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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

松本大臣記者会見録(平成22年10月5日(火))


1.発言要旨

 冒頭発言、2点について、させていただきたいと思います。
 まずCOP10の準備作業ということで、国内施策の進捗状況についてお話をしたいと思います。もう2週間を切りました。名古屋で開催をされますけれども、今日はCOP10の事前準備の一環として、本日午後に在京のアフリカ各国大使との意見交換を行うことといたしました。生物多様性条約の議論では、EUやEU以外の先進国、ブラジルなどの生物多様性の特に豊かな国々などが主要な発言国となっていますけれども、COP10ではアフリカ各国も重要な交渉相手となっております。このため、ポスト2010年目標やABS等のCOP10の主要議題についても、アフリカ各国と意見交換をするものであります。
 2点目ですけれども、水俣の訪問につきまして。かねてから皆さん方に、早い時期に行きたいということで、この間も近藤副大臣に行っていただきました。昨日も、水俣のエコツーリズム宣言というのがあって、参加をさせていただきました。ようやく時間が固まりまして、10月の9日に訪問することといたしました。現地の状況を見ることや様々な人たちと接することで、生の声を聞いたりすることは大変重要なことと考えております。日程、詳細につきましては後で貼り出し等させていただきますので、それをご覧になっていただきたいというふうに思っております。
 もう1点。国立公園等の候補地の公表ということがありまして、COP10では、国際目標の議論を行うこととなりますけれど、一方、国内の施策も、着実に進めることも重要でありまして、これを見据えて、ラムサール条約湿地の潜在候補地、海洋生物多様性保全戦略の中間とりまとめ、国立・国定公園の候補地の公表を行いました。これらの成果については、COP10において積極的にアピールをし、議長国としてリーダーシップを発揮していきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 以上です。

2.質疑応答

(問)2点質問させていただきます。1点目ですけど、小沢元代表の強制起訴の関係で、大臣がどう受け止められたか御所見と、今後、離党や議員辞職を含めて、どういうふうに身を処されるのがいいのかということを、御意見があればお話しください。
(答)昨日のニュースは非常に驚いて、また残念だと思っております。ある意味では司法の問題等々ということで、予断を挟むということは差し控えたいと思いますし、今後御本人が、いろいろ御判断をされることだと思いますので、詳細についても、私まだ、つぶさには知りませんので、コメントは差し控えたいというふうに思います。

(問)もう1点ですけれども、昨日朝、経団連との懇談会がありまして、で、環境税とかですね、排出量取引とか、あるいはその25%の目標そのものについて、明確な反対は無かったけれども、強い懸念が示されたというふうに理解しているんですけれども、直接経済界の方と初めて意見交換されて、どういう部分が一番、今後調整が難航しそうだというふうに実感されたか、率直にどう思われたかというのを教えていただければと思います。
(答)私自身として初めて経団連の皆さんと話を持ったわけですけれども、もっと時間があればいろいろなお話もできたと思いますけれども、ある意味では、御懸念を示されていることに対しても、やはり私たちも、例えば排出量取引の問題、地球温暖化のための税の問題等々、様々な議論が交わされましたし、御懸念があったのを聞いております。しかしやはり、環境先進国というか、日本が世界に冠たる環境国、あるいは、生物多様性もそうですけれども、これから未来の子供たちに、どう地球を残していくかということをしっかり踏まえれば、やはりいろいろな意味で、ライフサイクル全体での、例えば先端技術とか、そういうCO2の削減や国際貢献が、適切に評価されるような仕組みを、皆さん方と一緒に知恵を出して作っていきたいということも申し上げましたし、これからいろいろな議論があるというふうに思っております。

(問)水俣の訪問についてなのですけれども、環境大臣になられてからは、初めての訪問ということになると思いますけど。
(答)いや、なる前から。なる前も、私は水俣に行ってません。
(問)では、完全に初めてなんですね。生の声を理解することが重要だということですけど、現地では被害者団体の方々とも話しをされるということになるかと思うのですが。
(答)はい。いろいろな方々と話をさせていただきます。
(問)今回の訪問で被害者の方からどんな話を聞いていきたいというふうに考えておられますか。
(答)特措法の救済制度が始まって、一時金も10月1日から始まったわけですけれども、そこのところの進捗状況も含めて、先ず、御報告をしていきながら、まだまだ聞いてなかったとか、知らなかったという人が、ないようなこともやっていきたいと思いますし、ある意味では私も関心は持っておりましたけれども、昨日も申し上げましたけれども、水俣に行ったことがないということは、私にとっては、関心は持っていたけれども、直接関わっていないということを、しっかり胸におきながら、ある意味では、それを、心虚しくして、懐を開いていくということ、虚心坦懐に皆様の意見を聞いていくということが、先ず一歩だろうということで、むしろ、これからの、一時金の支給はファーストステップですから、これからのこともどういうふう考えておられるのか、高齢者が多くなって、医療や福祉の問題等々あります、ですからそういうものも含めてお話に耳を傾けていくということが、今度の目的です。
(問)チッソの分社化については、地元では不安視をする声が多いんですけども、先日、大臣はそういう不安がないように、バックアップをしていきたいというような御発言もございましたけれども。
(答)当然、そのこともお話をさせていただく。大きな中身になってくると思います。しっかりと私どもは大臣の承認等々あるわけですから、しっかりやっていきたいなと思っています。そのことも伝えていきたいと思います。
(問)どういう不安を持っておられるかということも、今回つぶさに。
(答)聞いて、やはり、不安を解消するということについて、私も発言していきたいと思います。

(問)民主党の小沢元代表の強制起訴の関係で御質問なんですけれども、一般市民が起訴の是非を判断する、検察審査会という制度について、大臣は先ず率直にどういう意義があって、もし、課題があるとすればどういったような問題意識をお持ちなのかというところを、お聞かせいただきたいのですが。
(答)この問題については、先ほど申し上げました。申し訳ありませんけれども、審査会の在り方等々については、様々議論がありますし、私自身も考えはありますけれども、これにつきましては、コメント差し控えたいと思いますので、よろしくお願いします。
(問)政策や国会運営に対する影響の面はどういうふうにお考えでしょうか。
(答)それは、ないとは言えないと思いますけれども、これからやはり、明日から代表質問ということになりますし、国会運営につきましては、中身をしっかり見ていきながら判断をしていくということだと思います。
(問)国会審議とか政局への影響について、民主党としてはどのような対応が必要だというふうにお考えですか。
(答)それはまだ。党としての対応は、党として、いろんなお話をされているというふうに思いますけれども、それを、いろんな話をお聞きしたり、国会運営というのは、一時間一時間、一分一秒で変わっていきますから、そういう意味ではそういうときに判断をしていくと申し上げるしかないですね。

(問)今日、アフリカの大使とお会いするということなのですけども、COP10のことで、アフリカの大使とお話されると思うのですけども、どのようなお話や、要請をされていくのですか。
(答)9月20日から、ニューヨークに参りまして、国連総会の場で、ハイレベル会合で発言させていただいたし、5回、様々なところでスピーチをさせていただき、10数回、バイといいますか、二国間交渉とか、EUの皆さんとか、当然、イエメンの大使とも会いましたし、彼とも、イエメンの大使とは、かなり、中身踏み込んだ議論もさせていただきましたけれども、その状況を伝える、国連で、あの場で、COP10に対する期待といいますか、非常に大きな熱を感じました、正直言って。だから、責任の重さも議長国として感じておりますから、そういう意味では、そういう熱をしっかり伝えたいし、人類共通の課題、自然との共生というのは、これから気運を高めていかなければならない、その一環として、在京の方ですということになっておりますので、議長国としてですね、このことを、しっかり、COP10が非常に重要だということを訴えていきたいと。それとやはり、誰も言っていたのが、ポスト2010年の後、空白期間を作ることは、様々、気候変動等々ありますし、リオ+20もありますし、そういう意味で、この2010年がどれだけ意義が深い、議長国だからCOP10が我々大事と言っているのではなくて、人類共通の課題として、生態系の保存、あるいは持続可能な利用とか、遺伝資源の問題等々ありますけれども、そういうことも訴えていきたいというふうに思います。
(問)在京のアフリカ大使というのは、具体的に国はどちらに。
(答)ちょっとすみません。後で。
(問)日本側は大臣の他にどなたか。
(答)外務省から。
(問)事務方ですか。
(答)はい。
(問)アフリカの大使の会合に関連してなんですけれども、アフリカ諸国は遡及適用の部分についてですね、かなり強硬な意見を持っているかと思うのですが、その辺はどのように話し合われていく予定でしょうか。
(答)遡及適用の話は、ABSの大きな課題ですけれども、日本でも、国内法的にみても、なかなか難しいなということはあります。ただ、議長国としての様々これから調整していく段階で、細部に触れていくというか、派生物の問題もありますし、そこに触れていくということは、今日どういう話合いになるか、話をした後の状況になりますので、そこのところは、その場で申し上げていきたいなと思います。
(問)何時から。アフリカの大使と、お会いになる時間は、この後すぐなのですか。
(答)午後3時から。ディスカッションする時間があるかどうか分かりませんけれども、
 第一の目的は、COP10の成功に向けて、よろしくお願いしますということが第一の目的ですので、その旨をちゃんとつたえていきたいと思います。

(問)先日、兵庫、鳥取、京都にまたがる山陰海岸が世界ジオパークに認定されましたが、それに対する大臣の受け止めと、期待。あと、環境省としては、どのようにサポートしていきたいか、お考えをお願いします。
(答)山陰のジオパークですか。私も実はこの春に鳥取砂丘を見たのですけれども、浸食をされていたり、いろんなことがあって。友達からも実は、環境大臣になって手紙が来て、なんとかお願いしますという話も来たのですけれども、世界ジオパークネットワークへ加盟認定をされたと、国内で4地域目だと聞いております。山陰海岸のジオパークは鳥取砂丘、浦富、ああ浦富も行ってきましたし、山陰国立公園の核心部となっており、今後地域と協力をして、ジオパークとの連携を図ってまいりたいというふうに思います。やはり、主体は民間、あるいは地方自治体でありますから、そことの連携を図っていきたいと思います。

(以上)

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