表される前からあったと。
(答)それはもう1か月ぐらい前から。だから、いろいろな知恵を皆で出し合ってやろうということですので、いろいろなところで「龍ちゃん、直轄どうかな」とか、いろいろなそんな話はありました。
(問)実際のところ、直轄事業というのは、やるにしても非常に法律の壁とか。
(答)だから、そういうのもあるから、とにかく国交省とも連携をするという話も出てたし、あるいは環境省職員を地元に派遣をすると。いわゆる早く動かすということが重要なので、そういうことで国が直接お手伝いをするという意味ですね。基本的には市町村、あるいは県、協議会というところの話を聞いていきながら、我々はお手伝いをするところはどんどんするということです。
(問)そのお手伝いをするということが、イコール直轄というふうに理解してもよろしいでしょうか。
(答)厳密にいう法律用語の直轄はちょっと違うでしょうね。

(問)サミットで来日される環境保護部長とは、どういう話をされるのですか。
(答)様々。カンクンでは解振華さんと会い、今度は周生賢さんが来られる。表敬訪問ということなので、いろいろな話をしたいと思います。とりわけ震災のこととか気候変動のことになるでしょうね。

(問)最近閣内で、いわゆる電力関係で、発電と送電の分離の議論が閣僚で発言される方が多いのですけれども、大臣のお考えはいかがでしょうか。
(答)当然議論されるべきだと思います。いずれにしても、これからは再生可能エネルギー、節電、省エネ、イノベーション、いろいろなことをどんどんどんどんやっていくという中で、そういうことも議論されてくると思います。
 それと、今朝ちょっと思い出したのですけれども、防災の関係で、発災から10日間の間で自衛隊、警察、消防、そして海上保安庁が、実は2万7,000人の救援・救助をしているのですよね。これ、皆もうだれも書かないけれども、今朝思い出したのだけれども、結構すごいことなんだなと。世界の災害でも、これだけの期間でこれだけの方々の命に関わってきたというのはほとんどないんじゃないかな。もう世界に特筆すべき、私はマンパワーだったというふうに思いました。

(問)この8月までの取組方針なのですが、これは、例えば検証などは、恐らく、検証なのですけれども、恐らく行うと思いますが。検証ですね。例えば、どこまで実行できたかとかというのは、これは当然行うのですよね。
(答)検証というより、私は、もう3月の発災から、ずっとこのことは取り組んできていますので、検証というよりは、もうとにかく、支援チームというのができて2か月だけれども、実はその前から物資の搬送とか、さっきの自衛隊の問題とか、危機管理センターでやっていましたので、ずっとこれは引き続きやっていることで、とにかく避難している方々に寄り添うということで、よく支援チームも頑張ってくれて、ニーズがマッチングするようにということで、どんどんどんどんいろいろなことをやってきて。私が指示したのは6月、7月、8月の、昨日からもう夏日ということで、やはり三陸のほうは暑いのかなというふうに思って、だから暑さと、来月の中頃から多分梅雨になるから、去年みたいに集中豪雨もあるから、そういう意味では避難所の二次災害というか、避難所はとりわけそうだけれども、いろいろなところで急傾斜地とか、そういうところをちゃんと見ようよと。そして雨対策しようよと、暑さ対策しようよということをずっと言ってきて、そこには二次避難も含みますけれども、そういったことも促していくということで、とにかく私の仕事は避難所の改善というか、できれば避難所を解消していく作業をもうやっていきたいというふうに思います。
(問)8月になりますと、また新たにその先の例えば3か月、あるいは6か月といった期間を設けた形での、また別個のといいますか、さらなる取組方針というのは。
(答)基本的に言うと、8月過ぎたら様々、復興に向けた取組が議論されているだろうし、復興会議の結論も出て、仮設住宅も8月のお盆までということを言っていますから、そこでスムーズに移行できればいいですけれども、その時にどんな問題があるかというのは、その時々でずっとカバーしていきますから。

(以上)

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