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環境省大臣記者会見・談話等>副大臣・大臣政務官記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

田島副大臣・大谷大臣政務官記者会見録(平成22年9月9日(木))


1.発言要旨

(副大臣)まず私の方からお伝えしたいことは、本日午後3時から、私、そして環境大臣も含め、地方環境事務所の所長との意見交換会を開催させていただきたいと思っております。こちらの方は地域主権戦略大綱に基づいて、出先機関の事務・権限の仕分け、自己仕分けを行った結果を踏まえましての意見交換の場でございます。今後の出先機関の在り方、また、現場を統括する所長から意見を聞かせていただきまして、今後の在り方について意見を交わしたいという趣旨で開催をさせていただきたいと思います。なお、フルオープンで開催をいたしますので、どうか記者の皆さんも、よろしければ是非傍聴にお越しいただければというふうに思っております。
 もう1点は、政務官の方から御報告いたします。
(政務官)昨日、第4回目の、農林水産省、国土交通省、環境省、三省を中心とした、今後の汚水処理のあり方に関する検討会を開催いたしました。全国の知事さん、それから全国の市町村長さんにアンケートのお願いをしておりましたので、そのアンケートが戻ってきて、それを、一種、コーディングしまして、生の情報はもちろんですけれども、大体に分類してアンケート調査をまとめたものの報告をいただき、今後これを活かして汚水処理を進めていきたいなと考えております。内容は多岐にわたっているのですけれども、財政支援のお願いであるとか、また、効率性を進めていくための御提案をいただいたりするようなものがほとんどでございます。それを踏まえて、三省でこれからも汚水処理を考えていきたいと思います。それと同時に、これからは専門家に入っていただいて、意見を聞いていくような作業をしていきたいということを決め、それで、委員会のメンバーも決めさせていただきました。国交省から資料が出ているのかもしれませんが、その時のアンケートは、明日ホームページにアップします。今日、お求めの方がございましたら後でお渡しできるようにしたいと思っています。以上です。
(副大臣)はい。後は皆さんからの質問を受けたいと思います。

2.質疑応答

(問)概算要求特別枠の政策コンテストの内容が発表されまして、パブコメを1ヶ月やって、で、評価会議という段取りになりました。このことに対する、その手法に対する御所感と。それから、3兆円規模の要望を1兆円規模に圧縮するというような形になるのですが、代表選では、従来型でも変わらないというような、予算編成についての疑問も出されていますが、このことに対する御意見がありましたらお願いします。
(副大臣)なにしろ全体の規模自体が大変厳しい状況にある中で、より特色のある予算編成、また、納税者の理解が得られる予算編成は、パブリックコメント等々の実施を通じて、広く意見を国民の皆様から聞いていく、その手法については異論はありませんし、かえって、非常に開かれた、民主党を中心とするこの政権らしい予算編成の在り方ではないかなというふうに評価をしているところであります。ただ、パブリックコメント等々の、これまでの他の政策や、パブリックコメントの実施状況等々を見た時、どうしても、団体だとか、いわゆる数の力で、どっと同じ文面の、文言の、パブリックコメント等々も、お寄せいただいてきた経緯も過去ありましたので、このパブリックコメントというのが本当に、そういった団体の思いも理解はできるのですけれども、その枚数とか声の数だけが、重要度を測るものとしてふさわしいかどうかも含めた、総合的な、やはり、このパブリックコメント結果を受けての判断になろうかというふうにも思いますので、その点については注意深く見ていただけるように期待をしたいと思っています。

(問)来週、南川地球審がアフリカに出張されて、アフリカの動向等々を探るということなんですけれども、来週はモントリオールでもCOP10のABSに関する交渉がありますけれども、アフリカの動向というのが一つ焦点になっているかと思うのですが、現時点でアフリカの態度というのはですね、変わってないのでしょうか。
(副大臣)実はこの間、ジュネーブにお伺いした時にも、ケニアだったかな。議長国の閣僚級会合に御出席いただいたんですけれども、特段、その場でのケニアからの発言はありませんでした。ただ、その前にもAU委員長と、日本でバイ会談をさせていただいたんですけれども、やはり、相も変わらず、財政的な支援を強く求められている。その向きは気候変動とあまりトーンが変わっていないなという印象を持ったものですから、まだまだその流れで来ているかどうか、しっかり見つめるために、南川地球審にはAUの閣僚会議のほうに行っていただこうと思っているところであります。いかんせん、AUの今度の、生物多様性の閣僚会議については、AUとしての意思が一つにまとめられるのかなという想像はしているのですけれども、出来る限り、柔軟な姿勢でCOP10に臨んでいただけること、加えて、途上国と先進国、またABSにあっては、利用国と提供国の間での、Win-Winの形に持ち込むために、通り一遍の強い変わらぬ主張では、なかなかAU自体に利益をもたらすことは難しいということを分かっていただけるような、発言といいますか、アピールをしていただけるように、今、お願いもしているところであります。動向的には、まだまだAUの動きは明確に変わったとかいうようなニュースは入っておりませんけれども、そこのところは慎重に対応を見極めて、COP10に臨みたいと思っています。
 もちろん、モントリオールにおけるABSの再開会合につきましては、日本も協力をし、開催されるわけでありますが、出来る限りCOP10でのスムーズな、円滑な議論が進むために、まだまだ数多く残っているブラケットを外すことができるような、そんな議論、建設的な議論が展開されるように、日本からも働きかけを強く持ち、関心を寄せていきたいと思っております。

(問)それに関連して、今日と明日、外務省が中心だと思うのですが、EUの環境総局の局長がいらっしゃるっていると聞いているのですが、これもテーマはCOP10だと聞いているのですが、その議題などは。
(副大臣)私のほうまで伝わっておりませんので、承知はしておりませんが、今のお話であるならば、外務省のほうにも問い合わせて、様子を伺わせていただきたいと思いますし、こちらからも、この間の様子等々お伝えするようにしたいと思います。

(問)ジュネーブでジョグラフさんが会見して、ABSの議定書が採択されなかったら辞任するというのが日経に出ていますけれども、そういう発言というのは前から。
(副大臣)公式の場でそういうことはおっしゃりませんでした、たぶん、その後の記者会見かなにかでの発言だろうと思うのですが、そのくらい非常に強い意思を持って臨むという決意表明だというふうに思います。今回のジュネーブ宣言と申しますか、ニューヨークに向けての呼びかけを採択させていただいたところにも、大変強い意思の現れとして、歴代議長国がCOP10の成功に強い意思を表明されたという現れだと思っておりますので、ジョグラフ事務局長の発言自体は、大変重く受け止めたいと思いますし、私どももその緊張感を持ってCOP10に臨んでいきたいと考えているところであります。

(問)大谷政務官のほうに、今後の汚水処理のあり方検討委員会について伺いたいのですけれども。アンケートの内容を詳しくはまだ拝見してないので、なんともそこは言えないのですが。汚水処理の現状について、自治体について伺われたということなのですが、これから環境省で所管されております、浄化槽の役割ですとか、これから汚水処理のより良い方向を考えるについて、浄化槽の課題ですとか、そういったものからなにかありましたら、御所見を伺えればと思うのですが。
(政務官)下水道、浄化槽、農村集落廃水。これらをベストミックスに、住民サイドに立って、良い汚水処理とは何なのかということを検討できる体制を作っているのが三省集まっている最大の目的でございます。その中で、浄化槽というのは、コストは安いが、個人が負担するコストは高くなるという逆進的なものがある中、そこのところへの補助も欲しいというようなアンケートの回答もございましたし、色んな意味で、三省が一緒になって、汚水処理を効率的に、そして衛生的に、そして公平にできるようにしていくようにしていきたいと思います。特段、浄化槽がというようなものを出すのではなく、汚水処理というものを三省が協力して、お互いの本音で話せるように、4回目を迎えて、なってきたなと思っております。

(問)有識者検討会について伺いたいのですが、こちらはいつ頃からスタートされて。
(政務官)月一回ペース、来月ぐらいからというような思いではいます。
(問)とりまとめですとか、そういった形は、どういったもので、いつ頃になるのか。
(政務官)その後ですか。あくまで御意見を伺うということで、まとめて何かするというのでは、まだないなと思っております。あくまで三省政務官中心にして案を作って、各省大臣、官邸に見ていただいて、最後は自信を持って政治判断するということだと思っております。
(問)ますは御意見を伺って、交換するという。
(政務官)はい、御意見を賜るという。下水の専門家だけでもなければ、浄化槽の専門家だけでもないですし、財政の専門家にも入っていただいておりますので、多岐に渡る議論をここでしていただこうというふうに思っています。終わったら、すぐにペーパーを出させていただければと思いますが、5名選ばせていただいて、やらせていただこうと思っております。5名プラス政務官プラス事務方で、ブレーンストーミング的にまずは始めていきたいなと思っております。

(以上)

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