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環境省大臣記者会見・談話等>副大臣・大臣政務官記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

田島副大臣・大谷大臣政務官記者会見及び第21回環境省政策会議後記者ブリーフ会見録(平成22年4月1日(木))


1.発言要旨

 本日21回目となりました政策会議の御報告をさせていただきます。もうお手元にあろうかと思いますけれども、今日は小沢大臣試案として、中長期ロードマップについての御説明をさせていただいたのと、コロンビアのカリで行われました、ABSの第9回の作業部会の結果を含めたCOP10の進捗状況、交渉状況、そして水俣病問題の取組についてということで、御報告と御説明をさせていただきました。
 頂戴した質問といいますか御意見としては、水俣病に関しては、ここまでやってきたことに対して随分ねぎらいの言葉もいただきましたし、その一方で、是非取りこぼし等々、まだまだ問題等々が出てきた時には、柔軟に対応するようにというような御意見をいただきましたのと、COP10につきましては、NGOとの連携をしっかりと図っていくようにという御意見。また、中長期ロードマップにつきましては、これを始めとして、どのような形で今後受け止めていけばいいのかといったような御意見であるとか、経産省が進めております、エネルギー基本計画の見直しとの整合性、また、原子力関係の新しいフレームワークについての某紙の意見、新聞記事についての確認の意見など、いくつかの点について御指摘をいただきました。そのような状況でございます。私からは以上です。

2.質疑応答

(問)まず一点だけ、水俣病なのですけれども、資料を見ると4月に救済法、救済制度の閣議決定とあって、今日、出水の会の方、もういらっしゃったと思うのですが、閣議決定の見通し、いつ頃になりそう感じでしょうか。
(副大臣)まだ日にちについては、今日の段階では何日とはちょっと申し上げられませんけれども、いずれにいたしましても、私どもが当初から、5月1日の慰霊式の段階にはスタートできるようにということで、目標を定めて取り組んで参りましたので、それに合わせた形で、4月の前半に閣議決定をしていただけるように運んでいきたいと思っております。今日も皆様の方に、救済措置に関する考え方ということで、皆さんに御紹介をさせていただきました。そういったことも踏まえまして、今後、閣議決定の準備を進めていきたいというふうに今、思っているところでございます。

(問)今日出た資料の追加分というのは、基本的に不知火会との話し合いで出たことだと。
(副大臣)そうですね。金額等々が、いわゆる所見として挙げていただきました、その点について、書き入れさせていただいたことが、変更点と申しますか、今日までの段階で、前回から明らかになってきている部分を、書き足しをさせていただいたというものでございます。特に、それ以外の部分で、新たに追記したということは特にありません。ただ、いわゆる出生年月日の問題等々については、できる限り丁寧に、今どういう考えでこのようにしたのかということを御説明をさせてはいただきました。

(問)別添で資料がいくつかついていますけれども、これを含めた閣議決定文書になるということなのでしょうか。
(副大臣)いや、閣議決定はこれは入らないと思いますよ。ちょっと私、もう一度確認をいたしますが、恐らく、この考え方についての、救済措置方針等についての考え方の部分がその対象になるのではないかと思いますが、この点改めて確認をします。どこまでが対象になるのかは、ちょっと私も分からないところです。すみません。
 あくまで今日つけたその参考資料というのは、今日の政策会議用につけましたので。

(問)そうすると、この赤字で付け加えた部分を、文章の形にして。
(副大臣)今日、これはもう政策会議用に、いわゆる分かりやすく、いわゆる引用とか別添の部分に書き加えさせていただきましたので、これはあくまで、今日の政策会議用の補足だと、脚注書きだというふうに思っていただければと思います。

(問)閣議決定されるものに、少し近づいているわけですか。
(副大臣)はい。

(問)今日、出水の会が団体加算金の件で一任されるというようなお話を大臣に伝えられたようですが、団体加算金というのは、閣議決定前にされていくのでしょうか。
(副大臣)その前後関係、日程についてはまだ明らかにできませんけれども、御見込みのとおり、そういったことも踏まえて、関係する財務省等々とも当然、協議をしなければならないことになろうかと思いますので、当然それの前後の形でしっかりと決定をすることになろうかと思います。

(問)団体加算金は、閣議決定の文書には盛り込むことになりますよね。
(副大臣)はい。支給内容の部分では、額はあげてはおりますけれども、団体加算金の部分については、ちょっとここは、確認させていただきます。

(事務方)7ページの一番下に、一時金のうち被害者の方々の団体を通じて支給するものについても今後検討しますと書いてあります。
(問)ということは、閣議決定より前に決まると。
(副大臣)おっしゃる通りですね。失礼いたしました。

(問)閣議決定前に、今後残っている手順というのは、どんなものがあるのですか。
(副大臣)もちろん今、検討しますというふうに書いている、一時金の額、支払い方法等々、一任をいただいたとはいえ、我々のサイドで正式に決めていかなければならない課題だと思っております。まだまだやらなければならない手続き等々が、この一時金をはじめ、まだペンディングになっている部分が見受けられるが、そういったところをしっかり穴埋めしていかなければなりませんので、ひとつひとつ挙げ出すと、今ここでまた1ページずつ御紹介しなければなりませんが、とにかくこの考え方をきちっとまとめるということに今、全力をあげていきたいと思っております。

(問)これでほぼ5月1日からの救済の受け付け開始はできるという感触でしょうか。
(副大臣)やりたいと思っています。が、まちがいないかというと、その方向で今取り組んでいるとしか申し上げられませんが。

(問)ABSについてですが、ABS9自体が継続になったという、この結果についての率直な受けとめを。
(副大臣)もともと途上国と先進国との間で非常に意見の隔たりがあることは当初から予想されていたことでありましたし、その中で共同議長が議定書原案を提示されて、またとりまとめに御尽力されてきましたので、いわゆる意見が収束はしなかったものの半歩以上は前進したものと受け止めてはおります。私どもも今後の議論の進め方につきまして、6月末を目途にまた1週間程度の予定で作業部会を続けてこの第9回の作業部会を継続してやるということになっておりますので、日本政府としての一定の協力をきちっとやっていきたいという思いで、この日程、また、会合の開催の準備等々に今後事務局や共同議長と連携を取りながら進めていきたいと思っているところであります。

(問)新たに出てきた論点、これまでの論点かも知れませんが、国内でどういう合意形成を図っていかなくてはいけないと思われますか。
(副大臣)まずはこの作業部会の結果を各省で共有していくことが必要になりますので、副大臣級会合を開催していくこと、それから、経済界であるとか、関係する団体からのヒアリングも今後開催をしていきたいと思っております。いずれにいたしましても、日本国、議長国でもありますし、また、その中ではいわゆる先進国サイドの足並みをそろえていくという部分もありますし、日本政府だけが孤立をするということもないように、また、議長国としての責任をしっかりと果たしていくという意味からも、いろいろな視点から考えなくてはならないと思っております。それだけに経済界や関係団体との連携ももちろん重ねていきますけれど、そのさじ加減と申しますか、本番のCOP10の流れといったものを想定しながら議長国としての役割をきちっと果たしていくための手だて、方策、検討を省内また政府内でコンセンサスがとれるように努力を重ねていきたいと思っております。とにかくまだ課題が山ほどありますので、慎重かつ時間をよく見た上で共同議長とも連携を取りたいと思っております。

(問)水俣の件に戻るのですが、新潟の状況と言うことで、昨日事前協議があって、現場の方ではかなり進んだという、患者の会見ではですね、話があったのですが、国としての見通しは現時点ではいかがでしょうか。
(副大臣)31日に新潟で阿賀野患者会の皆さんと和解に向けた事前協議、もう4回目になりますが、行われて、環境省からは次官と西尾参与が出席をさせていただきました。中身に関しては、熊本の件と同じようにまだ事前協議でありますので、申し上げることはできませんが、事前協議は今後も加速化することになったという報告を受けておりますので、引き続き意見交換を重ねながら、新潟阿賀野患者会とも和解ができるよう事前協議を進めていきたいと思っております。

(問)新潟も特措法に基づく申請は熊本・鹿児島と同時に5月1日と。
(副大臣)はい。そのつもりでおります。
(問)どこで受け付けるのですか。
(副大臣)その辺についても、自治体の協力を得るとか、いろいろな方法を模索しなければならないと思っておりますので、関連する機関等々と連携を取る意味で、そちらの方の話し合いと言いますか事前打ち合わせも進めていきたいと思っています。まだ今のところは検討の段階でありますので、どこでということについて申し上げられる段階にはありません。

(問)閣議決定の時期ですが、以前副大臣は4月の早い段階でという言い方をされていたと思いますが、今日は「前半」と。
(副大臣)早い時期とは前半という意味で申し上げております。今日、もう1日になりましたので、早い時期にという気持ちは変わりませんが、前半とちょっと幅を持たした形で軌道修正した訳ではありませんが、能う限り早くと思っております。

(以上)

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