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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

松本大臣記者会見録(平成23年5月13日(金))


1.発言要旨

 おはようございます。発言がございます。
 本日閣議において、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令が決定しました。内容は生態系に係る被害の防止を図るため、トカゲの仲間のアノリス属3種を特定外来生物として追加指定し、飼養、輸入等を原則禁止するものであります。
 それから、5月1日に水俣市で開催された水俣病犠牲者慰霊式に出席できなかったことを非常に残念に思っております。なるべく早く水俣を訪問し、慰霊を申し上げたく、今回、明日5月14日に水俣を訪問し、慰霊碑に献花するとともに、団体の方々からの生の声もお伺いをしたいと思っております。
 3点目、福島の県内の災害廃棄物については、5月2日に当面の取扱いについて公表をいたしました。これに関連して、災害廃棄物安全評価検討会を5月15日に開催することといたしましたのでお知らせをいたします。同検討会においては、今回実施した調査結果等をもとに、仮置場に集積されている災害廃棄物の基準や処理方法について、放射線モニタリングの結果等を踏まえて検討していただくこととしております。
 最後ですが、省エネ住宅の普及、経済の活性化を目的として実施している住宅エコポイントについて、制度の普及により当初の想定を大きく上回る活用が図られており、予定よりも早期に想定していた戸数の省エネ住宅が着工され、予算額に達する見込みです。このため、本年12月末までとしている対象工事の着工等の期限を、本年7月末までとする。なお、ポイントの申請や交換の期限については変更はありません。今回の変更については国土交通省、経済産業省と連携をして、消費者の方々に周知を図り、混乱が生じないよう取り組んでまいりたいと思います。
 以上です。

2.質疑応答

(問)幹事社から1問お願いします。福島第一原発事故の賠償に関する政府の支援案が決着しまして、東京電力の賠償責任に上限を設けない一方で、政府は公的資金を注入して支援するという枠組みかと思いますが、これによって原発事故の被害者の救済が進むとお考えでしょうか。大臣の御所見をお願いします。
(答)とりあえずの最初のスキームというふうに思っておりますし、私は、とにかくこれの一番の目的は、被災された方々に一刻も早くお金を届けなければならない。その一点にあると思っていますので、その点についてはいろいろ、いろいろな方面から国は、東電をバックアップするのではなくて、被災者に届くことをバックアップするということは必要だろうというふうに思っております。

(問)昨日、水俣病の原因企業のチッソ、役員人事の発表がありまして、長く政府との交渉の矢面に立ってこられました後藤会長が退任されるということですけれども、受け止めをお願いします。
(答)よく知っておられる方が社長になっておられるというふうに聞きましたし、役員の人事については、会社のことでありますので、ここでとやかく言うことはありませんけれども、いずれにしても特措法に基づく救済ということについては、引き続き努力をしていただきたいというふうに思っております。
(問)水俣を明日、御訪問されるということですけれども、どのような方々にお話を聞かれるのですか。
(答)よく知らないので、とにかくお参りをして、団体の方々、ほとんどおられるのかな。
(事務方)そうですね。こちらから呼びかけて、皆さんに来ていただく。
(答)余り大きくしないでくれと言いましたけれども、あのときの記事を見て、やはり私行きたかったし、2週間たちますけれども、予算委員会があって離れられなかったけれども、やはり受け止めている人たちは何で来なかったんだろうという思いが、予算ということが分かっていない人もおられるかもわかりませんから、とにかく早く行っていろいろな方々と会って、その前も団体の皆さんとは東京に来てくださって会いましたけれども、とにかく早く足を運んでお話をして、いろいろなところを回りたいなと思っています。九州新幹線も初めて乗りますので。3月12日に開通しましたけれども。

(問)クールビズなんですけれども、スーパークールビズと銘打って、環境省内で一層の軽装を促すということですけれども、大臣としてはどう臨まれようとお考えでしょうか。
(答)28℃を目安として、6月1日から取り組んでいくということで、環境省は環境省としての目安で発表されたと思いますけれども、とりあえずは節度ある服装ということもありますし、要は、形ではなくて、暮らし方とか、あるいは節電、省エネというのが一番の目的ですから、そこに着目をしていけば、自ずとそれぞれの皆さんが分かっていただけると思うし、環境省としてはやはり旗振り役をしなければなりませんから、そういう意味ではいろいろなことを環境省はやっていますよということを理解していただくというのが目的だと思います。
(問)それは他省庁のほうにも通知はされているんですか。
(答)他省庁にする。
(事務方)はい。お知らせをしております。
(答)お知らせしている。
(問)まだその理解を得ているという段階ではない。
(答)と思います。日程的にはまだちょっと。
(問)環境省のものとしてお知らせをする。
(答)はい。

(問)震災対応のために期限を区切って、大臣を3人増やす内閣法の改正案を政府としては提出を予定していると思うんですけれども、野党側はもう既に反対を表明しているようなところもありますが、その状況をどのように御覧なっていますか。
(答)どういう日程でどういうふうになるのかということは、私はちょっと承知をしておりません。今のところはね。
(問)3人増はやはり必要だと思われますか。
(答)1000年に1度と言われる大きな災害ですから、それに対応するという意味では必要なのかなと思いますけれども。

(問)今日、国家公務員の方の給与の削減の話があったかと思うんですけれども、その受け止めを伺いたいのと、先日、枝野長官が幹部人事の凍結の話もしていて、政治主導、官邸主導でもいわゆる公務員の待遇の話が続いていますけれども、このことについてどういうふうにお考えですか。
(答)給与の引き下げ等々はそれぞれのところでやっていただいておりますし、幹部職員の人事については、やはり継続性というのが一番大きいんだろうと。やはり私も思いますけれども、3月11日からずっとかかわってきましたけれども、やはり自分自身、抜けたら困るなと。自分自身もずっと続けていかなければ過去の経緯も分からないし、これからの対応も難しくなるという意味で、自分自身に振り返ってみても、やはり継続性が大事なんだろうなというふうには思います。

(問)放射性がれきの問題ですけれども、今回のこの安全評価検討委員会というのは公表でやられるんでしょうか。
(答)公表。
(問)公表されたりするんですか。
(答)モニタリングの結果は公表しますよね。
(事務方)今回の会合については、会合自体は非公表でございまして、後ろ撮りと、終わった後の事務方からの内容のブリーフィングはさせていただきます。
(答)9日から12日、昨日までにやったモニタリングは公表をします、結果を。
(問)議論の過程をやはり国民の皆さんに見ていただくということで、一つその不安を払拭するということにもなるかと思うんですけれども、公表するという御判断にはまだない。
(答)いや、まだそこのところは。
(問)非公開にすることを決めた理由というのは、どういった御判断で非公開にするんでしょうか。
(答)やはり専門的な知見がたくさんあられるし、私もずっと3月11日から東電、保安院、経産省、あるいは文部科学省等々のお話をずっと聞いておりましたけれども、やはり情報の共有と情報の一元化ということもあって、そういうところはやはり専門家あるいは学識経験者、そして様々な知見を持った人たちの議論は、やはり最終的に一元化をしていくという意味では、専門家のお話を議論していただいて、そしてまとめた形で公表するのが一番、ある意味では不安をあおらないやり方なのかなと思いますけれども。

(問)先日、総理が自然エネルギーと省エネルギーの基幹に加えていくということをおっしゃったんですけれども、それに関連して、経済産業省のほうから出ている法案で、全量買取制度なんですけれども、これが通れば自然エネルギーの導入に弾みがつくかと思うんですけれども、これは大臣から御覧になって、野党からも支持を受けていくと思われるかどうか。それからまた、今国会で通るかどうか。その見通しについてお願いします。
(答)自然エネルギーのことに関しては、この震災以来、私はいろいろな方々とお会いしますけれども、与野党を含めて、これは喫緊の課題だということは、いろいろな方々からお話を聞いています。それに絡めて、フィードインタリフも必要だろうということは、総理もお話をされていますし、そういう意味では、発災から環境省には自然エネルギー、再生可能エネルギーのトップランナーに、環境省はならなければなりませんから、様々、ポテンシャルを調べろとか、様々なことを言ってきておりますし、これからも私たちはこのことについて、大きな、逆に使命を持っているというふうに思っています。
(問)通過するかどうかについては、見通しについてはいかがでしょうか。
(答)通過していただきたいです。
(問)スーパークールビズですけれども、率先していかれる立場として、今回新しく入っているポロシャツとか、ジーンズとか、こういった姿で御公務なされる御予定なんですか。
(答)ポロシャツとか入った。
(事務方)入っています。
(答)ああそう。ポロシャツ大好きだけれどもね、これは、でも国会の中はだめなんでしょう。本会議場は。
(事務方)国会は上着を着ていただきます。
(答)いちいち着がえるのも面倒だしね、ポロシャツ好きだけど。着がえるときのほうがエネルギーが高かったりして。そこは臨機応変に。
(問)クールビズは既に発表されてきたわけですけれども、この時期にさらにスーパークールビズを発表される狙いというのは、どういったところにあるんでしょうか。
(答)要するに促すんですよ、とにかく節電と省エネを。そして、今からやるべきこととかたくさんあると思いますね、エアコンの機器の掃除とか、いろいろな準備作業というのも、いろいろ私も指示しましたし、パソコンをどういうふうにしたら節電できるかというのを、おとといテレビで日本マイクロソフトというところが言って、照明を落とすとか、あるいは立ち上げるときの電力が一番大きいから、むしろずっと1時間半ぐらいだったら繋いだままがいいとか、そういう知見がいろいろなところにあるので、それを全部集めろよという話をしたり、掃除機のかけ方とか、あらかじめ物を動かして5分ぐらい早めましょうとか、動かしながらするのはやめましょうとか、いろいろあるんですよ。

(以上)

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