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大臣記者会見・談話等

松本大臣記者会見録(平成23年2月22日(火))


1.発言要旨

 おはようございます。発言が二つあります。
 栃木県那須町にある日光国立公園、那須平成の森を、国際生物多様性の日に当たる、本年5月22日より開園することとなりました。那須平成の森は、平成20年3月に、那須御用邸用地の一部を宮内庁から環境省に所管が移されたもので、天皇陛下御在位20年慶祝行事として、保全整備を進めてきたものであります。近年ほとんどの、人の立ち入ることがなかった那須平成の森には、多様な生物が息づく、豊かな自然が残されております。多くの人々が、是非お越しをいただいて、自然とのふれあいを深めていただきたいと思います。
 COP10とCOP16で築かれたアフリカ諸国との連携を維持するため、昨日、アフリカ各国の在京大使らを御招待をして、レセプションという形式で意見交換会を実施をいたしました。アフリカ側からは、東京に大使館を有する37カ国から、28カ国32名、うち、大使が22名でありますが、参加をされ、日本側からも、環境省をはじめ関係各省、JICA等からも参加をいたしました。私自身、COP17が南アフリカで開催されることも念頭に、アフリカとの関係をより密接にしていくために、連携の可能性について、多くの大使らと意見交換を行いました。また、二国間メカニズムやSATOYAMAイニシアティブなど、我が国の取組を紹介する資料をお渡しをして、本国への伝達を依頼をいたしました。会合を通じて、日本に対する期待の高さと責任の大きさを再度認識をいたしました。今後もあらゆる機会を通じて、アフリカ諸国との相互理解を進めることをやってまいりたいと思います。
 以上です。

2.質疑応答

(問)そろそろですね、鳥インフルエンザの関係で、そろそろ渡り鳥が戻りの季節になってきているのですけれども、新たな対策なり、お考えなりありましたら、よろしくお願いします。
(答)前も言いましたように、いろいろな知見をこれからもっと増やしていかなければならないし、とりわけ東アジアということで、これからも各国との連携を図っていきながら、情報の共有と知見を深めていくことが、これからの課題だろうというふうに思っております。

(問)アフリカとの会合ですけれども、日本に対する期待の高さというふうに今おっしゃいましたが、具体的にはどんな感じの期待があって、それから、それに対してどういうふうに今、これから応えていこうというふうにお考えでしょうか。
(答)技術的な支援であるとか、とりわけ南アフリカは、いろいろな意味でサポートしてくださいと、COP17に向けてサポートしてくださいという話がありました。技術とか資金とか様々な問題があると思います。それと、人材育成もあろうかと思います。

(問)昨日、山口県上関で、原発建設のための埋立工事が本格化したのですけれども、生物多様性保全という観点から、保全を求める声もあるのですけれども、これについてどう思われますでしょうか。
(答)今おっしゃったように、生物多様性に富んで、重要な自然環境を有しているということは、私どもも認識をしています。本事業の事業者である中国電力において、適切な環境配慮がなされるように、これからも注視をしてまいりたいというふうに思っております。

(問)内閣支持率が、各社の報道などで最近続落してまして、2割を切るような結果が出るようなところもありますが、閣僚の一人として御所見は。
(答)予算を目の前にしてこういう状況というのは憂慮はしておりますけれども、とにかく、一生懸命作った予算ですから、支持率も大事ですけれども、とにかく予算の成立に向けて、当面全力を挙げていくということに尽きます。

(問)鳥インフルエンザの関連なのですけれども、昨日、関東で初めて強毒が確認されまして、感染の広がりが続いていると思うのですが、環境省として、今改めてどういう呼びかけが、あるいは対応が、必要だというふうにお考えでしょうか。
(答)関東で初めての事例ということで、しかも食物連鎖の上のほうにいるハヤブサですから、感染した鳥の死亡個体を食べたり、衰弱した個体を捕食したりして感染したのではないかと、一般的には推察されておりますけれども、今まで以上に都道府県と連携をしていきながら、野鳥の監視をより一層強化してまいりたいというふうに思います。

(問)新燃岳の噴火に関してなのですが、日向灘のサンゴであるとか、霧島公園内の生態系に影響が出ているというふうな指摘もあるのですが、そのことについて環境省として今後、現地調査であるとか、あるいは生態系の回復に向けた支援ということも必要になってくるのではないかと思うのですが。
(答)おっしゃるとおり、去年のミヤマキリシマのところを見てきましたけれども、ツツジとか、いろいろなところの生態系に影響が出てくるという新聞記事も読みましたし、これからも地方の環境事務所等含めて、いろいろ注視をしていきながら、手立てを講じていきたいというふうに思っています。サンゴ礁というのはどこで。
(問)宮崎県沖のサンゴに灰が積もって死滅しているという。
(答)はい。

(問)山口県の上関原発、先ほどのお話なのですが、絶滅危惧種のカンムリウミスズメが居たり、スナメリが居たということで、瀬戸内海が開発されつくした中で、唯一自然が残っている原生的なところだということで。原発ができたら埋め立てで、そういう想定で破壊されたりとか、漁業もできないとか、相当もめにもめているのですが、先ほど大臣が注視されるというふうにおっしゃったのは、環境省としてなにか具体的に、なにかされるようなことがあるのかということと、温暖化対策とかで原発をこれから何基も建てるという計画もありますが、ここまでもめると、そういうことに関しても非常に懸念されるということになってくると思うのですが、その点については。
(答)いろいろな方々から私のところにも、様々メールが来たりしています。生態系を守っていこうと環境省としては注視ということでありますけれども、いろいろなことで事実を調べていって、一年三ヶ月工事が中止しておりましたということも、いろいろな意味で、工事が再開ということで、これからまた注視をしてまいりたいということしか言えませんね。

(以上)

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