本文へジャンプ
ここから本文
環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

松本大臣記者会見録(平成23年4月15日(金))


1.発言要旨

 一つ発言がございます。
 本日の閣議で、3月13日に公布した平成23年東北地方太平洋沖地震の激甚災害指定政令の一部を改正する政令を決定しました。これは、農林水産省において、農林漁業者等に向けての融資を「天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置法」に基づいて実施することを受け、激甚災害制度で貸付限度額の上乗せ及び償還期限の延長を行うものです。
 また、応急復旧を迅速に進めるための地方公共団体に対する財政援助や、被災者の方々の生活を支援するための社会保険料の減免、中小企業者に対する金融上の支援などを取りまとめた「東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律案」、仮称でありますが、の提出に取り組んでいく考えを固めました。今後、関係各方面と速やかに内容を調整し、現在検討中の補正予算と同時に国会に提出すべく、所要の手続を進めてまいりたいと思います。
 詳しくは、内閣府の防災総括担当にお尋ねください。
 以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、復興構想会議の初会合が開かれました。これについて感想をお願いします。
(答)それぞれがそれぞれの思いを述べられていました。それぞれの皆さん、思いが熱かったなというふうに思いましたし、ある意味では、様々な地域が様々多様性に飛んでいるという話が象徴的でありまして、そういう意味では構想会議ですから、いろいろなイメージというか、そういう考えを提供するという意味では、やはりそれぞれ地域の特性とか産業とか、伝統とか文化とかがありますから、そこと構想会議の考え方がマッチングしていくという構想会議であればいいなというふうに思いました。いずれにしても、復旧・復興に関しては、地域の皆さんの住民の合意形成が大事ですから、そこはやはり、そこに何かが提供できるという会議にしていきたいなと自分自身も思いました。

(問)復興税についての案がありました。これについてどう思われますか。
(答)それは、五百旗頭先生の一つのお考えだと思います。

(問)今日、閣議の前に、原発事故に関する対応本部が開かれたと思うのですが、そこで、被害者に対する仮払い方針が示されたと思うのですが、これについての受けとめをお願いします。
(答)仮払いですから、応急の措置ということはあろうと思いますけれども、やはりいろいろな意味で政府は何ができるのかということを、しっかり対応を、腹を決めていかないといけないなというふうに思いましたし、仮払いがずっとどれだけ続いていくのかということとか、1回やはり、東日本大震災にしても復興の問題にしても、やはり政府がどこで責任をとるのか。基本的には、現場のほうの世界では東電ですけれども、それと政府の関係とか、いろいろな意味で精査をしていかなければならない部分はあるのだろうなと思います。

(問)災害廃棄物の撤去なのですけれども、仙台市のように力がある自治体は、かなり撤去が進んでいるようですが、非常に弱い自治体はまだ進んでいない。格差が出始めています。これに対して、国はどのように調整に入りますでしょうか。
(答)環境省、農水省、国土交通省等々、いろいろなチャンネルを通じてがれきの処理に当たっていかなければならない。市町村と、仮に委託した県が一緒、乃至は、また協議会というのも立ち上げました。もう速やかに、どんどんどんどん、がれきの処理に向けて、私は昨日の夕方も環境省に督励をしましたけれども、「あらゆる方法を使って急ピッチでやるように」という指示をいたしました。そういう意味では、がれきがなくなるということは、ある意味では、がれきの先に何か光が見えるというふうに私は思います。自分自身、やはり今、一番私が心がけているのは、ゼロに戻すと、普通の生活に戻すというのを心がけていますので、そういう意味では、がれきの撤去はゼロに戻していくという作業だし、避難所のケアとか自宅におられる方たちのケアというのも、普通の生活に戻す最初のものだろうと。幾ら1カ月たっても、5週間たっても、そこのところは一番震災の対策の肝の部分だと思っていますので、そこだけは常々言っていますので。やはりそこからがれきが始まり、雇用が始まり、教育が始まり、いろいろな仮設も始まってくるのだろうというふうに思っていますので、同時並行でやっていますけれども、そこのところではしっかり言い続けていきたいと思います。

(問)関連ですけれども、もう1カ月たちましたが、このがれきの処理の進捗について、現状、どう認識されているかということと、今後、進める上での課題はどういう点だと思われますか。
(答)課題は、まだ宮城を除いた仮置き場だろうというふうに思いますし、福島につきましては20キロ圏内の扱いをどうするのかというのも、今、急いでやるようにという指示はやっております。それと、仮置き場から次の場所、中間処理とか最終処理とかということがありますけれども、そこもある意味では、もうスムーズにやれるところは、どんどんどんどんやっていっていい、そういう意味では、そんなところで格差などを言ったってしようがないので、やれるところはどんどんやっていく。そして、そこの手が余ったところはまた次のところに行くというくらいのことがあっていいと思います。だから、用意ドンでやるのではなくて、どんどんどんどんやれるところはやるんだぞという指示も昨日は出しましたし、どんどんどんどん進んでいったほうがいいというふうに思います。

(問)昨日の復興構想会議のメンバーの人選については、どのような感想をお持ちですか。
(答)それぞれ初めて会う方も多いので、メンバーについてはそれほど深く関わっていないのでよく分かりませんけれども、それぞれ良いお話もされました。
(問)自然環境とか生物多様性の関係の専門家の方はいらっしゃいますか。
(答)あまりおられないみたいですね。
(問)今後。
(答)コアメンバーですから、そしてバックアップメンバーもおられますし、そういう意味では構想会議だけではなくて、屋上屋を架してはいけませんけれども、いろいろな作業部会みたいなものもできてくると思いますので、そこのところでしっかり担保できるというふうに思っています。しかも、会議は官邸でやるのではなくて、これから東北でやるというくらいの気持ちがないとだめですね。東北でやるべきだと思います。

(以上)

▲Page Top